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電磁相互作用、弱い相互作用、強い相互作用、重力相互作用の統一とフラクタル?重力と電磁力?その4

重力は、天体などの物体が引き寄せる力ではないのです。

 質量があると、空間を歪めて重力を引き出すと言ってるのが一般相対性理論だったでしょ。

歪められた空間は、元に戻ろうとするのです。

元に戻ろうとした空間は、自分を歪めた物質の表面を押すのです。

 空間が物体を押す力が、引力として現象する。

ということは、引力とは物質が空間から引き出した反作用力と言っているのと、同じではないですか。

 つまり、物体の斥力が作用力となって、反作用力である引力が空間から生まれる。

 空間は、引力と斥力に満ちた空間であり、実際の重力は引力と斥力からなる。

重力と電磁力は、似た式で表せると言う指摘もあるのでしたね。

 重力では、斥力が進む方向の反対に引力として働く。

 電力では、電子が進む方向の反対に電流が流れる。

 そういうことかしら。

似てないですか。

 電流の方向は、電子の発見以前に決められた。

 重力の方向は、斥力の発見以前に決められた。

 そういう展開に、なっていくのかしら。

重力についてみたらどうでしょうね。

 引力をプラスとすれば、斥力はマイナス。

 斥力をプラスとすれば、引力はマイナス。

 どっちを実数にとり、虚数にとっても複素数だったでしょ。

 信号処理、制御理論、電磁気学、量子力学、地図学等の分野を記述するには虚数が必要なのでしょ。

 アインシュタインも、統一場理論に複素数場の考えを入れようとした。

 重力も、記述に虚数が必要になるってことかしらね。

重力を引力と斥力からなると見れば、電力と磁力からなる電磁力と似た式になっても不思議ではないのです。

重力と電磁力の統一で、重力が複素数になってしまうのも、当然となってしまうのです。

虚数はたいてい、複素数であらわされます。

さらに、重力と電磁力などを統一する理論を作ろうとすると、重力を複素数で表すことになるのだったのです。

そうしないと、重力が統一場に収まらないと言う訳ですね。

 虚数の定義の一つが、「2乗した値がゼロを超えない実数になる」だったでしょ。

 絶対に「ゼロを超えない実数」とは、マイナスでしか表現できない数。

 反対向きの変化が、マイナスでしたよね。

 電磁力は、単純化すると電子が震えて出るもの、かしら。

電磁力は、電子がエネルギーを取り込んだり吐き出したりすることで発生するのですが…。

単純化すれば、そうですね。

 重力も、零点振動のような振動から発生するのではと考えたこともありましたね。

“零点振動(Zero-point motion)”とは、これ以上下がらない温度である絶対零度でさえ止まらない、“ゼロ点振動”とも言うのだったのです。

あらゆる物理現象、生物現象、経済現象に現れる“f分の1ゆらぎ”も、この零点振動と関わりがあるかもしれないです。

この零点振動が、重力発生と深く関わる可能性はあるかも。

 そういえば、電子などは“仮想光子(virtual photons)”に包まれているって言われますね。

 仮想光子は、この零点振動で発生する電磁場と、繋がってるのかしらね。

 まるで呼吸するように、エネルギーを出し入れしている電子は、光を呼吸してるようなものかしら。

仮想光子とは、零点運動や原子核をまわる時など出ていると見られている「見えない」光ですね。

零点振動と仮想光子とを結びつけるのも、面白い見方ですね。

 そういえば、光子の場合には零点振動は零点輻射というとか。

輻射とは、電磁波の放射に対して使われる用語ですね。

 零点振動で、電磁波が出てる。

 それが、仮想光子となって粒子にまとわり付いているってことねえ。

でも、これだけ似ているのに電磁力と重力の統一ができないのは不思議ですね。

ちなみに、物理学で素粒子の間に相互にはたらく基本的な相互作用は、素粒子の相互作用、あるいは単に、相互作用と呼ばれる自然界の四つの力に分けられます。

その四つとは、電磁相互作用、弱い相互作用、強い相互作用、重力作用、です。

電磁相互作用は、電場あるいは磁場から電荷が力を受ける相互作用。

弱い相互作用は、電磁相互作用と比較して、力が非常に弱いことからこの名がついた。

強い相互作用は、電磁相互作用に比べて10の2乗倍、つまり100倍の強さがある。

重力相互作用は、4つの力の中で最も弱い。

なお、電磁相互作用と重力相互作用の影響範囲は無限大なのに対し、弱い相互作用は10のマイナス18乗m、強い相互作用でも10のマイナス15乗mしか届かない。

つまり、素粒子段階しか働かない弱い相互作用と強い相互作用、天体段階でも働く電磁相互作用と重力相互作用、という分類になる。

この四つの相互作用を統一する試みは、多くの研究者が挑戦してきたです。

ところが、重力だけがどうしても、含めないのです。

アインシュタインが幾何学で試みて、挫折したです。

重力を取り込んだ統一理論には、次元に注目したものもあるけれど絞り込む決め手に欠けたり、背景となる空間への依存性の強さへの疑問があったりするのです。

すべての力の統一を、宇宙の成立段階に対応させる議論もあるです。

ただ、次元や段階に注目すると統一の展望が見えるというのは、興味深いです。

つまり、四つの力の階層性に目をつけて相似形を対応させる方向に向かっているのではないでしょうか。

フラクタルな理論で、電磁相互作用、弱い相互作用、強い相互作用、重力作用を関連つけていくのが現実的ではないかという気がするのですね。

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