ロシアの秋田美人?
司馬遼太郎は日本海側の雪国美人について、こんなとこを言っているそうです。
秋田ぐらいまで行くと、白皙人種ということで分類されているアイヌの血が混じっている、非常にくっきりとした目と輪郭をもった美人で、どちらかといえば、コーカサス型になる。
また、司馬遼太郎はこんなことも言っているそうです。
私たちが考えている美人は、朝鮮型。
ポチャポチャとして、性的な魅力があるのは、朝鮮型だそうね。
それはソウルに行くとよく分かるとも。
そして、出雲が朝鮮型美人の産地だと言っているのね。
王朝時代から京都のお公家さんたちは、女奉公人を出雲から呼ぶ伝統があったといいますよ。
京美人は、出雲美人の末裔だということになるの。
司馬遼太郎は、そう思ってるようですね。
私たちは日本の三大美人は京美人、秋田美人に加えてお国自慢の地元美人を数えていますよね。
博多美人、金沢美人、新潟美人などです。
秋田にはよく行っているけど、山陰地方には行ったことがないからなんともいえないけど。
秋田の仙北市や角館町あたりでは、ハッとする様な美人はいるのね。
日本一の奇麗な肌というけど、ほんと、色白で、肌のきめが細かいね。
シベリアのバイカル湖の方まで行くと、日本人そっくりなブリヤート人に出会うそうですよ。
ロシアにも秋田美人がいると、驚いたのですって。
そういえば、秋田美人にはロシア人の血が入っているという噂はよく耳にします。
均整のとれた顔立ち、白い肌などロシア女性と似ているそうね。
秋田美人にはロシア人の血が入っている話の大元は昭和8年から11年に日本に住んでいたドイツ人建築家のブルーノ・タウト(1880~1938)が言いだしっぺのようです。
ブルーノ・タウトはドイツにヒトラー政権が誕生したときに親ソビエトとにらまれてエリカ夫人を伴って日本に逃げてきたのでした。
京都や仙台にも滞在していたが、群馬県高崎市にある少林山達磨寺の「洗心亭」には2年3ヶ月ほど住んでいたのでした。
タウトは、昭和11年の冬には秋田を視察に行っていますよね。
このときに雪のように白いもち肌の秋田美人を見て、秋田は地理的にもロシアに近いので、秋田美人にはロシア美人の血が流れていると言ったそうです。
シベリアのバイカル湖畔に住むブリヤート人だから、ロシアには違いないけどねえ。
ロシア語でБуряад、あるいは、Бурятыと呼ばれるブリヤート人は、ロシアやモンゴル、中国に住む民族です。
ロシア連邦内の人口は436,000人で、とりわけブリヤート共和国に多く共和国の全人口の約4分の1を占めます。
居住地域は、ロシア連邦内ではブリヤート共和国を中心にウスチオルダ・ブリヤート自治管区、アガ・ブリヤート自治管区などです。
そのほかモンゴル国の北部、中華人民共和国内モンゴル自治区のハイラル近辺のシネヘンにも居住していますよね。
古来からメルキト族と同様に元来はウラル語派あるいは諸語ともいわれる人々に属する南サモイェード諸族であり、シベリアから南下してテュルク化し、最終的にはモンゴル化したというのです。
そういう意味では、現在もテュルク諸族に属するサハ人とも呼ばれるヤクート人に近いといえる種族といえるでしょうね。
ブリヤート人も、バイカル湖の東に住む者と、西に住む者とでは、かなりの違いがあるのです。
東に住む者は、固有の文化を維持し、ロシア人との混血が進んでいないのに対し、西に住む者は、生活がロシア化され、ロシア人との混血が進んでいるようです。
北米先住民であるネイティブ・アメリカンや縄文人の遺伝子に近い特徴を持つといわれ、日本人のルーツの一つとして近年注目を集めていますね。
でも、アメリカからは、スペインやフランスの様式の鏃といっしょに出たイギリス人とアイヌに二股かけた古代人骨があるでしょ。
ヨーロッパからアメリカ経由で、日本に来た人たちと、シベリアに向かった人たちがいると、見たいのですか。
だって、ロシアのヨーロッパに近い地域にブリヤート人と遺伝的に近い人っているのかしら。
NHKで放映した「アメリカ原住民の謎」では、こうありました。
現在のインディアンと同じ系統の骨は7000年前以降で、1万年前 以前の氷河期には、人類が来ていないというのが定説でしたが、どうも 沿岸地域に別系統の人種が来ていたらしい。
ネバダ州やワシントン州で最近見つかった人骨は、インディアンと 異なり、むしろコーカソイドに近く、現在の人種ではアイヌともっとも 類似点があり縄文人だったのではないか。
古コーカソイドと古モンゴロイドはよく似ているので、アイヌが 古コーカソイド的なものを持って東に移動したのですかね。
スミソニアン博物館にある120年くらい前のアイヌの写真を見ると コーカソイドを連想しちゃいますよね。
そういえば、アイヌにはコーカソイド説も出てましたよね。
コーカソイド(Caucasoid)とは、カフカースの英語読みであるコーカサスに「…のような」を意味する接尾語のoidをつけた造語で、「コーカサス系の人種」という意味ですよ。
カフカースとは、黒海とカスピ海に挟まれたカフカース山脈と、それを取り囲む低地からなる面積約44万km²の地域のことです。
ロシア語のカフカース、英語のコーカサスとも古典ギリシア語のΚα?κασο?(Kaukasos; カウカーソス)に由来するです。
「カウカーソス」自体は、一説に、古代スキタイ語の白い雪を意味するクロウカシスに由来するとされるです。
人類学の権威としてコーカソイドの概念を広めたドイツの医師ヨハン・フリードリヒ・ブルーメンバッハは、ヨーロッパ地方に居住する人々を「コーカソイド」と定義したのです。
コーカソイドとは、元々はドイツの哲学者クリストフ・マイナースが提唱した用語ですよ。
クリストフ・マイナースに影響を受けた人類学者ブルーメンバッハが生物学上の理論として五大人種説を唱えた際、ヨーロッパに住まう人々を「コーカシアン」なる人種と定義した事で世界的に知られるようになりました。
ほら、コーカサスとシベリア、ロシアの西と東の端でしょ。
間が抜けている。
ブリヤート人が住むブリヤート共和国の国旗には、モンゴルの国旗にも歴代採用されてきたソヨンボから取った天体を表すシンボルがあったり、ウスチオルダ・ブリヤート自治管区の旗にも、argabarと呼ばれる紋章である三脚巴の周囲に天体のようなものが描かれていることは興味深いです。
またアガ・ブリヤート自治管区の紋章には、まさに太陽が描かれていますよね。
太陽神天照の子孫を名乗る天皇家がある日本と似た顔のブリヤート人の紋章が太陽って、出来過ぎじゃないの。
九州の佐賀医科大学が氷河期の後に渡来した縄文人の頭蓋骨に残された歯から遺伝子DNAを抽出して、国立遺伝学研究所のDNAデータバンクの保存データと比較研究をしたことがあるのです。
採取に成功した29体のデータと国立遺伝学研究所の保存データを照合したら、韓国、台湾、タイのDNAと合致するものが一体ずつ。
驚いたことには十七体がブリヤート人と合致していますよね。
このことは縄文人に遺伝的に近い人々が、北方のシベリアにいることを示していますよね。
縄文人のルーツが東南アジアだとされてきた学説が、科学的なデータによって覆されたわけね。
その後のDNA研究で東北人・関東人は北方シベリア系、関西人・九州人は朝鮮半島系という大まかな傾向があることも解明されていますよね。
天孫一族の東征と、関係ありそうね。
2003年6月21日にテレビ朝日が、最新のミコトンドリアDNAによるDNA科学に基づいた日本人のルーツという番組を放映していたのでした。
それによると日本人のルーツは、大きく分けて九つのグループになり、日本人の95%が、そのいずれかに属するというのです。
分類 誕生地 日本人に占める割合
【D】バイカル湖西 34%
【M7】中国中部 15%
【B】中国南部 15%
【G】シベリア東部 7・5%
【A】バイカル湖付近 6%
【F】東南アジア 5%
【M9】ヒマラヤ・チベット 3・4%
【CZ】北東アジア(満州北部) 3・2%
【N9】中国南部 7%
その他 3・9%
圧倒的に北方系が多いのがわかります。
ブリヤート人は古代トルコ人とモンゴル高原に住む高地モンゴル人との混血というのが、定説となっていますよね。
シベリア、日本、アメリカ、スペイン、フランス、コーカサス…。
そうそう、イギリスも絡んでる…。
地球をほとんど、一周してませんか。
でも、縄文人はどちらかというと、中東の辺りから西回りに関係あるように見えるのです
そうかも…。
見れば見るほど、面白い方向性が見えてきますね。
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コメント
東北地方、特に太平洋側はロシア遺伝子、関西や西の日本海側は朝鮮遺伝子が多い。
投稿: | 2012年6月10日 (日) 14時28分
新羅・百済・高句麗の亡命者や、秀吉の朝鮮出兵で連れて来られた人は、日本に結構いますからね。
投稿: ccva | 2012年6月11日 (月) 10時19分
>東北地方、特に太平洋側はロシア遺伝子
初耳、どうやって調べたのでしょう???
投稿: え? | 2012年6月17日 (日) 00時03分
太平洋側にロシア遺伝子が多いかどうかは、私もわかりませんが、アイヌが日本とロシアにまたがって分布しているのは事実です。
そして、アイヌと縄文の関係の強さも指摘されています。
投稿: cova | 2012年6月18日 (月) 16時01分