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ニライカナイを考えてみる。

琉球諸島には、弥勒信仰があるのです。

弥勒は、釈迦入滅後56億7千万年後に降臨する未来仏です。

『弥勒』が沖縄流に訛った名前が、ミルクなのです。

しかし、ミルクは豊穣の神様でニライカナイという海の彼方の楽土から来る、それも、折にふれやってくるのです。

ニライカナイは、沖縄県や鹿児島県奄美群島の各地に伝わる他界概念のひとつで、理想郷の伝承です。

遥か遠い東、正しくは辰巳の方角の海の彼方、または海の底、地の底にあるとされるのです。

辰巳の方角は実際は南東方向であるが、ニライカナイを語るとき、あっさりと東といわれてしまうのです。

ニライカナイは豊穣や生命の源であり、神界でもあるのです。

年初にはニライカナイから神がやってきて豊穣をもたらし、年末にまた帰るとされるのです。

この年初に来て年末に帰る神が、ミルクなのです。

また、生者の魂もニライカナイより来て、死者の魂はニライカナイに去ると考えられているのです。

琉球では死後7代して死者の魂は親族の守護神になるという考えが信仰されており、後生(ぐそー)と呼ばれるあの世であるニライカナイは、祖霊が守護神へと生まれ変わる場所、つまり祖霊神が生まれる場所でもあったのです。

上記のように、ニライカナイは複合的な観念を持った楽土であるが、この概念は本土の常世国の信仰と酷似しており、柳田國男は、ニライカナイを日本神話の根の国と同一のものとしているのです。

柳田は紹介していないが、民謡などにも多いそうですよ。

たとえば、琉球王国最高の女官「聞得大君」の神官が祭儀を執り行った「赤田首里殿内」の一部です。

 うやぐにぬ みるく   親国の弥勒が
 うちなーに いもち   沖縄にいらっしゃって
 うかきぶしゃ みしょり お掛けなさいませ
 みるくゆがふ      弥勒世果報を

なお、琉球では他の他界概念として、権威を守護する神々の神界としてオボツカグラを想定していたのです。

信仰上の他界概念を水平表象と垂直表象で論じた折口信夫は、ニライカナイを水平の、オボツカグラを垂直の他界と指摘しているのです。

ニライカナイ信仰は、沖縄県や鹿児島県奄美群島の各地において、伝統的な民間信仰の主要な要素です。

ニライカナイは「ニライ」「カナイ」の二文節にわけられ、「ニライ」は「根の方」という意味と考える説が有力です。

「カナイ」の解釈には、韻をとるための無意味な言葉とする説や「彼方」を意味するとする説など諸説あるのです。「儀来河内」の漢字が当てられることがあるのです。

前項の他界概念の呼称として「ニライカナイ」という言い方が広く知られているが、これは「ニライ」の文学的表現で、「ニライ」のほかにも琉球の各地域によって「ニレー」「ニリヤ」「ニルヤ」「ニーラ」「ニッジャ」などさまざまに呼ばれているのです。

 でも、本土の常世国の信仰の方角は西方でしょ。

それは、西方浄土と混同しているのです。

常世の国は、古代日本で信仰された、海の彼方にあるとされる異世界です。

一種の理想郷として観想され、永久不変や不老不死、若返りなどと結び付けられたのです。

日本神話の他界観をあらわす代表的な概念で、古事記、日本書紀、万葉集、風土記などの記述にその顕れがあると指摘されるのです。

 日本で、すぐに陸地にたどり着かない海といえば、太平洋だから…東ねえ。

つまり、常世の国もニライカナイも、はるか東方にあるとされるのです。

 ちょっと待って。

 縄文土器とそっくりのものは、アメリカ大陸から出る。

 アメリカの先住民と日本人の遺伝子は、つながりが指摘される。

ええ。

しかも、アメリカ大陸からはフランスやスペインの様式の鏃と一緒にアイヌの特徴を持った古代人骨も出ています。

アメリカと日本の間に横たわる南太平洋の島々も、古代日本とアメリカを繋ぐ存在として注目されています。

思い出してください、ニライカナイは辰巳、つまり南東ですよ。

 アメリカと日本を繋ぐ島々の、方角ですね。

そしてニライカナイは、祖先神、言い換えれば祖先の地とされるわけです。

 太平洋を越えて東は、アメリカだから…。

 祖先の地は、アメリカかしら。

でも、鏃はフランスやスペインの様式ですよ。

 そういえば、東北弁を気取って話す二人の会話がフランス語と勘違いされるコマーシャル、やってますね。

 フランス人顔の人も、日本にいる。

さらに、神話や和裁のハサミや足の指はギリシャを指しているのです。

 そして秋田美人の典型が、ギリシャ彫刻の傑作の一つとされるミロのビーナス。

しかも、日本とチベットに古代中東の遺伝子が残っているのです。

 中東まで行ってしまうね。

日本は島国だから、縄文から今日まで古代中東の遺伝子が保存されていても不思議ではないです。

 アイヌの生活文物と、古代イスラエルの類似を指摘した人もいるのね。

さらに、貝塚といえば縄文時代でしょ。

その貝塚から、オオヤマネコのものと判定された骨が出ているのです。

オオヤマネコの主な分布は、アメリカ大陸とヨーロッパなのですよ。

これは、偶然と思えますか。

自然界のネコは、イリオモテヤマネコなどの例外を除けば、泳がないです。

しかも、縄張りを積極的に移動しようとしないです。

そのために、肉食にこだわる大型ネコ科の仲間は減少が懸念される状態です。

 陸続きの時代があったとしても、よほどのことがないと引っ越さない。

 そのうえ、アメリカ大陸とヨーロッパのオオヤマネコは、大きな差はないですね。

そして、縄文日本のオオヤマネコ。

ニライカナイは、少なくともヨーロッパまで遡るかも。

 試しにニライカナイにへブル文字を当ててנרא כנא (ヌン レーシュ アレフ カフ ヌン アレフ)とやったら、נרא(ヌン レーシュ アレフ)と כנא(カフ ヌン アレフ)それぞれで検索はできましたね。

 ただ、意味がちょっとわからないけど。

ニライカナイって、ヘブル語まで遡れるのでしょうか。

ヨーロッパ語ではない気は、するのですけど。

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