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大人の銀河はいつからあったか?

宇宙論の新たな展開が、これから始まりそうな予感がするこんな報告があったのですね。

これでますます、従来の定説の見直しは避けられなくなりそうです。

すばる望遠鏡

観測成果- 2011 -

宇宙幼年期の壮年銀河団
http://subarutelescope.org/Pressrelease/j_index_2011.html#110309

2011年3月9日

フランスの研究者をリーダーとする国際的な研究チームが、すばる望遠鏡を含む地上・宇宙の最先端の望遠鏡群を使い、宇宙の歴史を調べる上で画期的な発見を報じました。

宇宙が現在の年齢のわずか4分の1という若い時期に、既に成長しきった銀河団が存在することを見いだしたのです。

このような時期には活発な星生成によって成長途中の銀河団が存在することはわかっていたのですが、今回発見されたものは、大人の銀河たちから成り立っていることがX線や可視光・赤外線観測から明らかにされたのです。

「CL J1449+0856というこの銀河団は、成長しきったものとしては最も遠方にあるものです」、とリーダーのラファエル・ゴバさん(フランス)が言えば、「その性質を明らかにする上で、すばる望遠鏡からのデータが決定的な役割を果たしました」と共同研究者の小野寺仁人さん(スイス)が付け加えます。

詳しくは英文でのリリースをご覧下さい。

The Most Distant Mature Galaxy Cluster
Young, but surprisingly grown-up
http://www.eso.org/public/news/eso1108/

An old galaxy cluster discovered in the young Universe
http://sci.esa.int/science-e/www/object/index.cfm?fobjectid=48483

Young, but surprisingly grown-up
The most distant mature galaxy cluster
http://www.spacetelescope.org/announcements/ann1105/

こういう内容です。

 もし、ビッグバン宇宙論が説明できず、プラズマ宇宙論が解明という展開になれば、主流は一気に入れ替わるでしょうね。

プラズマ宇宙論の創始者ハンネス・アルベーンは、次のように述べているそうです。

「宇宙についての理論は、われわれが観測や実験で確かめた事実の延長上に打ち立てられなければならない。われわれは(ビッグバン理論のように、最初に宇宙誕生の姿を想像して、そこから現在の宇宙に進化するまでを推測して理論にするのではなく)、まず今の宇宙の姿を調べ、それを元にしてより遠い過去へ、より不明瞭な時代へと遡っていくべきである」

プラズマは、常に反発や引き合い、衝突などを繰り返し変化し続けています。

 プラズマは、、一つの場所にとどまるということはしない。

大きなスケールの変化は、プラズマの反発や引き合いや衝突が積み重なり起き始め大規模な構造を作り出すと考えられています。

 大規模構造は、プラズマの中を流れる電気と、それがつくりだす磁場によって形成される。

つまりプラズマ宇宙論なら、ビックバン宇宙論よりも、すみやかに銀河が形成される理論を展開できるはずですね。

これからどういう議論になっていくか、面白いことになりますよ。

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