日本と古代中東。
スメル辺りは、「クフ王」並に日本諸語と無縁の音韻体系なのではないか、という疑問を寄せてくる人がいました。
ところがどっこい、日本には、古代中東の遺伝子を持った人が一番多くいるとの指摘もあります。
チベットも多いけれど、人口から言ったら日本は比較にならないでしょ。
チベット自治区は中国で人口が最も少なく、人口密度が最も小さい省です。
統計によれば、1950年のチベットの人口はおよそ100万人、2004年の人口総数は273万人ほどに増え、2007年には284万人だったそうです。
そのうちチベット族の人口は92%というから、だいたい261万人と言いますね。
もっとも、正確な人数は、わかっていないという声もあります。
理由としては、中国による占領下で、きちんとした統計が外部に出てこないこととチベット人の多くが本来遊牧民であることがあげられています。
それに対して、日本は1億2千万越してますよね。
少子化で、これからはそのうち減少に転じると見られているけど、古代中東の遺伝子が世界で一番多い国には違いありません。
だって中東を除けばチベットと日本だけでしょ。
そうですね。
日本には中東から繋がる太陽の船の絵があったり、大ピラミッドの内部構造と似通ったトンカラリンがあったりします。
トンカラリンの構造と大ピラミッドの内部構造の類似は、エジプト研究で有名な吉村作治の指摘です。
入口の大きさや、内部の角度など、そっくりだそうですよ。
食の好みの類似も、吉村作治は指摘しているでしょ。
日本と古代エジプトの神話は、太陽神を中心とした三神構造と動物神を含む八百万の神が共通ですね。
しかも、太陽神も、元は男性神の天照国照彦天火明櫛甕玉饒速日命という指摘もある。
天皇の十六弁菊花紋をはじめ、日本の家紋に中東起源説があります。
今は亡きイラクのフセインの腕輪にあった紋章が皇室の菊花紋とそっくりだと、外国の記者は突っ込み入れていました。
フセインは、イラクに古くから伝わる王家の紋だと言い返しましたけど。
日本には、日ユ同祖論のほか、天皇アラブ渡来説、スメル渡来説がありますね。
明治天皇の孫が、日ユ同祖論者で、皇室の男子はユダヤの仕来りである割礼していると著書に書いています。
また、天皇は秦氏の出身で秦氏はユダヤと断言しています。
シルクロードに沿って、十支族の子孫と言われる人々が分布、日本の傍まで来ています。
純粋の日本人なのに、中東の人に違いないと何人にも言われた経験者もいます。
中東から来たと思われた人の中には、皇室の方々もいらっしゃるそうですよ。
スメルと日本については、くわしくは、「ヘブライの館 2」の「日本人シュメール起源説」の謎http://inri.client.jp/hexagon/floorA3F_hb/a3fhb301.htmlで論じられているのでそちらを見て欲しいです。
そこから、多少端折って紹介しますね。
スメル人の文字と言語は、20世紀になって欧米考古学者、言語学者、オリエント史学者によって解読され始めたと言います。
次のようなことが、明らかになっているそうですよ。
スメルの楔形文字は、漢字の形成とほぼ同じ過程を経て成立した。
スメル文字は、現代日本語の漢字仮名まじりと同じ構造をもつ。
スメル文字は、子音のみならず母音をも記す。
スメル語は、膠着語である。
ちなみに、スメル周辺のセム系言語の文字は、子音のみを表記するわけで、へブル文字などはまさにそうですね。
日本語もスメル語同様、膠着語の系統に、属します。
膠着語とは、膠(にかわ)で接着したように接着語によって単語がぺったりとくっついている言葉のことです。
接着語とは、日本語でいえばテニヲハのことよね。
更に日本語は、母音が非常に強調される特色があります。
スメル周辺から日本人が来たという議論は、元禄時代、日本にやってきたドイツ系のオランダ人歴史学者ケンペルに始まるのですね。
ケンペルは、日本の歴史を研究し「高天原はバビロニアにあった」、「日本人は、はるか西方のその源郷から渡来した」と提唱したのよね。
スメラミコトにも、スメル渡来説が見えると言います。
スメ(皇)、スメラ(天皇)とは古代バビロニア語のスメル(Sumer)と同語で、ル、ラは助辞の変化、ミコト(尊、命)、ミカド(天皇)の言語はミグト(Migut)の転訛で“天降る開拓者”すなわち神ということだと解釈していますね。
このように、天皇にまつわる古語はスメル語で解釈できると主張しています。
また、日本とメソポタミアの文明が非常によく似ていると、シュメール神話と日本神話の比較などから指摘する人もいます。
さらに、天孫一族はヒッタイトだという人もいます。
日本は神を『柱』と数えるが、ヒッタイト人が『柱』形をもって国王を表徴する。
天孫民族の八咫烏は、ヒッタイトの両頭鷲像に似ている。
ヒッタイトの岩屋生活は、天孫民族の天の岩屋戸に酷似する。
天忍穂耳命が「正勝吾勝勝速目」の名をあげ、「吾れカチカチ」と名乗ったが、「カチ、カチ」民族すなわちヒッタイトである。
などを、論拠として挙げ、詳しく論じているそうです。
ヒッタイト人については、その骨格、その顔つきは日本人にひどく似ていていると論じた人もいるそうですよ。
オックスフォード大学の考古学の権威である、セイヌ博士ね。
もちろん、日ユ同祖論も日本語との類似する言葉を多数あげて、正しさを主張しています。
神社と神殿、神輿とアーク、神職の服装、そのほかにもさまざまな似ている習俗があると言ってますね。
イスラエル建国と相撲なども、論拠とされています。
相撲は、メソポタミア起源でしょ。
日本と古代中東、やはり遺伝子が残っている以上の繋がりを考えたほうがよさそうですね。
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