日本とスキタイとゲルマンはアーリアでつながるか。
シベリアを征服して太平洋に到達したロシア人は、アイヌ人の風貌がスキタイ人に見えたという議論を立てる人がいます。
でも、アイヌについては生活文物に古代イスラエルと似ているとの声もある。
一般にスキタイ民族はアーリア系と言われています。
実際は、多くの民族によって構成されていたといいます。
チンギス・ハーンのモンゴル帝国内では、モンゴル族以外にアーリア系白人をはじめ、中国の漢民族、そしてセム系のユダヤ人まで存在していたことが知られています。
騎馬民族は、チュルク系、モンゴル系、スキタイ系などと区分されているが、その境界はあいまいにされています。
それで、当時、スキタイ民族とイスラエル10支族は同盟関係、もしくは合流があったのではないかと推測する研究家がいます。
じゃあ、セム系のユダヤ人がスキタイにいたから、古代イスラエルに似た生活文物を持つアイヌが、スキタイ人に見えたのかしら。
アイヌを始めてみたヨーロッパ人は、なんで日本にヨーロッパ人種がいるかと、驚いたそうですよ。
確かに、アイヌに似た古代人骨がアメリカで見つかった時、イギリス人と似ていると思われ、フランスとスペインの様式の鏃が出ていたでしょ。
そして、幕末の日本に来たヨーロッパ人の中には、ブリティッシュ的な顔がいるとの発言もあった。
日本に日ユ同祖論があるように、イギリスにはブリティッシュイスラエルという議論がありますよ。
イギリスは、日本と文化的な類似も多いし、英語に日本語とよく似た単語がいくつもあるという指摘もある。
そのイギリス人と似ていると言われたのが、アイヌ的古代人骨よ。
スキタイ人は、手が長いのが特徴で、イギリス人は手が長く、スキタイ人の末裔かもしれないとの意見もあるですね。
セム系のユダヤ人がスキタイにいたから、古代イスラエルに似た生活文物を持つアイヌがスキタイ人に見えたなら、ユダヤ人に白人的容貌がいたことになるでしょ。
スキタイは、アーリア系民族といわれるでしょ。
ユダヤ人とアーリア系が、スキタイで混ざったとか、有り得ませんか。
選民思想のユダヤ人が、アーリア人と混血してアイヌになった可能性ですか。
アイヌは、縄文人の末裔と見られています。
そして、アイヌをたどるとアメリカ経由でヨーロッパへの道が見えてきました。
秋田美人の美白の謎を追うと、やはり、ヨーロッパが出てきました。
秋田犬や北海道犬のA型が多い血液型に、ヨーロッパとのつながりがみえるです。
さらに、縄文遺跡から出るオオヤマネコの骨までが、アメリカ経由のヨーロッパの道を指し示すのですよ。
じゃあ、アーリアの血がアイヌに混ざるとしたら、ヨーロッパ。
アジアで主に展開したスキタイで、アイヌにアーリアの血が混ざる可能性は薄いでしょうね。
スキタイ人の中にアーリア系白人がいたから、ヨーロッパ人的容貌のアイヌがスキタイ人に見えたかもしれません。
人種学者のハンス・ギュンターのアーリアン学説では、「アイヌ人はアーリア人であり、日本人はアイヌ人の子孫である。だから日本人はアーリア人である」という議論が立てられていました。
もっとも、この議論はナチスに利用されたので、今ではあまり、触れたがる人がいないようですけど。
理論は理論として、検証が必要。
そうですよ。
日本人にはゲルマンの血が間違えなく入っていると見る人もいるので、日独親戚論くらいなら立てても良いかもしれません。
ドイツ人と日本人、気質の類似を言う議論も後を絶たないでしょ。
ドイツ人も、日本人に親近感を持つ民族の一つですよね。
日本と、イギリスと、ゲルマン人のドイツは、ストーンサークルで繋がるかもしれないですしね。
もし、アーリア人がスキタイとアイヌの共通点と見るなら、アーリア人中東起源説を展開する必要があるかもしれません。
アイヌの生活文物が、古代イスラエルに似ているからかしら。
アイヌ人の風貌が、一般にアーリア系と言われるスキタイ民族に見えるなら、そうなるでしょ。
アイヌ人はアーリア人という議論が、ナチス派人類学者の戯言と一笑に付すわけにいかなくなるかもしれません。
アーリアン学説自体は、近年になって言語学を初めとする各分野から科学的な反証が行われ、その信憑性を大きく失いつつあるともされますけどね。
明確にアーリアン学説を疑似科学であると厳しく批判する学者が大勢を占めた今日では、半ば棄却された仮説と言えるそうです。
そして今では、「アーリア人」はインドに移住してきたインド・アーリア人、イランに移住してきたイラン・アーリア人およびそれらの祖先のみを指す場合が多いです。
ところが、インド人にインド人と間違えられる日本人がいたり、インドのタミル語に日本語の起源という説が立ったりしています。
現在のイランを中心に栄えたペルシャ的な容貌の、日本人もいます。
中東のどこかという風にみられるのは、ペルシャが中東に大きな勢力を張ったからでしょうね。
さらに、ゲルマンと日本の類似も見える。
それでいて、日本人としての一体感もある。
なぜ、アーリアン学説が生まれたのか、批判的検証をしないで根拠が薄いというだけで頭ごなしに否定していいのですか。
もちろん、過去のアーリアン学説の丸呑みは危険ですけどね
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コメント
日本民族は「ヒト」であり、鉄器民族である。
これはヒッタイトと同じ、高句麗人も新羅とは別種で日本語をはなしていた。
縄文人は民族的にはアイヌの祖型でありアイヌ語をはなしていた。
ヒッタイトが匈奴、となり、天孫降臨し、神武東征し日本人となった。
人種、産業は入れ物、道具であり、天下りにより変化していった。
ゲルマン人と日本人が民族的に類似しているのは日本人がヒッタイト(ひと:日人)であったためである。
投稿: 人種はかわる | 2016年6月13日 (月) 22時27分
面白い話、ありがとうございます。
投稿: cova | 2016年6月14日 (火) 20時23分
こんにちは。
拝見させていただきました恐縮です。
さて、スキタイは黒海沿岸が本拠地と思われていますが実際にはマッサゲタイに追い出されて西に移動したため東方が本拠地と言われます。スキタイ以前に黒海北岸にはキンメリア人が住んでいました。
滅ぼされたキンメリア人がガリア戦記のキンブリ族になったとする話もあります。
私が気になるのはアーリアです。
比較神話学でいうところのアシュラ(インド)アスラ(イラン)アース(北欧)と同じくディーヴァ・ダエーワ・ヴァンの関係です。北欧神話に出てくる巨人族はクロマニョン人かネアンデルタール人ではないかと睨んでおります。
また同様に北欧神話のオーディンがローマに滅ぼされたカルタゴのフェニキア人であるハンニバル将軍に極めて似ており同一人物ではないかと疑ってネットでググろうとしたのですがほとんど情報が出てきませんでした。
本当に比較神話などは不思議な事が多いです。
それをどう解釈するのかフロイトの夢判断だとか人間の考える事はどれも似たようなものになるという事なのか、なんらかの交流があるのかはわかりませんが、本当に摩訶不思議です!ヒッタイトのクマルビ神話とギリシャ神話での共通点はいかがでしょうか?
アフロディーテがオリンポスの神々以前のウラノスの男根から生まれたのとクマルビ神話の記述が全く似ています。
ヒッタイトといえば核兵器で抹殺された可能性もあるようです。荒唐無稽という前に考えてみるとロマンがあります。ヒッタイトの鉄の馬車はスキタイの騎馬とどっちが戦力として合理的なのかとも考えてしまいます。
ミタンニはインドアーリア人で
クルド人はメディア・ペルシャ帝国を支えたメディア人の子孫じゃないかと言われています。
メディア人もスキタイと大いに関係があります。
スキタイはサウロマタイに破壊され最終的にはクリミアに逃げ延びましたがゴート族に滅ぼされましたヒッタイトは海の民に滅ぼされたと言いますが怪しいです。
確かに殷以前の伝説的な中国の夏王朝もチャリオットを搭載したのでアーリア人ではないかと言われます。
ウイグルは昔アンドロノヴォ文化といってアーリア人の場所です。スキタイ?もちろん彼らもアーリア人であり、草の道を縦横無尽に行ったり来たりです。シルクロードよりも草の道や香辛料を運んだ海の道が物量的に見て効率的です。ヴァイキングは海を積極的に利用し、ヴァリャーグはノブゴロド公国へさらにビザンツ帝国やギリシャや黒海やカスピ海沿岸のペルシャや果ては中央アジアまでノルマン人はノルマンディー公国やイングランド乗っ取りシチリア、アンティオキアに建国しました。ノース人はアイスランド・アイルランドやヘブリディーズ諸島、オークニー諸島、シェトランド諸島やグリーンランド、アメリカ大陸に行きました。ノルウェージャンフォレストキャットは小アジアから持ち帰った猫ではないかと言われています。
投稿: イルミナティ支配の終焉 | 2016年12月21日 (水) 16時24分
確かに、アーリアは謎が多いですね。
それだけに、慎重に考察していきたいものです。
投稿: cova | 2017年1月 5日 (木) 16時30分