« 書店で催す便意を考えてみた。 | トップページ | 宇宙に本当にインフレーションがあったか。 »

時間の非可逆性を考える。

時空四次元は空間三次元+時間一次元とされるので、なぜ、時間は非可逆なのか議論されています。

非可逆とは、一方通行のようなことと、思ってもらえばいいです。

 空間三次元は、可逆的な一次元を縦横高さで組み合わせて生まれるはず。

 可逆的とは、反対方向の変化もあり得る。

 時間は一次元であるから、可逆的でなければおかしい。

だが、時空四次元は、幾何学的な四次元とは、似ているようで、全く別物なのですよ。

 幾何学的二次元は、幾何学的一次元に幾何学的一次元を直交させる。

 幾何学的三次元は、幾何学的二次元‎に幾何学的一次元を直交させる。

 幾何学的四次元は、幾何学的三次元‎に幾何学的一次元を直交させる。

 直交とは、「垂直に交わること」ですよね。

つまり、時空四次元とは幾何学的三次元‎に幾何学的一次元である時間を直交させることなはずというのが、時間がなぜ非可逆なのかという疑問を生むのです。

 一次元空間は、可逆的である。

 時間は、時空四次元で一次元として扱われる。

 よって、時間もまた可逆的であるはずだ。

 さまざまな過程に、可逆的なものがある。

 なぜ、非可逆な過程が生まれてしまうのか。

 そういうことですね。

だが、時空四次元は空間三次元を時系列のなかで展開あるいは記述すること、と見たらどうでしょう。

系列とは、一定の順序に従って並べられた物事のまとまりとか、系統立てて並べられている一連の物事、ということです。

そして、系統とは一定の順序・法則に従って統一されていること、また、そのつながりを意味しています。

つまり、ある種の方向性を持っているのが系列です。

時系列は、非可逆ですよ。

系列には、企業間の結合関係の一つとか、大企業とその下請けの中小企業との結合関係、または、コンツェルンなど大企業相互の結合関係をさすように、上下関係を意識する場合が多いですね。

系列には、指揮系統がみられることがよくあります。

それが、単なる順序とは違うところですね。

 指揮をする=原因、指揮を受ける=結果、そう見れば因果関係に見えますね。

 時系列=因果関係とおけば、時空四次元は空間三次元を因果関係のなかで記述すること、となる。

そうですね。

時系列が非可逆な理由を、因果関係に求めればそうなりますね。

弁証法論理は形式論理に時間=因果関係を持ち込み、非可逆的過程の考察が可能となるわけです。

 特殊論理=形式論理。

 一般論理=弁証法論理。

 そういうことですか。

そうなりますね。

時間の非可逆性についての議論が袋小路にはまるのは、形式論理でばかり考え、弁証法を無視しているからでしょう。

 言ってみれば特殊相対性理論ばかり扱って、一般相対性理論を無視するようなもの。

似たようなことでしょうね。

時間を含まない三次元を形式論理の世界とみれば、時間を含む四次元は弁証法論理の世界となります。

 時間を含まない四次元は、形式論理の世界。

ええ、時間を含むかどうかが、形式論理か弁証法論理かの境目と言って良いでしょう。

 それは、空間の一次元と時間の一次元からなる二次元でも、同じ。

当然、そうなります。

形式論理は、基本的に質的な連続を扱うと言って良いでしょう。

 だから最先端数学が提起する不連続な現象を説明するカタストロフィが、理解も位置付けも困難になる。

それに対して、弁証法論理は質的な飛躍も扱います。

 量から質、質から量、の転換ですね。

今までの釣り合いが限界に達したら、新たな釣り合いに移行するのです。

 陰陽でいえば、陰極まりて陽、陽極まりて陰、でしょ。

そうですね。

 組み立てられる議論や事実の間に、矛盾があってはいけないのでしたね。

弁証法論理とは、形式論理に変化という視点を持ち込んだものであって、矛盾を持ち込んではいけないのです。

 矛盾とは変化の原動力であって、論理自体は整合性がないといけないのですよね。

それが、弁証法ですよ。

数学のエントロピー増大、つまり、乱雑さの増大を時間の非可逆の原因という議論もありますね。

 しかし、存在には厳密にお行儀の良い状態なんてない。

 どんなにピシッと、整列して見えても、多少は揺らいでいる。

ミクロの零点振動から、マクロのゆらぎまで、絶対的な静止なんてないですよ。

 すべての事象が持つ、f分の1ゆらぎですね。

f分の1ゆらぎのようなことを、カオスと言います。

 カオスの積み重なりが、乱れの増大である、エントロピーの増大につながる。

エントロピーの増大とは、振動や揺らぎのもつ本質的なカオスから必然的に出るわけでしょうね。

それが、時間とともに乱れが累積していくように見えるのでしょう。

 これが、時間の非可逆である一番の理由。

事象の持つ、本質的な振る舞いを考慮しない議論では、永遠に時間の非可逆性は謎のままでしょうね。

|

« 書店で催す便意を考えてみた。 | トップページ | 宇宙に本当にインフレーションがあったか。 »

科学」カテゴリの記事

物理」カテゴリの記事

数学」カテゴリの記事

陰陽・弁証法」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 時間の非可逆性を考える。:

« 書店で催す便意を考えてみた。 | トップページ | 宇宙に本当にインフレーションがあったか。 »