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あらためて鳥と哺乳類と恐竜を比べてみた。どこへ向かうか、恐竜研究。その7

こんな研究が発表されていました。

【7月6日 AFP】国際研究チームが、1億年以上前に生息した鳥類の化石から、ヒトを含む現代の生物にも見られる色素の痕跡を発見したと、6月30日の米科学誌サイエンス(Science)に発表した。
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2810757/7461422?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics

孔子鳥の化石のカルシウム分布を示したシンクロトン高速走査蛍光X線画像(撮影日不明)。

 研究チームは、米スタンフォード大(Stanford University)が運営するSLAC国立加速器研究所(SLAC National Accelerator Laboratory、米カリフォルニア州)でシンクロトロン放射光を使って、約1億2000万年前に生息したくちばしを持つ最古の鳥、孔子鳥(Confuciusornis sanctus)と、約1億年前に生息した現在のカイツブリのようなGansus yumenensisの化石を調査した。

 その結果、茶色の瞳や黒い髪にみられるユーメラニン(eumelanin)という色素の化学的な痕跡が見つかったという。

当時の生物の生化学的特徴を知るヒントとなり、食べていた餌や生息環境の理解を深める上で役立つという。

 研究チームの1人、英マンチェスター大(University of Manchester)のRoy Wogelius氏は「この色素は、太古の昔から発展して、いまの地球上にいる生物も活発に合成している。現代に生きるわれわれと、古代の生物を直接結ぶものだ」と話している。(c)AFP

ヒトを含む現代の生物にも見られる色素の痕跡を発見、食べていた餌や生息環境の理解を深める上で役立つというというけど、はたして、それだけでしょうか。

以前、この記事に注目しました。

ニワトリの指に恐竜の名残 鳥類・獣脚類説を裏付け

http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011021001000591.html

 ニワトリの翼に存在する3本の指の骨は、ヒトの場合の親指と人さし指、中指に相当し、祖先とされる恐竜の獣脚類の前脚と同じ形態だとする研究成果を、田村宏治東北大教授(発生生物学)らのチームがまとめ、11日付の米科学誌サイエンスに発表した。

 従来、鳥類の指は人さし指と中指、薬指の3本と考えられており、獣脚類から進化したとする説では説明がつかない矛盾点として残っている。

 今回の発見は、この矛盾を解消する成果。

チームは「鳥類の恐竜起源説の正しさを支持する決定打ともいえる」と強調。

田村教授は「150年間の論争に終止符を打つ」としている。

 鳥類は四肢動物に属し、翼が前脚に相当、指の骨が3本ある。

一方、獣脚類は前脚に5本の指があったが、進化の過程で薬指と小指が退化。

3本の指となったことが化石から分かっていた。

 チームは、卵の中でニワトリの指が形成される過程を、3本のうち最も外側の指に着目して詳しく調べた。

指のもととなる軟骨が、初期には薬指の位置にあるが、発達とともに次第にずれ、どの指になるかが決定する段階では中指の位置に移動することを発見した。

 さらにこの指は、マウスの中指の作られ方と一致することも判明。

3本は中指と、人さし指、親指と判断した。

 約150年前に見つかり最古の鳥とされる始祖鳥の場合も、恐竜と指が似ていることから、現存する鳥類と指の形態が異なるのかどうか議論が続いていた。

2011/02/11 04:02   【共同通信】

こういう内容です。

この記事の、「さらにこの指は、マウスの中指の作られ方と一致することも判明。」の一文は、多くのメディアは無視しました。

しかし、鳥と恐竜と哺乳類の共通点を指摘した記述には違いありません。

さらに、鳥と恐竜と哺乳類の共通点を指摘する記事が2000年の物から見つかりました。

2000年4月21日付の科学誌サイエンスに、サウスダコタ州バッファロー近辺から発見された体長4メートルで体重が約300キログラムの恐竜の胸に心臓の化石が見つかったという報告があるというのです。

ノースカロライナ州立大学の科学者たちは、コンピューター画像処理技術を使ってウィロの胸部を調べたそうです。

心臓が残っていたのはテスケロサウルスと言う草食恐竜で、哺乳類や鳥のように心臓は4つの心室または部分を持っているように見えるといいます。

1本の大動脈が、心臓から体の他の部分へ血液を運んでいたとのことです。

3つの心室しか持っていない爬虫類は、血液を身体に運ぶのに2本の大動脈を持っています。

 鳥と恐竜と哺乳類、共通点がどんどん見つかりますね。

そしていままた、鳥類の化石からヒトを含む現代の生物にも見られる色素の痕跡を発見しています。

 鳥類と哺乳類に多くの類似が明らかになってきている以上、鳥類が哺乳類と同じ色素を持っていた可能性を考えて良い。

鳥と恐竜はどちらが先か議論が続いていることを想えば、恐竜にも哺乳類と同じ色素があったかも知れないわけです。

 仮にこの色素が恐竜から見つかったとしても、食べていた餌や生息環境の理解を深める上で役立つという見方しかされないでしょうけどね。

おそらく、そうでしょうね。

恐竜化石から見つかった消化器系は、鳥にそっくりですからね。

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コメント

Tip top stuff. I'll epexct more now.

投稿: Johnelle | 2011年7月17日 (日) 14時38分

Describes how were you?

投稿: cova | 2011年7月17日 (日) 17時20分

It’s really great that people are srhaing this information.

投稿: Jacklynn | 2011年7月19日 (火) 08時07分

You're welcome.

投稿: cova | 2011年7月19日 (火) 09時08分

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