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魔女とカボチャ。猫とカボチャの不思議な関係 その3

前に、猫とカボチャの不思議な関係を考えた時、魔女とカボチャの直接の繋がりは見えてないと言いました。

でも、シンデレラの物語に出てくるカボチャの馬車や、ハロウィンのカボチャは知っていました。

 だったら、なぜ、魔女とカボチャの直接の繋がりは見えてないと。

話があることを知っていることと、なぜ、そうなるのか理解できるのとは、違うわけですよ。

 なぜ繋がるか、理解できていなかった。

ええ。

でも、カボチャは料理になって食卓に上る食材の中で、もっとも丸い物の一つだというのは、気になっていました。

 丸いだけなら、柑橘類も、リンゴも、トマトもあるけど。

カボチャは日本では、外が濃い緑なのですよ。

 中には、ほとんど真っ黒なのがある。

でも、内側は黄色いでしょ。

一方、ヨーロッパやアメリカでは、若干の例外を除けば、ほとんどが外も内も黄色なわけですよ。

 日本人は柑橘類を黄色というけど、ヨーロッパ文化ではオレンジ色は黄色じゃないですね。

つまり、ヨーロッパ文化圏では、丸くて黄色いと言えば、カボチャなわけですよ。

どうもここに、カボチャと魔女を結びつける接点がありそうなのです。

 魔女と言えば、衣装は黒でしょ。

黒は天を表す色なのですよ。

丸もまた、天を表す形なのです。

そして、黄色は中心とともに人を表す色なのです。

ヨーロッパ人にとって、外も内も黄色いカボチャは天の人の象徴と言えるでしょう。

 仮に外が緑のカボチャであっても、緑はしばしば黒に近いと見られるので、やはり天の人の象徴となる。

おそらく、そうですね。

緑はまた、青と混同されるけど、青は日の出の方角である東を表します。

魔女と緑のカボチャは、夜の色でもある黒を纏う魔女と、朝の色を纏う人の象徴としてのカボチャの組みとなるでしょうね。

魔女と黄色のカボチャは、天の人である魔女が、地に下ろした天の人の象徴としてのカボチャを、傍らに置く構図かもしれません。

 そして、魔女の傍らにいる定番は猫ですね。

それも大抵、黒猫でしょ。

魔女が天から降ろした言葉が、人の姿を取った存在としての猫ということだと何度も話題にしてきました。

 特に、黒猫。

こうやって見ると、魔女が天から降ろした人の象徴という共通点が、カボチャと猫に見えるのですよ。

さらにいえば、魔女が用いるのは裁きの神である悪魔の力ですよ。

 魔女が医師や薬剤師として振る舞うのも、病を治すのは降魔、つまりとりついた魔を降す行為だと。

そうなるでしょうね。

猫が魔女が地に下ろした裁きの悪魔の子どもとみたら、カボチャも同じような位置付けと言えるのでは、ないでしょうか。

 だから、カボチャがハロウィンに使われる。

アイルランドやスコットランドでは、カブを使っていたのですけどね。

 カブは、白い。

 そうなると、魂の世界の光に包まれた存在を意味したのかしら。

猫は、神々の世界で太陽神とされてきたから、魂の世界で光に包まれていた存在と重なって見えますね。

 日本の猫カボチャ伝承は、ヨーロッパ発アメリカ経由ってことかしら。

もしそうなら、縄文まで遡って考える方が良いのでしょうかね。

 ヨーロッパ発アメリカ経由ケルト御一行日本への旅とか。

あったかも。

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