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中秋の名月とハロウィン?

春の彼岸は、毎年3月の春分の日をはさんで前後3日合計7日間です。

秋の彼岸は、毎年9月の秋分の日をはさんで前後3日合計7日間です。

じつは、中秋の名月と呼ばれる八月の十五夜も、秋の彼岸とほぼ、同じころです。

仲秋の名月という表現もあるが、これだと陰暦8月の月を指し、十五夜の月に限定されなくなります。

仲秋とは、秋を旧暦7月の初秋、旧暦8月の仲秋、旧暦9月の晩秋の3つに区分した場合、旧暦8月全体を指します。

それに対して中秋とは、秋の中日である陰暦8月15日のみを指します。

ちなみに、中秋の夜に雲などで月が隠れて見えないことを無月(むげつ)、中秋の晩に雨が降ることを雨月(うげつ)と呼びます。

月が見えないながらも、なんとなくほの明るい風情を賞するものとされます。

また、俳諧では8月14日~15日の夜を待宵(まつよい)、16日~17日の夜を十六夜(いざよい)と称して、名月の前後の月を愛でます。

秋分は北半球では、太陽と月の角度により、地球から見た月の位置が観月に最も適しています。

秋分は旧暦では、旧暦8月にあたります。

実際の新暦での日付は、旧暦の8月15日は、9月23日ごろになることが多いです。

それで、新暦では、秋分の前後半月の1ヶ月の期間の中で変動します。

しかし、日本の関東以西では、この時期、晴天に恵まれる確率は低いですけどね。

十五夜の日は満月の日に近い日だが、必ずしも両者は一致するものではなく、むしろ異なる場合の方が多く、その差は最大で2日です。

中秋の名月は、秋の収穫に感謝する行事とされます。

団子の他にその土地の秋の収穫を捧げることが多いが、芋を捧げる地域が多いことから、別名を芋名月と呼んだりします。

各家に供えてったものは、月見団子や栗、柿、枝豆、芋、の他、かつてはお菓子もありました。

 いまでも、お菓子も供える地域はあるようですね、

かつて中秋の名月には、近所の子どもたちがお供えをこっそり持って行ってよいとする風習があり、神様が持って行かれたとみなしていました。

そして、収穫を祝ったり祈ったりしていたのです。

神様が持って行ったことにしていたので、家の人たちは、持っていく子供たちを見つけても、見ない素振りをしていました。

この風習は、今でも続いている土地があるそうだが、昭和の中ごろまで全国でも行われていたようですね。

 トリックアンドトリート(お菓子くれないと悪戯するぞ)と言いながら、子どもたちが家々を巡るハロウィンに、似てますね。

 時期も、近いでしょ。

ハロウィン(Halloween, Hallowe'en)は、ハロウィーンとも呼ばれますね。

毎年10月31日の晩に行われる、ヨーロッパを起源とする民族行事ですよね。

ケルト人の行う収穫感謝祭が、他民族の間にも行事として浸透していったものとされています。

由来と歴史的経緯から、アングロ・サクソン系諸国で盛大に行われていますね。

ケルト人は、自然崇拝からケルト系キリスト教を経てカトリックへと改宗していきました。

カトリックでは、11月1日を万聖節としても知られる諸聖人の日としています。

ハロウィンはその前晩にあたることから、後に諸聖人の日の旧称"All Hallows"のeve(前夜祭)、Hallowseveが訛って、Halloweenと呼ばれるようになりました。

そもそもキリスト教の教えと、魑魅魍魎が跋扈するハロウィンの世界は相容れるものではなく、聖と俗との習合がハロウィンという名称のみに痕跡を残していると言えるでしょう。

 ケルトは、イギリスにも結構いたでしょ。

 アメリカで見つかったアイヌに似た古代人骨は、始めはあるイギリス人に似ていると思われたのですよね。

 その似ていると思われたイギリス人の土地は、ケルトが昔から多い土地だったでしょ。

そして、北海道や東北にも、子どもたちがろうそくよこせと言いながらお菓子を貰って歩く風習があるのでしたね。

幕末の日本に来た白人たちは、ブリティッシュ的な顔の人々がいると報告しています。

ハロウィンは、ケルト人の1年の終りは10月31日で、この夜は死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられていたことに由来する行事です。

死者の霊や精霊や魔女から身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていました。

 行事の位置付けとしては、彼岸に似ていますね。

中秋の名月には、ハロウィンに似た風習があったが、起源は中国に遡ります。

中国、韓国、台湾では中秋節は祝日となっていて盛大に祝うそうです。

 日本では、中秋の名月は祝日になっていませんけどね。

 春分の日や秋分の日を中日とする彼岸があるので、春分の日や秋分の日が祝日になっているからでしょうね。

でも、中国、韓国、台湾といった土地で、ハロウィンに似た風習は、ないようですね。

中国では当日、月餅を食べながら月を観る慣習があったといいます。

近年は月餅はひと月以上前から知人に配るようになったため、中秋当日までに月餅は食べ飽きてしまい、中秋当日には売れ残りを恐れて安売りされるという現象も起きているらしいですね。

台湾では月見をして月餅や柚子を食べる習慣があり、台湾南部ではおもちを食べる風習もあるそうですね。

中秋節当日、屋外でバーベキューをするなどの別の楽しみ方が増えているらしいです。

韓国では、秋夕とその前日と翌日が公休日となるため、多くの企業、施設も休みとなり、帰省する者も多いといいますね。

お供え物は、日本のどの地域より多いかもしれないし、帰省先では、闘牛や闘鶏、綱引きなどの行事があるようです。

中秋の行事と、ハロウィンに似た仕来りは、日本で出会ったのかも知れません。

 やはり、日本はアジアよりヨーロッパに似ている。

なまはげのような行事は、日本各地にみられるけど、アジアでは聞きませんしね。

 ヤマネコも、ヨーロッパやアメリカにいるし、古代日本にもいたけど、アジアでは聞いたことないですよね。

縄文は、アメリカやヨーロッパに遡る可能性は、高そうですね。

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