« 赤い鳥居とキリスト? | トップページ | 中秋の名月とハロウィン? »

翻訳を見直してみた。 英語VS日本語 その4

“IT”なになに“that”と言う構文あるでしょ。

“THAT”を「あれ」とか「それ」、“THIS”を「これ」と対応させるでしょ。

 何か問題ありますか。

使い方としては、良いと思うのです。

でもね、そういう訳し方ばかりだと、ぎこちなくなりませんか。

“THAT”を「あれはねえ」とか「それはね」、“THIS”を「これはねえ」などと訳したほうがもっと生き生きしてくるのではないでしょうか。

「こういうことがあったんだよ、それはねえ」などという気持ちで訳していくと、より日常会話に近くなるでしょうね。

 そういう言い回しなら、しょっちゅうやってるかも…。

日本語の古語で、「いと」というのがあるでしょ。

 「とても」とか「たいそう」とか「かなり」とか、強調の意味で訳しますね。

でも、こう思いませんか。

英語の“IT”と、使い方が似ているって。

 そういえば、“IT”を「すごい!」とか、「抜群だぜ!」と訳したほうがしっくりくる場合って多いですね。

逆に、日本語の古語の「いと」を、「それは」とか、「それ」と訳しても語感としては違和感ないでしょ。

 違和感ないどころか、むしろ実感が籠るのでは…。

そうなると、古文の「いとあわれ」も、こう訳せるでしょうね。

「それは(ため息)趣があったなあ(遠い目)」などという具合に。

 じゃあ、「いとおかし」はこう訳そうかしら。

 「それは(にっこり)面白かったのよ(微笑む)」なんて風に。

もちろん、わざわざかっこをつけて補足しなくても良いですよ。

 それくらい、文脈や場面でわかりますって。

そうでした…。

“IT”を普通の意味で訳す場合でも、“THIS is IT”を「言うだけ野暮でしょ」とか、「わかってるよね」、「知ってるくせに」などと訳したほうが、会話っぽくなる気はしますね。

あるいは、“THAT”を「ざっというと」、“THIS”を「実にね」などという風に訳しても面白い気がしますよ。

 じゃあ、“THIS is IT”は、「実にすごいぜ!」ですか。

 俗っぽく言うと、「まじでやばいぜ!」。

それのほうが、実感がでるときもあるでしょ。

もちろん場面によっては、“THIS is IT”を「これがそうです」と訳したほうが良いでしょうね。

“IT”なになに“that”と言う構文も、「こういうことがあったんだよ、ざっというとね」という気持ちで訳しても感じが籠るのでは。

 そういえば、“IT”なになに“that”と似ているのに“IT”なになに“for”と言う構文あるでしょ。  

この“for”も、向きを示す「方(ほう)」に、意味と用法が似ているでしょ。

 文法の差はあるけど、向きを示すという点では、似てるかも。

“for”には、「為に」の意味が強いですけどね。

 「方」にも、方向とか方法というとき、「為に」という気持ちは込められているように感じられますね。

ついでにいうと、“to”と「と」も、意味と用法が似ている場合があると思いませんか。

 「と」には、列挙する“and”に似た用法もあるけど。

“and”は、英語の丸唇を発音をはっきりさせるために平唇的にする発声法によって、“to”が転化したのかも知れないですよ。

 列挙する気持ちを表すために続けて言っているうちに、言い易くするために転化した。

一方、向きを表す“to”は強調しているうちに音が明瞭化したのかも。

 でも、“to you”とか “to me”の“to”は「あなたと」とか「わたしと」の「と」に似ている気がするけど…。

 どちらかというと、「あなたに」とか「わたしに」という風に、「に」を使いませんか。

日本語の方が、むしろ英語よりも一音一音、はっきり発音するでしょ。

 そういえば、そうかも。

日本語の方が英語よりも、かえって平唇の傾向が強いので、“to”から“ni”へ転化した可能性がありますね。

日本語より英語が平唇の印象が強いのは、丸唇とのギャップのせいでそう見えているだけでしょうね。

|

« 赤い鳥居とキリスト? | トップページ | 中秋の名月とハロウィン? »

歴史」カテゴリの記事

言葉」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 翻訳を見直してみた。 英語VS日本語 その4:

« 赤い鳥居とキリスト? | トップページ | 中秋の名月とハロウィン? »