諏訪と周防に共通点?
諏訪(すわ)と周防(すおう)、この音のなんとも言えない微妙な類似です。
なんか気になるね。
諏訪と書けば、素直に読めば諏訪(しゅほう)であって、諏訪(すおう)に転化してもおかしくないです。
周防もまた、素直に読めば周防(しゅほう)となるのです。
日本語の仮名表記では、濁音も濁点が省かれる場合が多かったからです。
旧仮名遣いは、日本語はかつて二重母音であったことを示しているのです。
それも、イ+母音のヤ行より、ウ+母音のワ行に近い、丸唇音的発音がされていたのです。
丸唇音的発音では、濁音は巻き舌音になりやすく、はっきり濁るか、かすれて聞き取りにくくなるか、どちらかなのです。
仮名で記す時、濁点が省かれやすかったのは、濁りそのものがかすれて聞き取りにくかったからかも知れないです。
さらにいえば、周防(すおう)は元は周芳と記したのです。
周芳は、素直に読めば"しゅうほう"なはずね。
ならば諏訪=周防="しゅうほう"、だったはずでは、なかったでしょうか。
"しゅうほう"を巻き舌音で発音したら、"しゅほぅる"に近くなりはしないでしょうか。
そして、"しゅほぅる"は、一方で"すわ"、もう一方で"すおう"に転化したと見れば、説明はつくように思えます。
さらにいえば、諏訪も周防も"しゅほぅる"だったとしたら、どうなるでしょう。
"しゅほぅる"と"しゅめぅる"、似てるのでは。
同じ丸唇音的発音でも、比較的平唇音に近い場合"しゅめぅる"、比較的丸唇音の傾向が強い場合"しゅほぅる"、と容易に相互転化しやすいから、似てもおかしくないのです。
諏訪神社は、日ユ同祖論者が熱い視線を寄せる存在だったはずよね。
諏訪という名前を音から見ると、スメルが現れてくるように思えてくるのは面白いです。
日ユ同祖論者は、アブラハムの出立の地はウルであり、スメルの都市だったから何の問題もないというかも。
スメル語源説も展開できる可能性が見える以上、日ユ同祖論者は古代イスラエルとスメルの関係をちゃんと説明したほうが良いでしょうね
とはいえ、スメル渡来論者も、諏訪に見える聖書との類似の指摘をスメルの歴史や文化で反論できないと、せっかくの可能性を生かせずに終わります。
追記
「日本人シュメール起源説」の謎
http://hexagon.inri.client.jp/floorA3F_hb/a3fhb301.html
まず最初に山口県下関市の西端、関門海峡を目の前にする彦島から、奇妙な模様=「ペトログラフ」を刻んだ石が次々に発見された。
解読を進めるにつれ、驚愕の事実がわかってきた。
なんと、それは、シュメールの古代文字だったのである。
更にこの後、ペトログラフは、九州北部と山口県西部の各地で相次いで発見された。
このペトログラフの発見のニュースは、日本国内よりも海外でより注目され、高く評価されている。
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コメント
諏訪=しゅほう。
なるほど~。
ほ→ぼ→も
しゅもー、しゅめる…
語呂あわせって学者さんは相手にしてくれないかもですが、私は楽しいです(^^)
投稿: まるこ | 2012年3月18日 (日) 13時15分
今回のような疑問も、スメル渡来説を部分的には認めても地名になるほど来たわけないと思っている人は、持たないでしょうからね。
でも、同祖論が出るほど来ていない朝鮮半島からの人々に由来する地名がある以上、スメル渡来にちなむ地名の存在する可能性を否定する方が非科学的ではないでしょうか。
投稿: cova | 2012年3月18日 (日) 17時28分
ふと、すばるとも似た音だなと思いました。
すばるといえば、六と牛ですね。
投稿: まるこ | 2012年3月19日 (月) 20時55分
おうし座の散開星団であるすばるは、別名、六連星(むつらぼし)と言いますからね。
肉眼で、すばるとして知られるプレアデス星雲を見た場合、通常の視力の人で、5から7個の星を数えることができるようですね。
まあ、6から7個という数字は条件が良い場合だから、通常は5から6個というところでしょう。
昔は空気もきれいだったし、人々も今より視力が良かったので、6個ぐらいは普通に見えていたので六連星という名前が付いたのでしょう。
大変視力が鋭い人なら、25個もの星を肉眼で見たとする記録が残されているといいますけどね。
すばるは、聖書や伝説、民話、星座物語に登場する星団としても知られますね。
すばるを、スメルと日本を繋ぐ議論の中で論じる人もいますよ。
投稿: cova | 2012年3月19日 (月) 22時59分