お化けはちゃんと退治しましょう。科学者の常識とは?その3
今、この記事が世界をにぎわせています。
ニュートリノ「超光速」を撤回、計測に不備 名大など
2012/6/8 10:29
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG08013_Y2A600C1000000/?dg=1
名古屋大学などが参加する国際共同実験OPERAのチームは8日、昨年9月に発表した「素粒子ニュートリノの速さが光を超えた」とする実験結果を撤回した。
見つかった計測装置の不備を直した再実験でニュートリノと光の速さに明確な差がなかった。
物質は光速を超えられないとする現代物理学の定説を覆すと波紋を呼んだ結果は、単純なミスによるものだったことになる。
京都市で開催中のニュートリノ・宇宙物理国際会議で報告した。
実験はスイスのジュネーブ郊外の欧州合同原子核研究機関(CERN)から、約730キロメートル離れたイタリア中部のグランサッソ国立研究所に向けてニュートリノを1万6000回発射。
到着までにかかった時間を測定し、速さを割り出した。
昨年の発表ではニュートリノが光よりも1億分の6秒速かったとしていた。
結果が示唆する影響の大きさを考慮して、ほかの研究グループにも再検証を呼びかけた。
その後、実験で使った全地球測位システム(GPS)衛星から精密な時刻情報を受信する装置で配線の緩みなどのミスが見つかり、測定が正確ではない可能性が高まった。
今年5月に不備を修正した上で2週間にわたり再実験を行っていた。
この記事で、疑問に思うのはここです。
今年5月に不備を修正した上で2週間にわたり再実験を行っていた。
何回、実験をやったのでしょう。
追試の元となった実験は、こうでしたね。
欧州合同原子核研究所(CERN)によると、ジュネーブ近郊のCERNから発射したニュートリノを730キロ離れたイタリアの研究所でとらえる実験を3年以上にわたり1万5000回実施。
その結果、ニュートリノが光より60ナノ秒(1億分の6秒)速く進むことを観測したという。
それだけ慎重に何度もやって、やっとニュートリノが光より60ナノ秒(1億分の6秒)速く進むという観測結果の再現性が確認できたのでしたね。
言い換えれば、2週間にわたりというが、2週間では再現実験としては短すぎる。
元の報告は、3年に間に何回ニュートリノが光より60ナノ秒(1億分の6秒)速く進むという観測結果がでたと、指摘しているかは報道されていません。
今回の実験については、研究チーム内でも正否への意見が分かれ、論文に名前を連ねることを辞退したメンバーがいる。
この事実は、再現性があまりに乏しく、確認したと言い切るのは時期尚早と言えるほどの事例しかデータが取れていなかったことを物語っていますね。
出た結果はいずれも、ニュートリノが光より速く進む時間は60ナノ秒(1億分の6秒)という数値を示していたわけですよ。
発表に踏み切ったメンバーは、特定の数値に集中した結果に注目したと言って良いでしょう。
実験で使った全地球測位システム(GPS)衛星から精密な時刻情報を受信する装置で配線の緩みなどのミスというが、だったら、もっと高い頻度で異なる数値結果を出していたのではないでしょうか。
高い頻度で異なる数値を出し、しかも、その数値にはばらつきがあったはずだと。
実際の実験では、60ナノ秒(1億分の6秒)という数値が繰り返し現れたが、その他の数値についてはばらつきの存在を報告していないように報道されています。
これは、2週間や1ヶ月程度では、配線の緩みなどのミスは影響を与えてこなかったことを意味している。
これは裏を返せば、全地球測位システム(GPS)衛星から精密な時刻情報を受信する装置で配線の緩みなどのミスによって、実験結果は左右されていないとなりはしないでしょうか。
ミスとして指摘されていることは、実験結果の信憑性は左右したが、実験結果を左右するほどの致命的なミスではなかった。
ニュートリノの超光速というお化けの正体は、別のところを探す必要があるでしょう。
さもないと、研究者は再び素粒子の超光速というお化けに遭遇して、パニックになる。
今度は、極めて慎重な研究者が、超光速お化けの餌食になるでしょうね。
その日は突然来るが、誰もその日を知らず、備えのないものは狼狽えるでしょうね。
そして、波動こそがお化けの正体であったと、人々は受け入れざるを得なくなる。
そういう展開にならないよう、願いたいものです。
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