アーモンドと薬師如来?
旧約聖書には二種類のナッツが出てくるが、そのうちひとつがアーモンドだと言われます。
もう一つのナッツは、イチジクですね。
今回は、アーモンドに注目したいです。
原産はアジア西南部で、現在では南ヨーロッパ、アメリカ合衆国、オーストラリアなどで栽培されており、アメリカ合衆国のカリフォルニア州が最大の産地です。
栽培されている土地のほとんどは、日本人の起源との関連を考えてきた地域ですね。
オーストラリアも、南太平洋の島々の延長線上で、見ても良いのかも知れないですね。
日本人の桜好きは、こんなところに起源があったりして。
確かに、そっくりな花ですからね。
日本では、小豆島などで栽培されています。
小豆島は、オリーブ栽培でも知られますね。
アーモンドの学名はPrunus dulcisだが、Amygdalus dulcisの別名でも知られる、バラ科サクラ属の落葉高木です。
だから、花は桜によく似ているわけですね。
アンズ、モモやウメの近縁種だが、アーモンドの果肉は薄く、食用にならないです。
日本では3月から4月にかけて、葉のない枝に、サクラとよく似た白色・桜色・桃色の花弁の端に小さな切込みの入った花をサクラ同様一斉に咲かせます。
7月から8月の頃に、実が熟します。
ただし花柄が非常に長いサクラの花と違いアーモンドは花柄が非常に短く、枝に沿うように花を付けるため、桜色・桃色の花の品種の場合は一見モモの花のように見えます。
アーモンドの和名は、ヘントウ(扁桃)、ハタンキョウ(巴旦杏)あるいはあめんどうです。
和名の一つであるあめんどうは、江戸時代にポルトガルを通じてこの実が持ち込まれたことからきているといいます。
ポルトガル語のアメンドアamendoaが転じて、アメンドゥ、もしくはアメンドースと呼ばれていたそうです。
ついでにいうと、英語ではアーマンドalmond、フランス語ではアマンドAmandeと呼ばれるアーモンドの語源は、古代ラテン語のアミグダラamygdala、古代ギリシア語のアミダグレーに由来します。
アーモンドから採ったナッツも、アーモンドと呼ばれています。
アーモンドの樹高は、約5メートルになります。
果実が自然に落下することはないので、実の収穫の際には樹を「ツリー・シェイカー」と呼ばれる機械で揺さぶって実を落とします。
日本では果実が熟す時期が梅雨時に重なるため、果肉が割れた時点で収穫を行わないと腐敗したり虫に食われたりします。
アーモンドには甘扁桃であるスイート種と苦扁桃であるビター種があり、食用にされるのはスイート種です。
スイートアーモンドには100以上の品種があるとされるが、食用とされる主な品種は、ノンパレイユ(Nonpareil)、カリフォルニア(California)、カーメル(Carmel)、ミッション(Mission)、ビュート(Bute)などです。
アーモンドの果実は、皮、果肉、核、仁からなります。
このうち食用にしているのは、仁の部分です。
仁が、生アーモンドです。
果肉と種子の殻を取り除いた仁を炒って、もしくは揚げて食用とします。
そのまま塩味をつけて食べるほか、スライスしたり粉末にしたものをコルマなど料理や、フィナンシェ、マカロン、アマレッティ、ヌガー、マルチパンなど洋菓子の材料にします。
アーモンドの菓子って、チョコレートだけじゃないのですね。
種子を水につけてからアーモンドミルクを絞って、飲料とすることもあります。
イランでは、未熟果をホーレシュという煮込み料理に用います。
脂質を55パーセント含む他、ビタミンB2を多く含みます。
食品の中でも ビタミンEが最も多く(含有100グラム中約30ミリ・グラム)含まれています。
ビタミンEは活性酸素による体細胞や血管の酸化を防ぐ抗酸化作用があり、老化の予防に役立ちます。
悪玉コレステロールの酸化を抑制し、過酸化脂質の生成を防ぎ、心臓病や糖尿病の予防に役立ちます。
他に亜鉛、マグネシウム、カリウム、鉄などを多く含んでいます。
また、豊富な不溶性食物繊維を含み、腸の働きを活発にして整腸を促します。
有害物質やコレステロールを吸収し抑制する作用があります。
脂質の約7割は、一価不飽和脂肪酸のオレイン酸で、善玉コレステロールを維持し悪玉コレステロールを制御し酸化させない働きがあるポリフェノールを多く含んでいます。
その効用は紀元前から認められており、旧約聖書の中にも記述されています。
アーモンドの種子から絞ったアーモンドオイルは、料理に使われる他、キャリアオイルとしても用いられます。
キャリアオイルは、アロマセラピーにおいて、主に精油つまりエッセンシャル・オイルを希釈するための植物油です。
マッサージオイルを作る際に使われる二次的原料と言うことができます。
エッセンシャルオイルは基本的に非常に高濃度であって希少であり、原液のままでは強すぎて皮膚に直接使用することができないからです。
実もオイルも健康に良くて、なんだか、オリーブを連想しますね。
どちらも、聖書に出てくるし。
オリーブオイルも、キャリアオイルに用いられるオイルの一つですよ。
ビターアーモンドには青酸化合物であるアミグダリンが多く含まれるため、味が苦く、大量に摂取すると有毒です。
それで、食用になるのは、主にスイート種なのですね。
ビター種には、鎮咳・鎮痙などの薬用、ベンズアルデヒドを多く含むため着香料、ビターアーモンドエッセンス、オイル(苦扁桃油)の原料として用いられます。
イタリアのリキュールアマレットの風味付けにも用いられます。
イタリアなど製菓材料とする国もあるが、アメリカ合衆国などビターアーモンドの種子の市販を禁じている国もあります。
ヘブライ語で「見張る」、「目覚める」という動詞を「サクダ」や「シャカッ」と言い、アーモンドはそれと同根で「シェケディーム」といいます。
現代ヘブライ語では、「シャケド」(שקד)といいます。
旧約聖書においてアーモンドは創世記、出エジプト記、民数記の3記、伝道者の書、エレミア書の2つの伝道書に合計9節の出典がみられます。
その象徴する所は多様で、豊かさ(多産)、神の祝福(約束、あるいは奇跡)、価値ある贈り物、神へ捧げる聖なる燭台、神の復活、目覚め(再生/春の訪れ)、神が見張っている事(神の目)と非常に宗教的には重要な要素を象徴しています。
「創世記」には乳香、蜜、香料などとともに、アーモンドが贈り物にされたということが書かれています。
モーセの兄アロンの杖はあめんどうの木で作られており、その杖が芽を出し花が咲いて実を結んだことからイスラエルの祭司族の祖となるレビが選ばれました。
そしてそのあめんどうの杖は、契約の箱の前に保存するようにと、旧約聖書民数記17章3節から10節に記述されています。
ここから、アーモンドの木は「神の承認、もしくは支持」を象徴すると言われています。
アーモンドと神聖さといえば、アーモンドアイですね。
古代アメリカ文明でも、古代エジプト文明でも、アーモンドアイは登場しますね。
それに、長江文明でも、アーモンドアイは注目されましたよね。
長江文明の出土品の青銅の面のアーモンドアイなど、中南米文明と似ていますね。
マヤやアステカの翡翠珍重も古代中国から移民した名残、という指摘もありますよ。
余談だけど、翡翠という石は水の中に入れると輝きを発する性質があります。
南米の遺跡で発掘された遺体の身長は、2メートルあったそうです。
遺体のDNAからは 古代の中国から渡来したらしいとわかったといいますよ。
ちなみに、孔子の一族も長身だったそうです。
当時の貴人は亡くなった後、金婁玉衣に覆う風習がありました。
金婁玉衣、翡翠を使った板を、金の糸で縫ったものですね。
博物館で見たことある人もいるでしょ。
日本では、企画展でもないと、実物を見る機会はまずないでしょ。
今では、ネットでも見られます、写真だけど。
便利な時代になったものですね。
古代ラテン語のアミグダラamygdala、古代ギリシア語のアミダグレーが、アーモンドの語源というけど、どういう意味ですか。
諸説あります。
果実の種に刻み目(アミカエ)があったからそう名付けられたという説、アラビア語で「美しい木」を意味する言葉から来たという説が唱えられているようです。
アーモンドは、古代から神聖視されていた。
語源は、古代ラテン語のアミグダラや古代ギリシア語のアミダグレー。
まさか、阿弥陀如来はアーモンド如来だったとか。
大乗仏教の如来の一つである阿弥陀如来の名は、梵名の「アミターバ」(अमिताभ Amitābha[amitaabha])、あるいは「アミターユス」(अमितायुस् [amitaayus])に由来します。
梵名の「アミターバ」は「無限の光をもつもの」、「アミターユス」は「無限の寿命をもつもの」の意味です。
これを漢訳して・無量光仏、無量寿仏ともいいます。
無明の現世をあまねく照らす光の仏にして、空間と時間の制約を受けない仏であることをしめします。
西方にある極楽浄土という仏国土を持ちます。
東方は、薬師如来が担当しています。
でも、アーモンドアイが示すように、光とも関係があった可能性はないですか。
それが神の光であれば無限の光であっても不思議ではないし、アーモンドアイの持ち主が神であれば無限の寿命であっても矛盾はないでしょ。
解釈としては面白いけど、うまく繋がりますかね。
釈迦族には中東系という説が立てられるなら、関連がない方がおかしくないですか。
可能性は、否定できないですね。
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コメント
こんにちは。
東北の歴史探訪ブログを書いているものです。エミシ征伐の際、多賀城~秋田までの街道を始めて作った大野東人について調べていたら、こちらのブログがヒットしました。
とても興味深く勉強になると思いまして、楽しく読ませて頂きました。
東人は、「あずまんど」と読み、宮城県のある山には、東人が祀った薬師如来があると伝わり、アーモンドと薬師如来が関係しているのかな?と思い、面白いな~と感心していたところです。
私は長く仙台在住の主婦ですが、出身は埼玉です。
またお邪魔させて頂きます。
投稿: nana | 2015年4月13日 (月) 09時37分
こちらこそ、興味深い感想をありがとうございます。
投稿: cova | 2015年5月 4日 (月) 10時30分