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厳島神社と生命の樹?

広島県宮島の厳島神社は、日本全国に約500社ある厳島神社の総本社とされます。

式内社のうちでも名神大社(みょうじんたいしゃ)に位置付けられる安芸国一宮で、旧社格は官幣中社、現在は神社本庁の別表神社に指定されています。

名神大社とは、日本の律令制下において、名神祭の対象となる神々である名神を祀る神社です。

古代における社格の1つとされ、その全てが官幣大社・国幣大社など大社に列していることから名神大社と呼ばれます。

宮島の厳島神社は、日本の三弁天の一つとして知られています。

 他の二つは、神奈川県江の島江島神社と滋賀県竹生島の都久夫須麻神社ですね。

実は、宮島の厳島神社は、宗像三女神である市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命を祀る神社なのです。

そして、宗像三女神のうち、市杵島姫命は神仏習合時代に弁才天と習合し大願寺として信仰されてくことになるのです。

 厳島神社は、大願寺として信仰されていたなら、何か仏像があったはずですね。

実は、明治の神仏分離までは、厳島神社の真後ろに本地堂として観音堂があり十一面観音が祀られていたと言います。

その十一面観音は、行基菩薩の作と伝えられます。

その十一面観音は、今、宮島にある寺院の中で最も歴史が古い大聖院に安置されています。

大聖院は、厳島神社の別当寺として祭を行なっていた厳島の総本坊です。

大聖院は、総本山を仁和寺とする真言宗御室派の大本山です。

空海が宮島に渡り、弥山の上で修行をして開基したのが806年といいます。

皇室との関係も深く、古くは鳥羽天皇勅命の祈願道場として、近くは明治天皇行幸の際の宿泊先になったそうです。

 本地垂迹の、本地が十一面観音で、垂迹が宗像三神と見られていたわけですか。

実際はもっと複雑です。

弁才天に習合された市杵島姫命と田心姫命、湍津姫命の宗像三女神のほか、配神とされる神々が祀られているのですよ。

その神々は次の通りです。

玉留魂神・天照大神・素盞嗚尊・国常立尊・高皇産霊尊・神皇産霊尊・生魂神・足魂神・大宮比売神・御饌津神・事代主神・軻遇突智神・埴山姫神・保食神・稚産霊神・倉稲魂神・豊磐窓神・奇磐窓神・埴安神・金山彦神・猿田彦神・興津彦神・興津姫神・罔象女神・天村雲神・屋船句句廼馳神・屋船豊宇気姫神・八十枉津日神・神直日神・大直日神・底津海童命・中津海童命・表津海童命・底筒男命・中筒男命・表筒男命。

さらに、摂社や客神社には、天忍穂耳命・活津彦根命・天穂日命・天津彦根命・熊野樟日命が祀られています。

本地には十一面観音だけれど、他の仏も祀られています。

大宮には、胎蔵界大日如来・阿弥陀如来・十一面観音・普賢菩薩・弥勒菩薩・虚空蔵菩薩。

客人宮には、毘沙門天・不動明王・釈迦如来・薬師如来・地蔵菩薩。

滝御前には、千手観音。

聖御前には、不動明王。

さらに、源平盛衰記には、本地として惣八幡別宮、垂迹として娑竭羅竜王の娘までが記されています。

ただ、日本の神々は多彩に居られるようにみえて天照の分身とみる人もいます。

一方で、仏教の数々の仏も、実は、大日如来の分身だそうです。

 仏教の仏も、本来はただ一人であって、諸仏はその説明に過ぎないという事ですね。

 神道の神も、本来は一柱で、その他の神々もその説明に過ぎない。

そうなるでしょうね。

 そうだとすると、十一面観音と宗像三女神が対応するが、宗像三女神は弁才天に集約できると見ても良いのでしょうか。

 十一と三と一が同じことになる構図は、十一のセフィロトと三つの柱からなる一つの生命の樹を連想できますね。

しかも、大日如来はイエスの訳に使えると一度はザビエルも思い込んだ仏ですよ。

 でも、大日如来が天皇の祖先神とされる天照の本地となることを知って、ザビエルは大慌てした可能性がある。

その大日如来が、厳島の神の本地として名を連ねるのは、偶然とは思えないですね。

 そして、厳島神社を作った平家には、ペルシャばかりかユダヤ人の関係も想像できましたね。

 平家を「ヘー」「タイラ」から「ヤハウエ」「トーラー」に結びつく可能性も考えてきたでしょ。

今回も、厳島神社から、イエスやユダヤに話が言ってしまいましたね。

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