中国や韓国との「歴史認識」問題を想ってみた。
中国側は「歴史認識」、「歴史認識」、といいます。
でも、わたしには、どう「歴史認識」していいかわからんことがあります。
この問題は、事実存否や規模などを巡って現在でも議論が続けられています。
当時日本側は支那事変と呼んだ日中戦争初期の1937年(昭和12年)に、日本軍が中華民国の首都南京市を占領した際、約6週間 - 2ヶ月にわたって何があったかということです。
いわゆる南京大虐殺、多数の中国軍捕虜、敗残兵、便衣兵及び一般市民を不法に虐殺したとされる事件のことです。
この出来事を、中国では南京大屠殺と呼び、欧米ではNanking AtrocitiesあるいはRape of Nankingと呼ぶのです。
日本では単に南京虐殺、南京事件とも呼ばれます。
南京事件という呼び方は、不法殺害の他に暴行・略奪・放火も含めて事件全体を論じる場合によく使われます。
わたしも場所については記憶があいまいながら、上司の命令で無抵抗の捕虜を大勢斬首した人の体験談は聞いたことがあります。
だから、このとき南京で、捕虜などに対する虐殺のような不幸な出来事が多少あったとは想像します。
でも出てきた一連の資料は、「中国が主張する30万人説」は誇大なことを指し示すものばかりと言うのです。
中国側が、この事件による犠牲の数や実態を歴史に即して直視する気があるのかどうか、疑問なのです。
韓国もまた、「歴史認識」、「歴史認識」、というのです。
しかし、「歴史認識」を言うなら朝鮮半島に近代を持ち込んだのは誰です。
功罪がある、それは認めるけれど、日本統治時代ではないのでしょうか。
「親日派」、と言われる人々は、日本統治によってもたらされた近代を祖国に定着させるべく努力してきた存在ではないでしょうか。
彼らの貢献なくして戦後朝鮮の近代化はあったかどうか、彼らは直視してるのでしょうか。
さらに、半島で生まれながら長年にわたって顧みられなかったハングルの普及したのも、日本統治時代です。
朝鮮半島が、日本にもたらされた大陸文化にどれほどの貢献をしたかです。
朝鮮は日本にとって、大陸からの文物や人材の経路であったばかりでなく、たくさんの文物や人材がもたらされた、地域であったあったことは認めます。
百済、新羅、高句麗からは、大勢の亡命者もきました。
しかし、日本で花ひらいた数々の文化を、あれもこれもみんな朝鮮起源と名乗るのはいかがなものでしょう。
その朝鮮起源と主張するものは、大半がもっと西方に起源を遡れるものであることに目をつぶる「歴史認識」はまともな議論と呼んでいいのでしょうか。
新羅など、ローマとの強いつながりが見られると言います。
日本と中国、朝鮮が大人の関係に立とうとするなら、こういう「歴史認識」も正されて欲しいと私は願うのです。
日本と中国、ほんとに難しい関係ですよね…。
本当に正しい歴史認識が両者の間で行われるのは、無理なんでしょうか…。
安倍総理のときなど靖国参拝をあいまいにしただけで、手のひらを返したように、訪中、訪韓が実現しちゃうなんて、その前にあった靖国騒ぎはなんだったのでしょうね。
訪中、訪韓が実現した陰には、北朝鮮の核問題があったと言う指摘は、当時も出ていたけれど。
ま、中国に政治的意図があるいうこっちゃね。
靖国問題をつくりだして。
中国、韓国ともに国内をまとめ政権支持を高めるためのスケープゴートが欲しかったのでしょうかね。
中国は内憂があるとき、それを押さえ込むために外患に目を向けさせるように、いつもも舵をとってきたでしょ。
国内で不満が爆発しそうな時、人民の怒りを国外に向けさせる。
そのために共産党幹部にとってはこれからも「歴史認識」は必要不可欠なことなんでしょ。
解決してもらっちゃ困るんじゃないなかろか、なんて勘繰りたくもなります。
尖閣問題の背景は、資源目当てだけじゃないってことでしょうね。
資源が欲しいだけなら、日中関係を良好にすれば、輸入できますからね。
市場経済導入で格差問題に直面、不満を日本に転化ってことだと、迷惑な話ですねえ。
歴代政府の、第二次大戦のときアジアでやってきたことに対する歴史認識が、摩擦を生んできた側面はあるにしても。
でも、日本が戦場にしてきたのは、東南アジアもそうでしょ。
細かい歴史的展開に、差はあるにしても。
中国や韓国ほど、反日はないですよね。
東南アジアが反日で荒れたのは、戦後の一時期だけでしたね。
私の大学には、中国と韓国からの留学生が多かったんですけど、彼らは、ほとんど日本画か窯芸を専攻してました。
そちらの方が本場じゃないの?って思ったりしましたが、留学してまで、学びたいものがあるんでしょうね。
磁器では、中国は景徳鎮、韓国は昔栄えた白磁や青磁、古典絵画では、中国は南画、宋画、韓国は中国のカーボンコピー作品、どちらも今はそれらをなぞってるだけということなのでしょう。
それに対して日本では日本画や窯芸はいまでも伝統を守りつつ変貌し続けてる、ということなのかもしれないですね。
尖閣については、中国の近隣諸国との間の、島々を巡る摩擦の一環という側面もあると言う声もあります。
それだけに、歴史を客観的に見て説得力のある議論を展開することが、大切ということでしょうね。
どんなに大変で時間がかかっても、粘り強く対応するしかないでしょう。
短気を起こせば、緊張激化と最悪の場合、紛争や戦争まで行きますからね。
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