力士とケツアルコアトル?
相撲について話していたら、力士について、こういう感想が寄せられました。
相撲取りは羽毛のある空飛ぶ鳥であり、ケツアルコアトルの象徴に見えてきました。
相撲取り、とくに関取り衆の所作を見ていると、確かにお腹に蛇を巻いた鳥ですね。
私は、確かにこう言ってきました。
“蛇の目”と呼ばれる土俵の勝負俵だが、回しも蛇の目ですよ。
力士を相撲取りとも言いますよ。
競技者に「取り」を付けるのは、相撲だけ。
「取り(tori)」は、「鳥(tori)」に音が通じますよね。
ケツアルコアトルは古代ナワトル語でケツァルが鳥の名前コアトルが蛇を意味するので、「羽毛ある蛇」として表現され宗教画などでもしばしばその様な姿で描かれます。
白い顔の男性という言い伝えもあります。
神話では平和の神とされ、人々に人身供犠をやめさせたと言います。
再び来ると言い残して、去ったとされます。
再臨すると言い残した、鳥や蛇にまつわる話のある、生贄の儀式を廃した平和の神とされる、白い顔の男性ということで、イエスとの類似はしばしば指摘されます。
飛鳥昭雄と三神たけるなどは、ケツアルコトアルの伝承こそ、古代アメリカをイエスが訪れた証拠と断言しています。
日本先住民である縄文人と古代アメリカの民との遺伝子的繋がりは、最新の研究で明らかですよね。
それまでにも、アメリカと日本は先住民族が近縁であると言われてきたけれど、遺伝子や縄文土器などで裏付けされつつありますね。
日本にも、鳥に纏わる民俗芸能は数多く残っています。
日本とアメリカの間に横たわる島々の文化や遺物も、日本と古代アメリカの間で人の移動があったことを指すものが見つかると言う人もいます。
パラオ、ミクロネシア連邦、マーシャルには日本に統治されていた歴史的背景もあり、日本の言葉や文化が残っています。
しかし、それだけでは説明しきれない文化や遺物が、あるらしいのです。
東京都小笠原村の北硫黄島には、1世紀頃のものと推定される石野(いしの)遺跡があります。
北硫黄島は東京の南約1000キロに広がる小笠原諸島に属する、三島で構成される火山列島の一番北側にある島です。
北硫黄島は火山活動によって形成された火山島で、南北約3.5キロ、東西約2キロ、面積は5.57平方キロメートルの南北に長い楕円形をしています。
石野遺跡の見つかった場所は、北硫黄島東部の海岸付近にあった、かつての集落である石野村裏手の標高44-53メートルの比較的緩やかな傾斜地です。
西方には沖縄本島などから構成される南西諸島があり、南方にはマリアナ諸島などが属するミクロネシアがあります。
東側は、遠くハワイ諸島の北西にあるミッドウェー島まで島らしい島はありません。
小笠原諸島は他の陸地から離れた場所に位置しており、これまで大陸や大きな島と地続きとなったことがない海洋島に分類されます。
小笠原諸島の有史以前の文化は、北の日本列島、西の沖縄諸島、南のミクロネシアのいずれかから伝えられたものと考えられています。
1543年、スペイン船サン・ファン号によって3つの島から構成される火山列島が発見された時点で火山列島は無人島であったとされています。
そのため石野遺跡は、16世紀以前のものであると考えられています。
平成3年度の調査時、石野村周囲に調査範囲を広めていく中で、石野村裏手の斜面に巨石の周囲に磨石、素焼きの土器、貝片などが散乱した遺跡が発見され、石野遺跡と命名されました。
この時の調査では線刻画が描かれた巨石とその周囲に積石で造られた遺構、そして巨石から北西側数十メートルの場所に造られた祭壇状の遺構とその周囲にある積石で造られた遺構の存在などが明らかとなったのです。
巨石と祭壇状の遺構の周囲からは土器、貝製品、石器が採集されました。
北硫黄島から出土した磨製石斧は、マリアナ諸島の磨製石斧との関連性が指摘されてます。
マリアナ諸島はミクロネシア北西部の列島です。
東の北西太平洋と西のフィリピン海の境界に位置し、北には小笠原諸島、南にはカロリン諸島があります。
南北約800キロメートルに連なる約15の島から構成され、北緯13度から21度、東経144度から146度の間に弧状に広がっています。
父島の旧家で北硫黄島出土の磨製石斧と同様の石斧が敲石(たたきいし)として用いられていたことが1983年(昭和58年)に発見され、また八丈島からも同様の磨製石斧が発見されており、ともにマリアナ諸島との関連性が指摘されています。
敲石は、製粉・調理用に用いられた石器で、関連する石器としては、磨石(すりいし)や凹石(くぼみいし)、研磨用の砥石(といし)などがあります。
石野遺跡から採取された石器は、大小の打製石斧と棒状の石器、石皿などに大別されます。
打製石斧は木材の伐採用、舟の建造用、根菜の採掘用などに用いられたと考えられます。
棒状の石器の中には南太平洋でパウンダーと呼ばれる調理具と類似したものがあり、石皿、石臼とともに根菜類や木の実をすりつぶす際などに用いられたと考えられます。
石器の石の材料も土器と同じく、北硫黄島のものを用いたと考えられています。
もっとも、土器については、今のところ石野遺跡の土器は北硫黄島で採取された粘土で作られた、島独自の土器であると考えられています。
マリアナ諸島で紀元前1500年頃から見られるマリアナ赤色土器と、紀元後800年以降に見られる無紋土器とは形態が異なるというのです。
石野遺跡から採集された土器は、厚手の大型土器と薄手の小型土器の大きく2種類に分けられるが、いずれの土器も文様が刻まれていない無紋土器だそうです。
土器の多くは深鉢形の土器であったと考えられ、大きなものでは口径60センチになるものもあったと考えられています。
その他小型の深鉢形の土器、舟形の土器などが見られ、土器の底部は平底で、タコノキの葉を編んだものと見られる網目の跡が確認されるといいます。
巨石を用いた文化はマリアナ諸島を始め太平洋各地で見ることができる文化であり、シャコガイやサンゴが重要性を持つ事を物語る遺物が見つかることからは沖縄方面からの文化の流入が想定されるらしいです。
石野遺跡の全貌がまだ明らかになっておらず、遺跡を作った人々がどこからやってきたのかはっきりしない現状では、出土した土器や石器などから年代を推定することが出来ないため遺跡の年代は確定していないといいます。
1991年の調査時に採取されたシャコガイと、1993年の調査時に採取された土器に付着した炭化物を用いて年代測定が行なわれ、ともに紀元1世紀頃のものとの結果が出ているので、その数値が今のところ定説だそうです。
そして、琉球人とアイヌは共にYAPプラスの遺伝子が見つかり、アメリカのケネウィックからアイヌの親戚としか思えない古代人骨が出ている。
アイヌと琉球人は顔立ちが似ているから、ケネウィック古代人骨は琉球人の親戚の骨と見ることもできるでしょうね。
琉球人には古代アメリカと同様な紐を使った記録法の文化があります。
また、沖縄からは煙が立ち上る階段ピラミッドを連想できる古代の絵が見つかっているが、アメリカの階段ピラミッド遺跡の上でも火が焚かれていた痕跡が確認できたそうです。
YAP遺伝子は古代中東との繋がりが指摘され、ケネウィック古代人骨はスペインやフランスの様式の鏃を伴っていたことを合わせると、石野遺跡を残した人々はアメリカ大陸を経由して太平洋を渡ってきた人々が残した可能性があり得ますね。
YAP遺伝子は、日ユ同祖論者が指摘したがりますよね。
そうですね。
そして、回しを巻いた相撲取りにケツアルコトアルの印象が重なるとしたら…。
力士にケツアルコトアルを連想した人は、相撲取り、特に関取衆の土俵入りなどの所作に鳥の仕草が重なって見えてしまったと言ってます。
日本とアメリカを繋ぐ島々の文化の中には、鳥人もある事を思えば、そしてまた、モンゴル相撲にも鳥の仕草を取り入れた所作がある事を思えば、力士にケツアルコトアルの印象が重なって見えても仕方ないかも…。
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