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賀茂氏とレビはアメリカで繋がる?

賀茂氏や加茂氏や鴨氏、字は違うがいずれの「かも」氏も、神社との関わりは深いです。

神社に関わりの深い「かも」氏に、複数の字が当てられているのも奇妙なら、鳥の鴨を当てた鴨氏以外はまったく意味不明なのです。

もっとも、神職に関わりが深いにも拘らず、なぜ鴨氏なのかも、これまた不明なのです。

いずれの「かも」氏も、天神系とか地祇系とか備前鴨などと分類されてこそいるが、かなり古くまで遡れそうなのは間違えなさそうです。

だが、天神系といっても、八咫烏に化身して神武天皇を導いたとされる賀茂建角身命を始祖とする天神系氏族とはされるものの、神武天皇より先に日本で祀られている以上、地祇系に起源を遡れる可能性は捨てきれないのです。

 つまり、「かも」氏の起源は縄文や弥生に求められるかも知れない。

日本文化を語る場合、縄文と弥生と古墳、連続と見るには断続的であるが、断続と見るには連続的と、指摘されてきました。

そうなると、「かも」氏の起源は縄文に遡っても良さそうにも、思えてきます。

仮に縄文まで遡って良いとなれば、興味深いことが見えてくるのです。

 アイヌは縄文系と指摘されますね。

そのアイヌで、神はカムイなのは偶然でしょうか。

古代の日本語は、二重母音であったと言うのは定説になっています。

そして、丸唇音であった可能性が高いので、母音はワ行であったと見る方が自然なのです。

そこで、カモをワ行母音で発音してみると、クァムィに似てきます。

カムイもまた、ワ行母音で発音してみると、クァムィに似てきます。

もし、この推論で良いのであれば、カモ氏は本来はカムイ氏であった可能性が見えてくるのです。

 そうなると、カモ氏は先祖代々神職を出すように運命付けられていたことになりますね。

先祖代々神職を出すように運命付けられていた家系となると、面白いことになるのです。

アイヌの生活文物は古代イスラエルに類似と指摘され、アイヌと琉球民族は近縁と見られています。

琉球民族の文化は、聖書との類似が指摘されるのです。

詳しくは、「沖縄の風習と聖書」(那覇出版社)や「おきなわルーツ紀行聖書でひも解く沖縄の風習」(球陽出版)を見てください。

琉球人とアイヌは共にYAPプラスの遺伝子が見つかり、アメリカのケネウィックからアイヌの親戚としか思えない古代人骨が出ています。

 アイヌと琉球人は顔立ちが似ているから、ケネウィック古代人骨は琉球人の親戚の骨と見ることもできるはずですね。

 ケネウィック古代人骨はスペインやフランスの様式の鏃を伴っていたことを合わせると、アイヌや琉球人の親戚は地中海世界にいたことになるのでしたね。

琉球人には、古代アメリカと同様な紐を使った記録法の文化があります。

沖縄からは煙が立ち上る階段ピラミッドを連想できる古代の絵が見つかり、アメリカの階段ピラミッド遺跡の上でも火が焚かれていた痕跡が確認できてますよ。

アメリカからは、縄文土器も出ているでしょ。

遺伝子からみても、日本とアメリカの先住民の繋がりは指摘できます。

寄生虫から見ても、太平洋の中ほどに古代の日本とアメリカの交流ルートがあったと指摘できるようです。

間に挟まれたアメリカ大陸に、古代中東文化の痕跡を見出さない方が、不自然で、これについても、注目したい本が出てます。

岩波新書の「インカとエジプト」という、増田義郎・吉村作治共著です。

冒頭にこうあります。

エジプトはインカにひどく似た点が多いことに気づかされます。…メソポタミアの状況は…三-九世紀の古典期マヤ文明や、一三世紀以後のメキシコ中央高原の政治状況に似ています。…エジプトをインカと比較し、メソポタミアをメキシコやマヤと比較することは、大変興味深いテーマとなるでしょう。

ここで注目したいのは、エジプトもメソポタミアも、聖書に登場する地域なのです。

 そういえば、アブラハムの出発したウルは、メソポタミアの都市国家ですね。

 そして、古代中東のYAP遺伝子…。

 繋がりますね。

そうなると、実は面白い本があるのです。

末日聖徒イエスキリスト教会が聖書と並ぶ聖典を位置づけるモルモン書は、なんと、古代アメリカにイスラエルの民が渡り、アメリカ先住民はその子孫だと主張しているのです。

 古代アメリカにイスラエルの民が渡りって、歴史学的には裏が取れてないでしょ。

でも、状況証拠は、アイヌと琉球民族の古代中東の遺伝子はアメリカ経由で日本に来たとみても、おかしくない以上、古代アメリカに古代中東の一族がいなかったと見る方が、不自然なのです。

 彼らが、イスラエルの民かどうかは別として…。

そういうことです。

古代アメリカに、少なくとも古代中東の一族がいたと仮定すると、アイヌと琉球民族の民俗の謎も解けるのですよ。

縄文土器も、環太平洋縄文文化圏を示唆するが、モルモン書には船出して再び戻って来なかった大群の存在も記されています。

モルモン書の記されていた金版や真鍮版の発見の経緯は、あまりにも神話じみているが、この本が出版された当時、古代アメリカと古代中東の関わりを検討した研究など、もちろん無いし、翻訳した人々もこれらの知識など、これっぽっちもなかったのです。

 ところが、船出して戻って来なかった大群がある。

何度目かの船出の後、消息を絶ったとあります。

ところが、ヨーロッパやアフリカには、古代アメリカとの繋がりを示す文物の出土品はないが、日本にはあるのです。

 環太平洋縄文文化圏と、遺伝子の繋がり…。

そして、沖縄の文化と聖書の類似の謎を思えば、古代アメリカに古代中東の一族がいたと主張するモルモン書を、トンデモと笑えますか。

 賀茂氏は、カムイ氏で、古代から続く祭司一族だったと見てもおかしくない。

 琉球民族もアイヌと近縁で、ともに古代アメリカに繋がり、古代アメリカに古代中東の一族がいてもおかしくない。

 仮に、古代アメリカの古代中東の一族が、モルモン書の主張するイスラエルの一派だったとしたら…。

神職としての賀茂氏は、少なくともイスラエルのレビ族同様な世襲だったことは、間違えないでしょ。

 問題は、賀茂氏がレビに遡れるかですね。

アイヌと琉球にアジア経由の可能性が低い以上、賀茂氏はその起源を大陸まで遡ろうとしたら、古代アメリカ経由は避けられないのです。

 そして、賀茂氏がレビに遡れるとしたら、古代アメリカに古代イスラエルの少なくとも一部がいたことになる…。

これだから、古代史は面白いのですよ。

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コメント

はじめまして
ベリーダンスを習っているものです。
興味深いお話をありがとうございました。
以前、YouTubeでアイヌのフッタレチュイ(黒髪の踊り)を見て、アラビア半島の踊り、ハリージと酷似しているのを見つけました。
ハリージはベリーダンスを習っていると、民族舞踊ということで習うスタジオもあります。
日本舞踊に対する、盆踊りみたいなものです。
両方とも、長い髪をブンブン振り回したりするハードな踊りです。
衣装も似てるし、踊りも似ている。
何より驚いたのは、ザガリートと言って、おめでたい時や楽しい時に、発する勧声です。レレレレレレ…とか舌を高速で左右に動かします。
アイヌの人達も踊りを盛り上げるために、ザガリートをしていました。
エジプト人や中東の人と同じです。
古代中東の人とアイヌは共通の遺伝子があるとのことです。
アイヌのウフィというミイラを作ることも、エジプトや中東から受け継いだものではないかと思います。
中尊寺の藤原三代のミイラといい…。
何よりアイヌの人達の彫りの深い濃い顔は、中東の血が入っているのだろうと思わせるに十分です。
吉田大洋著『謎の出雲帝国』によると、出雲族以前に、日本にアイヌはいたそうです。

主人の祖母はニサタイに広大な土地を持っていた家の出身だそうです。
馬が下駄代わりだったそうです。ナニャトヤラ大会もあります。

また拝読させてください。。

投稿: なな | 2013年10月22日 (火) 10時12分

ななさん、興味深い話ありがとうございます。

投稿: cova | 2013年10月22日 (火) 11時01分

ななさん、良かったらこの記事みてください。

アメノウズメの踊りを考える。
http://bit.ly/ykRDgk
アメノウズメとフラメンコ?
http://bit.ly/QNi3oX
藪医者と方士?
http://cova-nekosuki.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-d835.html

投稿: cova | 2013年10月22日 (火) 11時29分

ベリーダンスのコメントについてですが、本来、ベリーダンスは自由な踊りです。何をしても可だそうです。
基本はありますけど、エジプトのダンサーは自分の流儀で踊っています。
シュシュも腰をつきだして、身体を深くS字にしてするものもあります。S字をキープしたまま足を激しく細かく踏んで移動もします。
身体を真っ直ぐにしたままのシュシュだけではありません。
身体を後ろにかなりそらすこともあります。横に反らす動きをすることもあります。
踵で床をドンドン踏みな鳴らすこともします。今やってる曲はエジプト人の振り付け師の曲で、踵でドンドンする振りがあります。
ズンズンと地面に轟かせながらするターンもあります。ピポットターンの変形です。

バンと床を蹴ってジャンプもします。ジャンプはあまりしないけど、おおっ飛んだとエジプト人は喜ぶそうです。
左右足を踏みかえる時に、バンと跳んだりもします。
ステップやターンで激しく踏むこともありますが、基本、裸足ですので、あまり音はしません。
でも、激しくジャンプもしますし、激しくステップも踏みます。
ダウンキックという動作も、エジプト人は前方まで腰をひねり上げ激しく捻り下ろしますが、日本人の先生は、腰をほんのちょっとアップするだけの先生もいらっしゃいます。

日本人の先生でも、知らなかったりする方も沢山いらっしゃいます。

ハッガーラは歩く時に、腰を捻り上げ、足をドスンと落とします。これで普通の速度で歩くと、激しく腰が動いて激しくステップを踏んでいるように見えます。
エジプト人の講習を受けたりするとわかります。

ハリージも激しく前後左右に上半身や首を振りまわします。バンと頭を振り下ろし、振り上げます。フッタレチュイとそっくりです。

ハリージはステップ踏んで移動します。エジプト人がステップ踏んで移動すると、豊満な身体がブルンブルン揺れます。日本人は豊満でないので、腰を動かしてカバーしますが。

ベリーダンスもハリージも豊満な人が踊っただけで、踏み轟かし、あめのうずめのようになります。ようはベリーダンスはもともと、自由でなんでもありなんです。

盥は何語かで、タライ=地平線だとどこかで読みました。こちらでしたか?

投稿: なな | 2013年10月22日 (火) 13時56分

映画の陰陽師で、あめのうずめの踊りの場面では、左手に扇、右手に鈴を持って踊ってましたが、古代エジプトのバステト女神は左手に籠状のもの、右手にシストルム(シンバルを並べたような楽器)を持ってたとか。
持ち物が似てます。イシス女神もシストルムの名手だったとか。
女性神官が神々を懐柔するために鳴らしたそうです。あめのうずめの鈴と同じです。

元々、ベリーダンスは女性神官が神人合一したときの身体の動き(アンジュレーション、シミー)が踊りに入っています。
あと、尾てい骨を引っ込め、骨盤を真っ直ぐに立てる基本姿勢は、気功と同じです。
足も左右ほぼ平行が基本で、エネルギーの出し入れがしやすい姿勢は気功と同じです。踊りがエネルギーワークでもあります。

他のダンス共通ですが、ツーステップと言うステップが反べい?禹歩ですか?と似ています。
右足に左足を引き付け、右足をちょっとずらし、次は左足を出し、左足に右足を引き付け、左足を少し出し…を繰り返し斜めにジグザグ進みます。
ボックスステップなんて四角く踏むステップもあります。

あめのうずめは鉾に 鈴を付けていたそうですが、ベリーダンスでもアサヤと言うステッキを振り回したり、ガンと地面に叩きつけたりします。威嚇や魔除けです。
男性は武器の棒を持って踊る踊りもあります。

ベリーダンスはオリエンタルの踊り時は、踵を上げて踊りますが、砂漠の民ベドウィンの踊りはベタ足で、ズンズン踊ります。
ベタ足でないと砂に埋もれるからです。それを床でやったら、踏み轟きます。

フラメンコもベリーダンスと共通する部分があります。それで、フラメンコ風の踊りも時々習います。
フラメンコについては詳しくありませんので。

長文失礼しました。

投稿: なな | 2013年10月22日 (火) 15時39分

ななさん、やはりアメノウズメの踊りはベリーダンスやフラメンコに似ているのですね。

何人ものダンサーの方から同意して戴けて、正直ほっとしています。

見て感じた印象だけで、議論を展開したので本音を言うと少々冷や汗ものでした。

投稿: cova | 2013年10月24日 (木) 09時58分

ななさん、盥は何語かで、タライ=地平線だとどこかで読みましたか。

残念ながら、私には記憶がありません。

でも、興味ある話ですね。

どこかで、確認できると良いなア…。

投稿: cova | 2013年10月24日 (木) 10時03分

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