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シヴァ神とタコ?

友人が、興味深い情報を教えてくれました。

眉毛と目が描かれた頭巾か袋に足が生えたような不思議な姿をしている、『エジプトの死者の書』に描かれた謎の神がいます。

 お化けのQ太郎から、頭の3本の毛と口と手を省いたような感じですね。

目をもっと、リアルに描きますけどね。

 そういえば、お化けのQ太郎には、眉毛は描いてなかったかな…。

バンダナを巻いていたり、花瓶のような姿、男根のような姿、オシリスの頭部を収める容器のような姿でも描かれることがあるそうです。

 バンダナを巻いていたり、花瓶のような姿というから、なんともコミカルですね。

その神の名は、メジェドと言います。

 その神の名前が、友人のくれた情報ですか。

それと、特徴についての話ですね。

アルファベット表記は「Medjed」で、その名は「打ち倒す者(The Smiter)」を意味するといいます。

オシリスの館に住まい、オシリスの敵を目によって滅ぼすというその名にふさわしい権能を持つ神です。

オシリスの丘や、葬儀用の壷に隠れた姿であるといい、人の心臓を喰らい、死者の肉体を聖別する、という「死」と縁の深い神です。

太陽神ホルスが地平線から現れる前の相とも言われ、不可視の存在とされます。

 男根のような姿で描かれることもある、「打ち倒す者」を意味する名前の神と言うと、どことなくシヴァ神も連想できますね。

シヴァ神はリンガと呼ばれる男根をシンボルとする、破壊神ですからね。

バンダナを巻いて描かれたり、男根のような姿で描かれたりする、この当たりも女陰であるヨーニとペアで表現されることの多いシヴァ神を連想できそうですよ。

 創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌに対してシヴァ神は破壊を司るでしょ。

 メジェド神は太陽神ホルスが地平線から現れる前の相とも言われる、奇妙な対応が見られますね。

でも、メジェド神は踊らないが、シヴァ神は踊る神ですね。

 シヴァ神の世界を破壊するときに恐ろしい黒い姿で現れるという点は、メジェド神の人の心臓を喰らいという点に、微妙に重なる気はしますが…。

マハーカーラ(大いなる暗黒)とも呼ばれ、漢訳仏典では大自在天と訳されマヘーシュヴァラとも呼ばれる点は、メジェド神とは対応が見えません。

だが、面白いことがあります。

シヴァ神は、しばしば、複数の腕をくねらせながら踊る姿で表現されます。

 複数の腕をくねらせて踊る姿で描かれる、大いなる暗黒とも呼ばれる、大自在天と訳されることもあるシヴァ神…。

ここに、バンダナを巻いたメジェド神のイメージを重ねると、妙な気分になるのです。

 日本人にはお馴染みの、鉢巻をして踊るタコの八ちゃんですか。

タコは、墨を吐き暗黒を作り、自在に姿を変えるでしょ。

 タコと破壊と言えば、クラーケン伝承がありますね。

クラーケンは、その多くが巨大なタコやイカのような頭足類の姿で描かれる、北欧伝承の海の怪物です。

中世から近世にかけて、ノルウェー近海やアイスランド沖に出現したとされています。

19世紀のアフリカ南部はアンゴラ沖に現れた海の怪物も、クラーケンでなかったかと言われているのです。

クラーケンの姿や大きさについては、諸説があるが、巨大なタコやイカといった頭足類の姿で描かれることが多いです。

ほかにも、怪物としての大海蛇であるシーサーペントやドラゴンの一種、エビ、ザリガニなどの甲殻類、クラゲやヒトデ等々、様々に描かれてきました。

姿がどのようであれ一貫して語られるのは、その驚異的な大きさです。

「島と間違えて上陸した者がそのまま海に引きずり込まれるように消えてしまう」といった種類の伝承が数多く残っています。

日本で伝承される赤鱏(あかえい)の島も、これに似ているのでクラーケンの一種として論じられることもあります。

赤鱏は、江戸時代後期の天保12年(1841年)に刊行された奇談集『絵本百物語』に見える巨大魚です。

原典には「赤ゑいの魚(あかえいのうお)」の名で記載されています。

 多彩な姿で語られるクラーケンは、自在に姿を変えるタコのイメージに重なりますね。

欧米文化圏では、タコはデビルフィッシュと呼ばれ、長らくあまり良い印象を持たれませんでした。

 欧州でタコを食べる文化は、地中海沿岸に限られてきましたね。

 近年でこそ、タコの消費量は欧州でも増えてきたようですけど。

日本ではユーモラスに見られてきたタコも、欧州文化圏ではグロテスクと見られて気持ち悪がられてきたようです。

ここにクラーケン伝承も加われば、なお、良い印象とは言えないでしょうね。

 メジェド神やシヴァ神と、タコとクラーケンですか…。

鉢巻をして踊るタコの八ちゃんのイメージ、起源は何かと不思議に思っていたけれど、メジェド神の情報を貰った時、あれっと感じました。

そして、そこにシヴァ神を重ねると、面白い展開が見えるのです。

 シヴァ神のシンボルである男根(リンガ)の起源と、メジェド神の男根のような姿。

 リンガで表現されたシヴァ神のヨーニとペアの姿と、バンダナを巻いたメジェド神の姿。

 破壊神としてのシヴァ神の姿と、人の心臓を喰らい打ち倒す者を意味する名を持つメジェド神の姿。

そこに、クラーケン伝承が重なると、どうなります。

 メジェド神=シヴァ神=クラーケン=タコ、と言う構図ですか。

 鉢巻のタコとバンダナを巻いたメジェド神、足の数は違うが、見た目はどことなく似てますね…。

でしょ。

どこまでも、連想に過ぎないので、もっと情報を集める必要はありますけどね。

でも、日本の神話と古代エジプトの神話の、太陽神を中心にした三神構造を動物神を含む八百万の神が囲む構図はそっくりでしょ。

 日本人の足は大半がエジプトタイプで、味の好みも日本とエジプトは似てる…。

 歴代ファラオの顔と日本人の顔の意外な類似や、日本とチベットに残る古代中東のYAP遺伝子…。

そう見ていくと、メジェド神の姿と、鉢巻をしたタコの八ちゃんの奇妙な類似は、何とも不思議な気分になるのです。

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