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江戸っ子とドイツ人とローマ帝国?

蛇蔵&海野凪子の「日本人の知らない日本語」シリーズ、結構面白いので1から4まで持ってるんだけど、その中にさりげなく面白い話があったのです。


ドイツ人は、「し」と「ち」の区別が苦手だというのです。


日本でも、東京下町の江戸っ子は、「し」と「ひ」の区別が苦手として知られています。


巻き舌でべらんめえ調な下町の人たちが、江戸っ子訛り丸出しで歌ったドイツ語の喜びの歌の発音が実に本格的な発音だと、テレビでも話題になりました。


「し」と「ち」の区別が苦手なドイツ人、「し」と「ひ」の区別が苦手な東京の江戸っ子。


その江戸っ子が訛り丸出しで歌ったドイツ語の喜びの歌が、発音が本格的というのは面白いですね。


ここで気になるのは、ドイツ人が「ち」江戸っ子が「ひ」の発音が苦手と言うことです。


ドイツ語の発音は、ほとんどローマ字読みで大丈夫なことを思えば、そして、巻き舌をドイツ語と江戸弁が共有していることを思えば、ドイツ人と江戸っ子の「し」は似た発声だろうと想像できます。

 

 でも、ドイツ人は「し」と「ひ」の区別は出来てるでしょ。


「し」と「ひ」と「ち」は、いずれもイの段の音、つまり、平唇的な発音なんです。


区別は、口の横への開き具合だけなのです。


同じような巻き舌音でも、江戸っ子とドイツ人では発音の平唇の程度が違うわけですね。


この、発音の時の平唇の程度の差が、「し」と「ち」の区別が苦手なドイツ人と「し」と「ひ」の区別が苦手な江戸っ子の差に、なっているんでしょうね。


さらに興味が惹かれるのは、イタリアの中でもローマはなぜか巻き舌が強い発音なんです。


 巻き舌が繋ぐ、江戸っ子と、ドイツ人と、ローマっ子、面白いですね。


ローマ帝国領になったヨーロッパの地域は他にもあるのに、なぜかドイツが神聖ローマ帝国を名乗るでしょ。


 そして、江戸っ子の発音の癖はドイツ人的でもあるし、ローマっ子的でもある。


ドイツ人はヨーロッパの中でも、日本人に気質が近いと言われます。


スイスも結構、ドイツ語の地域は広いが、スイス人も日本人と気質が近いので親近感を持ち、多国籍な集いでは日本人とスイス人の行動パターンが近いのでとっても気が合うからと恋に落ちるパターンも結構あるのだそうです。


スイス人と日本人はいつも時間通り集まるとか、ほかの民族はみんなさっさと帰ってしまって後片付けはたいていスイス人と日本人だとか、あげれば他にも例はあるだろうが、気が付くと傍にいることが多ければ、それはいつしか、恋に落ちることもあるでしょうね。


もちろん、例外もあるそうなので、あまり、期待しないようにしてください。


交通機関のダイヤの正確さは日本とスイスが一番、似ていると言います。


ドイツも案外遅れるが、何分遅れるかちゃんとアナウンスするあたり、他の国よりは律儀ですがね。


 ドイツって、何分遅れるかアナウンスがあると言っても、平気で遅れてしまうあたり、多少、ラテン的ですね。


ドイツ人にしてみれば、遅れるにもちゃんとわけがあるから仕方ない、何分遅れるかちゃんと言えば問題ないだろということなのでしょうね。


そのドイツが神聖ローマ帝国を名乗ったあたり、そして、周辺国からなんでだとつっこみがなかったあたり、なにかありそうですね。


マケドニア共和国がこの名前を付けるとき、周辺のマケドニア人から、マケドニアと言えばギリシャなんだからなんであなた方はその名を使うのかと、異論が出たこともありましたからね。

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コメント

はじめまして。
ドイツ人が「し」と「ち」の区別が苦手とか江戸っ子なまりのドイツ語とか面白いですね。はじめて知りました。ドイツ語をかじったことがあるので興味深いです。
ドイツ語はSI(語頭)は「じー」となる。「つぃ」(ZI)や「ちゅ」(tsch)はあるけど、たぶん「ち」はない。
「し」や「ち」の音がないから、区別ができないのかなと思いました。
江戸っ子のべらんめえの歌が本格的な発音に聞こえるというのも、私なりに考えてみました。ドイツ語ののばすときのEの発音は日本人の発音で「えー」というと直されるようです。口をぐーと横にのばしてほとんど「い」と聞こえるくらいがいいみたいです。(LEBEN→レーベンのレーなど)
江戸っ子なまりというと「てやんでぇ」というのしかしらないのですが、この「でぇ」のえー発音がドイツのEの発音に近いからなのではと思いました。勝手な想像ですが。
ちなみにドイツ語のRはミュンヘンなど南部では巻き舌ではなく喉の奥をならすような音です。というか巻き舌は北部のなまりかも。ただ声楽のときは巻き舌にするんでしょうね。

投稿: まじゅ | 2014年6月23日 (月) 13時26分

日本とドイツで、面白い記事を見つけました。

<サッカー>ドイツ代表のエジルは中国で発掘された青銅の仮面にそっくり、博物館職員の投稿が大反響―中国

Record China 6月19日(木)23時10分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140619-00000060-rcdc-cn

この仮面は三星堆遺跡から見つかったのですが、この遺跡を含む長江の古代遺跡は近年、日本との関連が注目されています。

そこから出た仮面とそっくりな顔がドイツ人にいるのはとても興味深いことです。

しかもそこに気が付いたのは、日頃目にしている博物館職員と言うのが面白いですね。

ドイツ人と日本人、気質の類似以上の何かがあるのかもしれないと思うと愉快な気分になります。

投稿: cova | 2014年6月23日 (月) 14時31分

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