« 掘り出し物は隣にあるかも知れない。 | トップページ | やはり宇宙は生きている?!その4 »

チュロス

チュロスは、スペインではホットチョコレートに浸して食べるのが朝の定番とされている断面が星形の揚げ菓子です。

星形の理由は、チュロを丸い搾り器で形成すると、揚げた際に内部の固まっていない生地が急激に膨張し、爆発を起こし高温の油と共に飛び散る危険が有るからです。
これは、生地を熱湯で練って作るために粘り気が大きく、結果閉じ込められた水分が気化して急激に膨張して水蒸気爆発に近い現象が発生するのが原因です。
それを防ぐため、星形にして表面積を大きくし、油から素早く伝熱することにより均等に固まりやすくすると共に効率よく生地外へ水分を放出・蒸発させ、膨張を回避しているのです。

製法および理由により、断面が円形な一般の揚げドーナツに比べ硬い食感が特徴です。

チュロは、小麦粉と水と少量の砂糖・塩を混ぜた生地を星型の搾り器から搾り出して油で揚げ、ハチミツ、砂糖、シナモンなどをまとわせたもので、形は真っ直ぐなものと湾曲したものがあります。
生地にココアなどを混ぜて味付けすることもあるようです。

正確に言うと、チュロス(Churros)は複数形で単数形はチュロ(Churro)で、スペイン・ポルトガルおよびラテンアメリカ各国で広く食べられている揚げ菓子です。

スペイン語ではチュロのロはrrで巻き舌で発音します。

チュ(Chu)にアクセントがあり少し長く発音されるため、日本語でチューロと表示されることもあるが長音ではないから注意しましょう。

調理には搾り器と揚鍋がセットになった専用の調理機が用いられることもあります。
特に大量に作るチェレリアでは専用の調理機は必需品です。

ちなみにチュレリア(Chureria)とはチュロ屋のことで、作っている職人はチュレロ(churrero)と呼ばれます。
店頭にはしばしば、チュロ(Churro)、ブニュエロ(bunuelos)、ポラ(porras)の表示があります。
ポラはチュロと良く似ているが、ポラとは警棒のことで長い形が連想できると言うことでしょう。
プニュエロは、チュロやポロ以外の揚げ菓子です。
スペインのチュレリアでは、朝食にチュロやポラを、濃くいれたホットチョコレートに浸して食べる姿が多く見られるようです。

チュロの起源については諸説あり、代表的なものはスペイン起源とポルトガル起源です。

ポルトガル起源説は、16世紀初頭に明に到達したポルトガル人により、中国の揚げパン油条が知られることとなり、それを模したものとしてチュロが作られ始め、その後スペインにも広まった

というものです。

スペイン起源説は、スペインの羊飼いが長期に渡る野外生活の中で始めた簡易にできるパンの代用として、チュロが作られ始め、チュロという名前もヒツジのナバホ・チュロの角にこの揚げパ

ンが似ていることから名付けられたというものです。
17世紀にはスペインでチュロ作りが職業として確立されており、1621年の文献にチュレロがチュロの値上げを申請したとの記録が残っているそうです。

面白いことにwikiのスペイン語版では、チュロのルーツについての参考図譜として古代エジプトの、ポラに似ている揚げ菓子作りの図を載せていました。
説明には“Escenas de elaboración de pan y «porras». Tumba de Ramsés III. Valle de los Reyes. Egipto.”と添えてあります。

ポルトガル起源説で指摘される油条とは、は中国式の細長い揚げパンのことです。

食塩、重炭酸アンモニウムを水で混ぜたものに小麦粉(薄力粉)を少しずつ加えながらこねて生地を作ります。

重炭酸アンモニウムの代わりに重曹を使う場合もあるが、発泡が少ないので、パフのような独特の食感を出しにくくなります。

しばらく寝かせた生地をのしてから包丁で 20-30cm ほどの棒状に切って伸ばし、半分に折って、高温の油でキツネ色になるまでさっと揚げます。

中国や香港、台湾などでの朝食に、豆腐脳(zh)、粥や豆乳の添え物としてよく食べられるそうです。
また中国料理の点心や飲茶の際に供されることもある。また、天津煎餅の中に巻いたり、飯糰(ファントゥアン)というおにぎりに包んで食べることも一般的であるといいます。

朝食を提供する食堂などで作られる食品で、パン屋で作られることはないと言うから専門店が出来るスペインを思うとちょっと面白いかも。

日本と英語圏では中華パンの一種として紹介されるが、中華圏では麺包(パン)とは呼ばれないし、その製法からも厳密にはパンの仲間ではありません。

腸粉で包んだものを炸兩(拼音: zha2 liang3, 粤拼: zaa3 loeng5)といい、広東で食べられるそうです。
発音の後の数字は中国語の発音の種類で、順番に平声・上声・去声・入声・軽声のことです。

誤解無いように説明しておくと、腸粉(ちょうふん、広東語 チョンファン cheung2fan2、 北京語 チャンフェン chángfěn)は、コメを原料に作る広東式点心の一種です。
猪腸粉(ちょちょうふん。広東語 ジューチョンファン jyu1cheung2fan2、 北京語 ジューチャンフェン zhūchángfěn)ともいい、中国語では「拉腸」(ラーチャン、lācháng)ともいいます。

別名炸油条、油炸鬼(粤拼: yau4 ja3, ヤウザーグァイ)、油炸檜ともいうそうです。
名前のいわれとして、中国・宋の時代に、敵国であった金と内通して忠臣・岳飛将軍を冤罪で処刑したとされる宰相・秦檜夫婦の不正を憎むあまりに、人々が彼らに見立てて小麦粉で二本の棒を作り、油で揚げて「釜煎りの刑」にすることで恨みを晴らしたためと伝えられているというから、ちょっと怖いですね。

古代中国文明は、最近では長江文明が黄河文明より古いと注目されています。

その古代中国の風習を探ると埋葬形式に古代エジプトを思わせるものがあるなど、興味の惹かれる発見があります。
ひょっとしたら、チュロはエジプトから中国経由でポルトガルに伝わり、民間レベルの交流の中でスペインへと広まったのかも知れません。

これはどこまでも、憶測ですけど。

いずれにせよ新大陸へは、ポルトガル・スペインにより持ち込まれたわけです。

ラテンアメリカ各国では様々に発展し広まっていきました。

小麦粉生地だけのものの他にも、チュロの中にドゥルセ・デ・レチェ(メキシコ、ペルー他)やチョコレート(メキシコ)やチーズ(ウルグアイ)などを詰めたチュロ・レイェノ(Churro relleno)も広く供されているそうです。
アメリカや日本を含めその他の地域でも広まっており、チュロがドーナツ店やカフェ、ほかに遊園地・テーマパークのスタンドや競馬場、映画館、街角の屋台でも売られており、手軽な軽食として利用されています。

|

« 掘り出し物は隣にあるかも知れない。 | トップページ | やはり宇宙は生きている?!その4 »

歴史」カテゴリの記事

食文化」カテゴリの記事

スペイン・ポルトガル」カテゴリの記事

中国」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: チュロス:

« 掘り出し物は隣にあるかも知れない。 | トップページ | やはり宇宙は生きている?!その4 »