マルクスはイエスの継承者？

最近、こんな会話しました。

共産党が、企業団体献金も政党助成金もなしで、党費と個人献金と事業収入だけでやってるってことは、ほとんど融資や借金なしで売り上げだけで店をやるのと基本的には同じでしょ。

政策と言う名の製品売って、その売り上げだけで店をやるって、大変なんですから。

しかも90年以上ですよ。

　どんだけ苦労したかですね。

政党だって、店だって、売れ続けるもの出し続けるって、大変なんですよ。

　品質が落ちたと一度でも思われたら、それまで時間かけて作り上げた市場の信頼は一気に崩れ去る。

政策が売れないから国で買ってくれってこどじゃないでしょうか。

政党助成金ってそういうことでしょ。

だけど、税金で買うだけの価値ある政策でしょうか。

政策が売れないなら、どうすれば売れるか考えたほうが良いと思いますよ。

できないなら、とっとと政党たたんで欲しいですね。

税金がもったいないですから。

政党助成金年額320億円、福祉や教育に回した方が余程お金がいきるんじゃないでしょうか。

　どんだけ搾取？

　だって、共産党と企業を比べるなんてそこが気になりますよ。

経営者と従業員がいれば必ず搾取と言うわけじゃないんです。

誤解を恐れずに言えば、剰余価値＝搾取じゃないのです。

人の必要を超えて生み出される価値が、剰余価値です。

利益は、その剰余価値から得られるのです。

利益を誰のために何のために使うかが、問題なのですよ。

富は生産活動から生まれた価値の全体と言って良いでしょう。

集団で作り上げた富の大半が一個人や一集団の私物にされる構図が問題なんで、剰余価値の生産そのものは事業の維持のために必要なんです。

　それはマルクスを超えたすてきな理論ですね。

　価値は何に使うかで決まる！

マルクスを超えたすてきな理論っていうか、富が一握りの人たちの私物にされないそういう社会を作る古代から宗教などで夢見てきた社会を現実にするための理論を命がけて作り上げ実践してきたのがマルクスであり、彼の意思を引き継ぐ運動なんですよ。

　びっくり！　共産党がマルクス主義を引き継いでいるなんて！

　次々出てくる新理論！！！！！

あのですね。新理論じゃなくって、マルクスやエンゲルスの富んでいるものは自らの必要以上はむさぼらず困ってる人や貧しい人と分かち合い、全ての人は自らの才能を発揮できる社会作れと言う思想は、最古の聖典である聖書にまで遡るんです。

　じゃあ、キリスト教徒じゃないですかー！　びっくり！

聖書の時代からの人類の夢を、空想から科学にして実践と実現の可能な理論に作り上げるために一生をささげたのがマルクスとエンゲルスであり、その仕事は今に引き継がれて発展しているんです。

マルクスとエンゲルスの思想は聖書の焼き直しと評する人は多いですよ。

　すばらしい！　マルクスとエンゲルスはねっ！

　それを肯定するところがす・て・き！！

日本共産党はその二人の意思を引き継ぎ守るために、逸脱した旧ソ連東欧などと戦ってきた政党なんです。

彼等が倒れた時、巨悪は倒れたと真っ先に喜んだのが日本共産党でした。

　問題は「喜ぶ」ことじゃない！

　科学的にそれを分析すること！

　今では簡単に「国家資本主義」とか言うけど、その分析を支えた理論を提示したのはだ・あ・れ？

マルクスとエンゲルスの望んだことは自分たちの意思を引き継いで発展させてもらうことであり、自分たちの著作を聖典化することではありませんでした。

私の言うことを一言一句あげつらうのがマルクス主義者なら私はマルクス主義者ではないとマルクスは言います。

　す・て・き！！

　マルクスは自分をマルクス主義者なんていわなかたもんねー

イエスもまた、主よ主よとこれ見よがしに私の名を呼ぶ者がいるが、私は彼らを知らぬと突き放しています。

言葉じりを捉えてあげつらうな、精神こそ受け継ぎ実践をと訴えたところもイエスとマルクスは似ています。

　正気？

　マルクスが喜んでいるの？

　イエスの正統的後継者がマルクスおじさんなのね！

　吃驚！

マルクスとイエスの意外な類似は、案外当の共産党自身が知りません。

私も聖書を学んであまりに似ていて驚きました。

　正直なお・か・た！

　マルクスも聖書の引用は沢山してるけど、それは「警句」というのだよ。

マルクスが発した警句は、今日でも多くの人が注目しています。

だれもマルクスが資本主義に描けた呪いは解けないと近代経済学者は嘆きますが、人類の前史は資本主義で終わるのです。

マルクスとエンゲルスの夢は聖書からの夢でもあります。

　よかった、そこは同意します。

　聖書も一つの時代的制約を受けた人類の夢を体現したでしょうから。

　でも、日本共産党はち・が・う！

どうとらえられようと、あなたの自由ですが、少なくとも日本共産党はマルクスとエンゲルスの正当な継承者であろうと努力していることだけは、言わせてください。

　不破さんの本を呼んで正当な後継者と思えるのがふ・し・ぎ！

　本当に資本論よんだ？

当人ではない以上、当人とそっくりにはどうあがいてもなれっこありません。

でも、精一杯真似して必死になってついていこうとすることはできるのではないでしょうか。

マルクスもイエスも、ついてくる意思を忘れないことを一番求めていました。

ここで、会話はひとまず終わりました。

マルクスの理論について理解できている人は少ないけど、聖書について知ってる人はさらに少ないです。

こういう会話は、もっとしたいですね。

余談だけど、迫害による苦難に対してひるまずに前に向かった点でも、イエスとマルクスは似ています。

聖書には、読めば読むほど面白い気づきがあるから、信じろとは言わないから、せめてもっと多くの人に読んで欲しいです。

信じるかどうかは、その人次第ですからね。