ホシとはなにのこと?
警察が犯人のことを「ホシ」と呼ぶのは「目星」から来ていると、語源の解説にあります。
そして、「ホシ」を見つければ「図星」となります。
そこで終わっては、間が持たないのであれこれ余談や雑学を述べてなんとか空白を埋めている場合が多いです。
では「目星」とは何でしょうか。
大よその見当とか目当てのことと辞書にはあります。
ちなみに「目星い(めぼしい)」だと、注目に値する価値がある、目立っている、という意味になります。
見当とは、大まかに立てた予想、見込み、大よその目測、と言うことです。
目当てとは、目指す方向を示す目的となるもの、心や意思の向うところ、目標、目的、と言うことです。
つまり目星とは、「大まかに予想や見込を立てるにあたって、注目に値する価値がある、目立っているものやことを見つけ、目指す方向を示す目的となるものとすることやもの」と言うことになります。
動機や状況証拠から被疑者を絞り込みアリバイを崩していく人物や集団を見つけていく作業は、確かに、注目に値する価値がある、目立っている特徴を見つけていくわけだから、目星をつける行為であり、被疑者は目星をつけられたもの=ホシということになります。
ついでに言うと、図星とは弓の的の中心の黒い点のことから転じて、目当ての所、大事な所、急所、人の思惑が想像していた通りであったこと、という意味になったのです。
だが、この程度の説明なら、辞書を引く手間さえ惜しまなければ誰でもたどり着けます。
じゃあ、なんで星なのでしょうか。
大まかに予想や見込を立てるにあたって、注目に値する価値がある、目立っているものが星だったからです。
季節の移り変わりを知る目安になるし、方向や方角を知る目安になります。
太陽も星だから、日の出や日の入りの位置の移り変わりは季節の移り変わりを知る目安になるし、一日の間でも太陽の位置は方位を知る目安になります。
夜空の星も、星座の出方や位置で季節の移り変わりを知る目安になるし、夜の間でも星座の位置は方位を知る目安になります。
歴史上有名な人物で、星を目標として居場所を探された人物がいます。
ベツレヘムの星で有名なイエスです。
救い主=メシアを待ち望んでいた人々にとっては、ベツレヘムの星は、どこに行けばその人に会えるかの、大まかに予想や見込を立てるにあたって、注目に値する価値がある、目立っているものであったのです。
そして、天使は救い主は飼い葉桶に寝かされているという特定するための目安を示したのです。
だがイエスは、イスラエルの王として予言されていた存在であったので、ヘロデ大王は文字通りにイスラエルを統治する王と解釈して誰がイエスか特定できないなら時期と場所が該当する幼児を片っ端から殺させたのでした。
イエスはヘロデ大王からお尋ね者として手配されたので、その意味では「ホシ」だったことになります。
また、パリサイ人やサドカイ人からも危険人物として名指しされていたので、ある意味で「ホシ」だったことになります。
一方、イエスは別の意味でも「ホシ=目星」だったのです。
聖書にはイエスの言葉として「私のようになりなさい」とあるように、イエスは人が進むべき道を指し示す大よその見当とか目当てとしての「目星」と言うことになります。
弓の的の中心の黒い点は、なぜ図星と呼ばれるのでしょうか。
的と言う図に描かれた星という意味としても、なぜ星と呼ばれるかの説明にはならないでしょう。
図には、物の形を描くための面や点や線の集合体とか描くと言う行為そのものという意味のほか、程度が尋常でない、物事を行おうとして考えたり計画する事や計画そのもの、書物という意味もあります。
星には天体の意味のほか、偉大な人物、年月の流れという意味もあります。
図星には、矢を命中させるために努力する目標としての点というだけでなく、尋常でない偉大な人物のようになる事を目指す計画を記した計画やそれを実行した人々の記録の書という意味も隠されているのかも知れません。
もしそうなら、図星とは聖書のような聖典を指す隠語としての役割が隠された言葉だったことになるでしょう。
元祖の「ホシ」とは、世の罪の全てを背負って贖罪のために命を差し出したイエスなのでしょうか。
だとしたら、「ホシ」と言う言葉には、程度が尋常でない意味が込められていたことになるのですが。
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