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福音こそが永遠の栄をもたらす道。

家電量販店の売り場で、プリンターのインクカートリッジを、純正品にするか、にするか、悩み、純正品の方を選びました。

良いよなあ、財布に余裕がある人は悩むことができる。
私ならためらわずに、価格で安い方を選ぶ。
あるいは、こういうかも知れません。
私なら、環境を考えたら、ためらわずにリサイクルインクカートリッジを選ぶ。
値段は、リサイクルインクカートリッジの方が計算するまでもなく、安かったのです。
でも、私は純正品の方を選びました。
かつての経験を思い出したからです。
掃除機には、紙パックを使うタイプと使わないタイプがあるのは、ご存知の通りです。
じゃあ、紙パックのほとんどが純正品だった時代があったことを、今、どれだけの人が知っているでしょうか。
今はどんな大手メーカー品と言えども、純正品紙パックを店頭で探すことが難しくなっています。
今は、リサイクルや、エコノミーやエコロジーが無条件に正義として錦の御旗として誇らしげに掲げられている時代となりました。
それが安いとなれば、多くの消費者はリサイクルになびくとこでしょう。
売り場としては、他に先駆けて取り組みを進め、広げないことには、生き残っていけないこともわかっています。
私もかつて、皆さんに買っていただく立場にいたから、この店が生き残りのための取り組みとして、扱いを拡げていくことも、当然のことと受け止めています。
それでも、私はあえて、純正品を選びました。
メーカーの寡占化と、二極分化が進んでいくことを恐れたからです。
もちろん、純正品を買わなかったために機会がトラブルを起こした苦い経験から、純正品を選び続ける人もいるでしょう。
だが、圧倒的多数派が安いリサイクルインクカートリッジに流れ、多くの純正品インクカートリッジはやがて淘汰されるでしょう。
でも、そこには、多くの人の働きがあり暮らしがある、純正品インクカートリッジの淘汰は、彼らの生活を変えることになります。
皆さんのなかにも、自分の職場や仕事も同じ目にあっているとか、今まさにそうだと言う声は当然あるでしょう。
これから先、このような動きは、加速することあっても、衰えることはないでしょう。
それがどうした!当たり前のことをわざわざ言いたいだけか。
そう言う声も聞こえてきます。
だが、その行き着く先は、自らの能力や可能性、そして、即戦力を謳える企業や個人が、ますます、勝ち組になる社会ではないでしょうか。
今勝ち組の人でも、現状に安住すれば、明日は負け組になる、そういう社会にますますなっていくでしょう。
しかも、情報量の差が決め手となる時代にこれからますますなっていくはずです。
これは、親の世代の持っている情報量とその情報の活用力の差が、子供の将来を左右しかねないことを意味するでしょう。
だが、情報の読み違えが明暗を分ける、ギャンブル性もまた、増すはずです。
そして、少数の勝ち組と多数の負け組に、更に分かれていくでしょう。
まさに、マルクスの指摘した、一方の極に富みが一方の極に貧困が蓄積する、社会になると思います。
しかし、これをさらに昔、予見した書があります。
狭い門からはいれ。滅びにいたる門は大きく、その道は広い。そして、そこからはいっていくものが多い。
命にいたる門は狭く、その道は細い。そして、それを見出す者が少ない。
聖書の、マタイによる福音書、7章13節から14節の有名なくだりです。
両者は一見似た預言に見えます。
だが、聖書はさらにこう続きます。
マタイによる福音書、7章14節から20節。

にせ預言者を警戒せよ。彼らは、羊の衣を着てあなたがたのところに来るが、その内側は強欲なおおかみである。

あなたがたは、その実によって彼らを見わけるであろう。茨からぶどうを、あざみからいちじくを集める者があろうか。

そのように、すべて良い木は良い実を結び、悪い木は悪い実を結ぶ。

良い木が悪い実をならせることはないし、悪い木が良い実をならせることはできない。

良い実を結ばない木はことごとく切られて、火の中に投げ込まれる。

このように、あなたがたはその実によって彼らを見わけるのである。

一見すると勝ち組に見える人たちも、人生の選択を間違えれば、袋小路に入り破滅にいたるかもしれないのです。

石炭産業は一時わが世の春を謳歌したが今は見る影もないですし、多くの夢を振りまいた原子力発電もまた多くの負の遺産で人々は苦しんでいます。

モータリゼーションもまたこのまま進んでいいのか、岐路に立っています。

本当の長期的な視点や視野に立った展望は、立てることは容易ではありません。

だが、不可能なことでも、ないのです。

それは、歴史を長い目、大局に立った目で、見つめることで可能になります。

だが、その展望を誰の立場に立って切り開くべきでしょう。

圧倒的多数派である弱者の側に立って切り拓いてこそ、真の持続可能な発展の道が開けます。

お前は、左翼か。

そう見えるかもしれないが、私はクリスチャンです。

太古から連綿と続く聖典の、真実の教えに忠実でありたいと願う以上、そう名乗ることが一番わかりやすいでしょうから。

聖書は、太古の昔から、持てる者は貪ったり高慢になったりせず、常に謙虚で仕える者となり、自らの必要を超えた分は惜しみなく困っている人に分け与え、彼らを心から愛し助けなさい、と説き続けています。

そして、それこそが神の御心にかない、永遠に続く繁栄と幸せの道と説き続けています。

実際、世の全ての不幸や争いは、この神の道から外れた時起こっているではないでしょうか。

神の道を説いて、左翼と呼ばれるなら、喜んで左翼と呼ばれましょう。

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