菅原氏。
菅原氏について調べてみる気になったのは、ひょっとしたら祭司の家系ではないかと言う気になったからです。
菅原氏の祖とされる天穂日命は日本神話に登場する男神で、天之菩卑能命、天菩比神などとも書かれます。
天照大神とスサノオが誓約をしたときに、天照大神の右のみずらに巻いた勾玉から成った神とされます。
物事のタネとなるものをさす物実(ものざね)の持ち主である天照大神の第二子とされ、アメノオシホミミの弟神にあたります。
ちなみにアメノオシホミミのフルネームであるマサカツアカツカチハヤヒアメノオシホミミは、正勝吾勝勝速日天忍穂耳命、正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命、正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊、正哉吾勝々速日天押穂耳尊などの表記があります。
天穂日命は葦原中国平定のために出雲の大国主神の元に遣わされたが、大国主神を説得するうちに心服して地上に住み着き、3年間高天原に戻らなかったのです。
その後、出雲にイザナミを祭る神魂神社(島根県松江市)を建て、子の建比良鳥命は出雲国造らの祖神となったとされます。
菅原氏の直接の祖とされるのは、天穂日命の子孫で、大相撲の祖として知られる野見宿禰を先祖とする土師氏です。
大相撲自体すでに神事として営まれているでしょ。
菅原氏は祭祀に関与した一族である可能性が高いですね。
その上菅原氏は土師氏の流れをくむとなれば、さらに可能性が出てきます。
大相撲の祖とされる野見宿禰はまた、殉死者の代用品である埴輪を発明したことでも知られそれがきっかけで第11代天皇である垂仁天皇から「土師職(はじつかさ)」を、曾孫の身臣は仁徳天皇より改めて土師連姓を与えられたと言われているから、祭祀に関わる一族であると言えるでしょう。
殉死の代わりに土で作った埴輪で差し支えないと、説得力をもって説き伏せてしまう。
相当神事の奥義に通じていないとできないはずですね。
野見宿禰、かなりの神仙思想の使い手である技能に通じた人物であったと言えそうです。
神仙思想に詳しい技能者と言う事は、メーソンを連想できますね。
メーソンの関与を連想できる遺跡としては、酒船石遺跡があります。
酒船石遺跡とは、酒船石と平成12年(2000年)の発掘で発見された亀形石造物と小判形石造物および周辺の遺構を含めての総称です。
神仙思想に詳しい腕の立つ石工による工作物、という指摘がされた遺跡ですね。
神仙思想に詳しい腕の立つ石工とは、まさにメーソンの説明そのものにほかならないです。
野見宿禰がもしメーソンだったとしたら、相撲にその証拠を見ることができますね。
土俵は四角で、そこに蛇の目を指し示す俵の円があります。
つまり、四角の中に円、定規とコンパスはメーソンのシンボルです。
さりげなく見せながら隠すのが、奥義なのです。
メーソンとくればカッバーラだけど、カッバーラとはユダヤ教神秘主義のことですよね。
あなたは土から生まれたから土にかえる、あなたは塵から生まれたから塵にかえる。
有名は聖書の一節ですよ。
野見宿禰がメーソンでありカッバーラの使い手であったなら、あり得る話ですね。
でもこれは、当時の日本のトップにいた人たちが聖書を知っている事が前提ですね。
初代神武天皇からして、実はユダヤだったとしたら、どうでしょうか。
少なくとも神武天皇のバックにいた可能性が高い徐福についてはユダヤ人であったと言う説があります。
日本人のルーツのうちで、どこまでがユダヤ人と言えるかについては、諸説あるようです。
少なくとも天孫一族については、ユダヤ人説があるでしょ。
縄文、弥生となると、どうでしょうね。
皇室やその周辺はユダヤ人だった可能性は、見ても良いかもしれないですね。
縄文や弥生についても、可能性は否定しない方が良いでしょうね。
土師氏のうち平安時代初期に大和国菅原邑に住んでいた一族が、以降、菅原氏を名乗ることとなります。
土師氏から分かれた一族としては、菅原氏のほかに大江氏や秋篠氏があります。
菅原古人の子清公、および孫の是善を含め、大江氏と並んで子孫は代々、紀伝道すなわち文章道を家業として朝廷に仕えていました。
そして、古代には政(まつりごと)は祭り事(まつりごと)でもあったから、菅原氏は文章道を家業としていたなら相当に祭祀に通じていた家系であると言えるでしょう。
菅原氏、少なくとも菅原道真は天神を篤く崇拝していたと言います。
天神は雷神として知られるが、菅原氏の祖は天穂日命で、どこでどうやって雷神としての天神と結びつくのかが、謎めいています。
だが、雷神と言えば雷鳴、つまり、雷です。
「かみなり」は「神鳴り」や「神成り」に通じた音と言う事は、雷鳴を神の声と言い換えても良くなるはずでしょう。
地上に神の声を下す存在として雷神を見ると、神にお伺いを立てることを菅原氏は本来生業としていたと見ても良いでしょうね。
相撲もまた、神託伺いの神事の側面があると言えるでしょう。
力士は祭司、あるいは、神の依り代の役を担う存在であったのかもしれないです。
その力士の祖を起源としている菅原氏は、やはり、祭司一族と見て差し支えなさそうです。
とは言え、菅原氏を考察していたら、まともに日ユ同祖論にぶつかってしまったのは興味深いですね。
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コメント
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世界遺産・古都奈良の興福寺・北円堂を知らずして日本の歴史は語れないと云われています。
日本文化発祥地の鍵を握る小説なのでご一読をお薦めします。
少し日本史レベルが高いので難しいでしょうが歴史好きの方に尋ねるなどすれば理解が進むでしょう。
今秋、東博では「運慶展」が開催されるが、出陳品の無著・世親像を収蔵するのが興福寺・北円堂である。
貴職におかれてもホットな話題を知っておくことは仕事に少なからず役立つでしょう。
先ずはブログ主様ご本人からベストセラー小説「北円堂の秘密」の読破をされては如何だろうか。
読めば日本史のミラクルワールド全開です。お友達に教える時はネタバレ無しで口コミして下されば幸いです。
投稿: 大町阿礼 | 2017年8月28日 (月) 23時18分