生き様の美意識といじめは相容れない。
いじめは時として、犯罪にまでエスカレードします。
とは言え、犯罪はすべていじめではないし、いじめが全て犯罪ではありません。
いじめは、何よりもまず人権や人格を無視しているという点で、倫理や道徳、モラルの問題です。
倫理や道徳、モラルの問題を踏み外した先に、犯罪行為があるのは確かですが。
いじめには、犯罪レベル、グレーゾーン、倫理や道徳やモラルの問題と段階があります。
いじめは、何よりもまず倫理や道徳やモラルの問題であるので、その人の価値観や生き様の美意識が問われると言って良いでしょう。
いじめ問題の構図をわかりやすく図にするなら、一番大きな丸の中に倫理や道徳やモラルの問題、次に大きな丸の中にグレーゾーンの問題、そしてグレーゾーンの丸の中に犯罪レベルの問題の丸となる、同心円モデルを考えると良いでしょう。
集合論に親しんだ人には、犯罪レベルの問題はグレーゾーンの問題の部分集合であり、グレーゾーンの問題は倫理や道徳やモラルの問題の部分集合である、という方がわかりやすいかもしれません。
そこで、一人一人の、倫理や道徳やモラルの段階を正す必要性があるとなるでしょう。
いじめをなくす問題は、倫理や道徳やモラルの間の闘いであり、価値観の間の闘いだとなるでしょう。
だから厄介であり、なかなかなくせないと言う事になるのです。
そこで、生き様の美意識を磨き鍛える必要性があるとなるでしょう。
誰だって醜いのは、嫌でしょうから。
美は、真善美の最後に来ます。
真善美の最後に来る事は、美の位置付けが一番低いと言う事ではありません。
むしろ逆なのです。
美意識を鍛えるためには、善い事・より善い事・最も善い事のうちで最も善い事を選べる心を鍛え上げる必要があります。
最も善い事を選べる心を持ってこそ、確かな審美眼があると言えるでしょう。
最も善い事を選べる心を持つには、自分はどのように生きたいか、その選択が関わってきます。
自分が一生かけて歩むに値する道を、選び取らなければならないのです。
そこにたどり着ける真の道を見出せる判断力を養う、日々の努力が求められるのです。
いったん美意識を磨ければ、最も善い事を選ぶのは容易になり、目的にたどり着ける道を見つけるのも容易になるでしょう。
もしも迷うようなら、何度でも何度でも、美意識に磨きをかければいいのです。
美意識は、一生をかけて磨くに値するのです。
生き様の美意識を磨く努力を競い合い励まし合い、共に学びあって一緒に高みを目指すなら、いじめは馬鹿らしいこと、自分の成長を妨げる事になるでしょう。
お互いがお互いの、師となり弟子となって教え合い学びあって美意識を磨き合って心の高みを目指す人生を歩もうではありませんか。
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