戦火から国土と国民を守ってこそ真の国防。
第二次世界大戦後、アメリカ合衆国は自国が戦場にならなかった代わりに、世界各地を戦場にしてきました。
その結果、どうなったでしょう。
国を相手にした戦争よりも厄介なテロリズムに悩まされる事態を招いて、手を焼いているではありませんか。
そして、テロリズムの悲しみは更に怒りの連鎖となって、新たな戦争やテロリズムの火種となっていくのです。
つまり、どこの国の領土領海領空も、戦場にしたらダメなんですよ。
戦争は新たな戦争の火種しか生まないことは、人類の歴史が証明しています。
国際的な問題の解決する手段として武力を用いないと宣言した9条と、平和を愛する諸国民を信頼して安心と生存を保持しようと決意した前文を持つ日本国憲法を最大限に生かす外交と内政こそが、最高の国防なのです。
これを実践すれば、感謝されこそすれ恨まれる筋合いはないでしょう。
戦争したくてたまらない人たちは別でしょうが、誰もそのレッテル貼られることは望まないでしょ。
少なくとも建前ではね。
兵法で有名な孫子は「百回戦って百回勝つより、戦わないで勝つ方が良い」と言います。
負けたくないからと軍拡を続けて軍事費が膨大になり、例え勝ったとしても割が合わないのでは馬鹿馬鹿しいではないでしょうか。
まして日本は、寺の鐘まで供出した挙句に、首都東京をはじめ全国各地が空襲で甚大な損失となりました。
多くの血と涙が虚しく流された教訓の中から生まれたのが、日本国憲法です。
誰が草案を書いたにせよ、日本人自身が審議して自分たちが納得して制定したのが今の日本国憲法なのです。
祖国の国土と国民を守ることが国を守ることだというなら、戦争によって祖国の国土と国民が損なわれることがないように努めてこそ、本当の国防なのではないでしょうか。
違いますか。
国際的な問題解決に武力を用いないと世界に公約した9条と、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼してわれらの安心と生存を保持しようと決意した前文を持つ日本国憲法の可能性をとことん汲みつくす外交と内政のために最大限の努力を惜しまない姿を示し続けるなら、掛け値なしに「日本すごい」と称賛されるでしょう。
違いますか。
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