古事記とは何だったのか。
何で日本最古の歴史書は、古事記と日本書紀の二本立てなのでしょうか。
古事記は、神話の整理と神話の中での天皇の位置付けの確定が目的だったのではないでしょうか。
一方日本書紀は日本の正史を編年体で記述したものだが、古事記はその下書き的な位置付けだったので長い間表に出ることがなかったのではないでしょうか。
古事記はなぜ、稗田阿礼に一旦記憶させたものを口述筆記したのでしょうか。
今でも記憶力の優れた人はいるが、稗田阿礼もそんな一人だったのでしょう。
稗田阿礼に頭の中で整理させてから口述筆記した方が、膨大な手間暇かけて編纂するよりもかえって効率的だったのかもしれません。
歴史ならば、出来事の順を追えばそれなりに正しく並べられるでしょう。
神話も物語なので、ある程度は順を追って記述できるでしょう。
だが、神話と神話の関係はどうでしょう。
筋道立てて記述するとなると、まるでジグソーパズルを組み立てるようなややこしさになるでしょう。
記憶力や筋道立てて話を組み立てる能力に優れた人物がいればその人に任せる方が、早い場合もあるはずです。
古事記の場合は、それが稗田阿礼だったのでしょう。
そしていったん整理がつけば、記録や記憶を頼りに編年体にしていくだけです。
古事記の編纂によって概略さえつかめてしまえば、異なる記録を一書に曰くとして複数連ねるのも容易になったでしょう。
古事記が日本書紀の下準備的な作業であったとみれば、長い間表に出ることがなかった理由も説明が付くのではないでしょうか。
豪族達と天皇の関係を整理した文章としてなら、日本書紀でも十分に用は足りたでしょう。
古事記の記述が生き生きしているのは、それが一次資料に近いのと稗田阿礼の口述であったからとみればいいのではないでしょうか。
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