一筋縄ではいかぬアメリカの共和党と民主党。
日本人はアメリカの共和党や民主党を日本やヨーロッパの政党と似たようなもんだと思っているが、それではこれらの党の本質を見失うのです。
アメリカの二大政党である共和党にも民主党にも、党首はいないのです。
党首がいないという事は、党の路線について激論を交わす党大会も党首選挙も無いという事でもあるのです。
極端な話、アメリカの共和党も民主党も、大統領選挙などの選挙を戦うための互助会的な寄り合い所帯と見たらまず間違えないです。
共和党は主に保守派で民主党は主にリベラル派になっているが、それぞれの党が辿ってきたいきさつの結果に過ぎないのです。
共和党は北部で民主党は南部で強いが、背景にアメリカを二分した南北戦争があるです。
アメリカの統一を守るために大統領の周りに結集した共和党、南部の独自性を守るために結集した民主党。
共和党と民主党に党首がいないのは、この成立の過程とその後の歴史に原因があるのです。
アメリカの南北戦争は奴隷制が争点のように見えるが、実際はアメリカを資本主義一色で染めるか否かの戦いです。
南部は奴隷制があったために、奴隷解放の旗印で切り崩されて敗北したとも言えるのです。
戦況では南部が優先だったが、北部は奴隷解放の旗印を掲げて劣勢を挽回し勝利したのです。
共和党と民主党の戦いは、資本主義とそれに対する批判勢力の戦いと言う側面が強いように見えます。
しかし一方で、それぞれ進歩的工場ブルジョアジーと保守的農村地主層の戦いの中で生まれた党と言う歴史的ルーツもあるのです。
一筋縄ではいかないのが、アメリカの二大政党なのです。
追記
この記事は、アメリカの共和党と民主党になぜ党首選挙が無いのだろう。 の続編でもあります。
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