聖書の神が求める愛の実践とはどういう事か考えてみた。
聖書、特に新約聖書では愛の実践を求める神からのメッセージが繰り返されています。
例えば、この聖句です。
マタイによる福音書 22章
37 イエスは言われた、「『心をつくし、精神をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ』。
38 これがいちばん大切な、第一のいましめである。
39 第二もこれと同様である、『自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ』。
40 これらの二つのいましめに、律法全体と預言者とが、かかっている」。
では、神の言う愛とはどうすればいいのでしょうか。
少なくとも流行歌で歌われているような愛では、ないでしょう。
神が実践を求める愛は、どのように行えばいいのでしょうか。
理解を得るヒントは、このような聖句かもしれません。
ルカによる福音書 6章
37 人をさばくな。そうすれば、自分もさばかれることがないであろう。また人を罪に定めるな。そうすれば、自分も罪に定められることがないであろう。ゆるしてやれ。そうすれば、自分もゆるされるであろう。
ここで言うさばくなとは、どういう意味でしょう。
法に触れるような行為は裁かれても当然なので、それをやるなと言うわけではなさそうです。
人に対する評価を安易にするな、と言うのかもしれません。
このような聖句があります。
マタイによる福音書 7章
3 なぜ、兄弟の目にあるちりを見ながら、自分の目にある梁を認めないのか。
4 自分の目には梁があるのに、どうして兄弟にむかって、あなたの目からちりを取らせてください、と言えようか。
5 偽善者よ、まず自分の目から梁を取りのけるがよい。そうすれば、はっきり見えるようになって、兄弟の目からちりを取りのけることができるだろう。
私達は皆自分の目に梁があっても気が付けていない、人への評価を正しく出来ているとは限らない以上、安易に恨んだり憎んだり妬んだりしない方が良いでしょう。
目に梁が入るわけがないので、もちろんこれは比喩です。
私達の知識や情報は、不十分な場合の方が多いです。
さらには、思い込みや思い違いや早とちりのような間違えをしていても気が付けていない時もあります。
噂に惑わされる場面も少なくないのは、誰もが思い当たるでしょう。
この聖句で言う目の中の梁とは、私達の正しい判断や評価を妨げているさまざまな要素の例えでしょう。
それに気が付いて取り除くのは、容易ではないです。
それが出来ていないうちは、あなたに私の何が分かるのとか、あなたの基準で私を図らないで、とか言われるのが落ちでしょう。
だからまず、自分の基準や判断を押し付けないように務めるところから始めるしかないのかもしれません。
私達誰にでも、苦手な相手はいます。
その人達を愛せと言われても、なかなかそう簡単にいきません。
まずは、安易に恨んだり憎んだり妬んだりしないところから始めるしかないかもしれません。
神である御父や御子の真似はそう簡単には出来ない、それは御父が一番よくご存知です。
だからこそ、やり直しが出来るように御子の犠牲がある。
ヤコブの手紙1章5節にあるように御父にひたすら質問しまくり、疲れたらマタイによる福音書11章28節にあるように休ませていただきましょう。
ヤコブの手紙 1章
5 あなたがたのうち、知恵に不足している者があれば、その人は、とがめもせずに惜しみなくすべての人に与える神に、願い求めるがよい。そうすれば、与えられるであろう。
マタイによる福音書 11章
28 すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう。
御父や御子のような愛を実践できるようになるとは、贖罪のために我が身を捧げてくださった御子の真似が無条件に出来るようになる事でしょう。
聖書は、この世とはそのための修行の場と言いたいのでしょう。
でも、私は言いたい。
それが出来るくらいなら、私達は今頃この世界で修行してませんよ。
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