投票権行使しないのは権利喪失の危険を招く愚かな選択。
歴史から教訓を学ぶも学ばないも、その人の勝手だがその結果はその人の責任です。
権利行使をめぐる争いの原体験は、子どもの頃のおもちゃの奪い合いにあります。
奪い合いに参加しなかった子には、いつまでたっても使う順番は回ってこないのです。
そのおもちゃで遊びたかったなら、奪い合いに参加することです。
後で遊ぼうと思っても、時間が来て片付けられたら後の祭りです。
「憲法」とは、「constitution」の訳語です。
「constitution」には、構成、組織、構造、体質、体格、気質、性質、憲法、政体、国体などの意味はあるが、自民党が言う理想と言う意味はないのです。
「憲法」とは、その国のあり方についての国民が交し合った契約と言うのが近代法による理解です。
従って、「憲法」の制定や改定の発議の権限は国民にあり権力の側にはないのです。
「憲法」とは、その国のあり方を定めた契約なので権力はその契約に従って行使されるものでなければならないからです。
投票とは、その契約の行使を誰に委ねるかの意思表示であり棄権や白紙投票は私は多数派の決定に従うと言う意思表示と見なされます。
つまり発言権の行使の放棄とみなされる、という事です。
アメリカ合衆国では有権者登録が選挙の度にあるが、投票権行使の意思表示でもあります。
日本のように一定年齢に達した国民に投票券が送られる国家では、投票権行使を国が保障していると見なせるのです。
棄権や白紙投票は、権利行使の放棄なのです。
投票権行使するもしないもその人の自由だが、もったいないのです。
権利行使をしないと言う選択は、権利放棄の選択と紙一重なのです。
使われない権利はやがて空文化し、廃止の対象にされる可能性が出てくるのです。
そうなってから文句を言っても、手遅れな場合さえあるのです。
大政翼賛会はある意味選択の自由と権利のはく奪であったが、文句を言う人達への弾圧容認の帰結と言えます。
自由と権利の獲得と拡充は、諸国民の命懸けの戦いの成果だからです。
日本国民は弾圧を恐れ、自由と権利の獲得と拡充のための命懸けの戦いを放棄したのです。
戦前戦中の自由と権利の喪失は、国民の選択の当然の帰結と言えるでしょう。
それが嫌なら、投票権行使しましょう。
| 固定リンク
« なぜ土星の比重は小さく見えるのか考えてみる。Consider why Saturn's density seems small. | トップページ | テロも戦争も思想信条を口実にした殺人や器物損壊と言う犯罪に過ぎない。Terrorism and war are nothing more than crimes of murder and vandalism that use ideological beliefs as an excuse. »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 反共が民主主義を潰してしまう。(2024.09.18)
- マイナンバーカードが聖書の予言にある悪魔の数字666のようにならない保証があるか。(2024.09.04)
- 話し合いの習慣化で紛争を戦争にしない取り組みを。(2024.09.02)
- 不況は労働者にとって労働時間の短縮のチャンスなのです。(2024.09.01)
- ブラックホールの連鎖反応的爆発が宇宙誕生のカギを握る。(2024.08.31)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 反共が民主主義を潰してしまう。(2024.09.18)
- マイナンバーカードが聖書の予言にある悪魔の数字666のようにならない保証があるか。(2024.09.04)
- 話し合いの習慣化で紛争を戦争にしない取り組みを。(2024.09.02)
- 不況は労働者にとって労働時間の短縮のチャンスなのです。(2024.09.01)
- 人やモノや金の流れと情報の主導権を市民の手に移そう!(2024.08.28)
「歴史」カテゴリの記事
- 反共が民主主義を潰してしまう。(2024.09.18)
- マイナンバーカードが聖書の予言にある悪魔の数字666のようにならない保証があるか。(2024.09.04)
- 話し合いの習慣化で紛争を戦争にしない取り組みを。(2024.09.02)
- 不況は労働者にとって労働時間の短縮のチャンスなのです。(2024.09.01)
- ブラックホールの連鎖反応的爆発が宇宙誕生のカギを握る。(2024.08.31)
「思想」カテゴリの記事
- 反共が民主主義を潰してしまう。(2024.09.18)
- マイナンバーカードが聖書の予言にある悪魔の数字666のようにならない保証があるか。(2024.09.04)
- 話し合いの習慣化で紛争を戦争にしない取り組みを。(2024.09.02)
- 不況は労働者にとって労働時間の短縮のチャンスなのです。(2024.09.01)
- 人やモノや金の流れと情報の主導権を市民の手に移そう!(2024.08.28)
「言葉」カテゴリの記事
- マイナンバーカードが聖書の予言にある悪魔の数字666のようにならない保証があるか。(2024.09.04)
- 話し合いの習慣化で紛争を戦争にしない取り組みを。(2024.09.02)
- 「隣人を自分のように愛しなさい」これができれば、ヨーロッパはロシアの脅威は減らせるはずだ。(2024.08.07)
- 聖書の神を信じろと押し付けるつもりはない。学べることが多いから読んで欲しいだけ。(2024.08.06)
- 粘り強く対話するのが平和への一番の近道だ。(2024.05.13)
「アメリカ」カテゴリの記事
- アメリカの民主党と共和党をどう見る。(2024.08.15)
- 熊野の海洋民族も沖縄の民もどこから来た。(2024.08.13)
- 粘り強く対話するのが平和への一番の近道だ。(2024.05.13)
- 日本の家族性アイルランド熱の謎。(2024.04.22)
- お互いを知ろうとする忍耐と寛容のいる取り組みを馬鹿にして平和が作れるわけがないと気が付く方が良い。(2023.03.22)
コメント