聖書が欧米人の例えの大半のネタになったわけを考えて見た。
欧米人の例えの元ネタの大半は、聖書です。
誰もが確実に知っている書は聖書なので、共通な例えは必然的にそうなるのです。
キリスト教を国教化したローマ帝国の文化圏に、周辺諸国が次々と改宗して加わり今に至っているからです。
だから聖書を知らないと、欧米人の例えはわからないのです。
ヨーロッパで印刷術が生まれた時、真っ先に大量印刷されたのが聖書です。
ヨーロッパの一般庶民にとっての書物は、聖書から始まっていると言っても言い過ぎじゃないのです。
bibleの意味はthe bookだが、当時の庶民にとっては聖書はまさにthe bookだったと言えるでしょう。
ちなみにbibleの語源は、実はギリシャ語の「biblia(ビブリア)」からきているとされています。
「biblia」は、パルピスという植物の茎の内皮を意味する「biblos(ビブロス)」の複数形の言葉です。
パルピスは紙の原料であることから、「biblia」は小冊子や本の一部といった意味で使われました。
神の言葉を収めた聖書はまさに書物の中の書物として、the bookと言う思いを込めてbibleと呼ばれたのでしょう。
聖書はユダヤ教やキリスト教で聖典とされているが、決して堅苦しい書ではないのです。
読み物として楽しんでも、盛りだくさんな読み応えたっぷりな書なのです。
物語、歌、教訓、いろいろあって飽きないですしね。
庶民はありがたい聖典としてより、通俗読み物として楽しんだのではないでしょうか。
大量印刷された書物の最初が聖書で庶民にとっての読み物はこれしかないわけだから、いやおうなしに共通の話題のネタも聖書になるわけでしょ。
聖書が欧米人の例えのネタで大半になっても、実は何の不思議もないわけですね。
だったら聖書がありがたい聖典だと構えないで気楽に娯楽書として楽しんで、似たもの探しを面白がればそれでいいのではないでしょうか。
信仰の書になるかどうかは、その人が決めたらそれでいいのではないでしょうか。
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