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2024年4月

社会主義や共産主義と労働時間と自由と民主主義とはどういう関係か。

社会主義や共産主義の実現のための運動は、生産を利潤追求から人々の必要を満たすための本来の姿に戻す新たなルネサンスなのです。

人々はそれによって利潤のための労働時間から解放され、自己実現のために使える時間を手に入れるのです。

資本家が共産主義を嫌うのは、利潤追求のために労働させる時間が減らされるからなのです。

資本家にとっての富の源泉は、賃金の支払いに必要な生産のために働く以上の余剰労働だからです。

賃金のために働くのは、必要労働です。

売上に占める利益とは、余剰労働によって生まれた富が目に見える金額となったものです。

社会主義や共産主義は労働時間は賃金のために働く時間で十分だというから、資本家にとってはけしからん思想であり運動なのです。

働くものは生産を利潤追求から本来の姿に戻すことで、自分たちの可能性を実現するために使える時間が手に入るのです。

いま日本では、賃金のための必要労働の時間は8時間労働のうちの半分以下なのです。

資本主義の下では、どんなに労働時間を短縮しても余剰労働の時間は残されます。

この余剰労働の時間で生産される生産物こそ、周期的に景気を変動させる元凶と言えるでしょう。

利潤追求のための生産はどうしても余分な製品と不況と失業を生むが、本来の人々の必要のために行われた生産は人々の求めるものだけが作られるので生み出すのは一人ひとりの自由な時間です。

基本的に生産活動は、人々の必要のために行われるからものだからです。

利潤追求のための生産は一方では飛躍的に科学や技術を発展させるけれども、他方では浪費を産み周期的な不況や大量な余剰生産物もまた生み出し失業も生み出すのです。

自由と民主主義と社会主義や共産主義の関係は、生産を本来の姿に戻そうとすれば人々は誰もが自由に自らの必要のために発言し行動できなければならないのです。

自由で民主的な条件の下で発言や行動がなされてこそ、本当に必要な生産物の量がわかるからです。

だから、自由と民主主義を社会主義や共産主義は目指すのです。

そして、労働の時間は抜本的に見直され大幅に短くなります。

そうしたら、人々は自らの能力と可能性をのびのびと花開かせる時間をたっぷりと手に入れられるのです。

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日本の家族性アイルランド熱の謎。

日本にはTNF受容体関連周期性症候群(TRAPS)の家族性アイルランド熱の発症例があるんだけど、何か関係あるのだろうか。

考古学的な調査によれば、ストーンヘンジが建設されたのは紀元前2500年から前2000年頃であることが判明している。

先史時代の日本(縄文時代)とイギリスには、「ストーンサークル(環状列石)」を作るという不思議な共通点があるという。

日本は縄文時代だったストーンヘンジが作られたとされる約5000年前、実は私たちの国にも同時期に作られたストーンサークルが存在する。

例えば、秋田県にある「大湯環状列石」や「伊勢堂岱遺跡」だ。

天文に関連するストーンサークルや、死者の遺骨を納めるストーンサークルなど、数千年前のイギリス人と日本人は不思議なほどに似たものを作っているのだ。

もちろん、当時の人たちがお互いに交流したことはないはずだ。

にもかかわらずこの2つの文化はただ島国で暮らしていたという以上に、イデオロギーが似ているのだそうだ。

何千キロも離れているにもかかわらず日本の縄文土器や土偶などの品々が、イギリスと日本のコミュニティ間の類似性についておそらく想像以上にイデオロギー的に近かったと私たちに教えてくれるのは興味をそそられる。

ここで気になるのは、アメリカのケネウィックで見つかっている石器人の骨だ。

顔はケルト人の多い地域のイギリス人に似ているがアイヌの親せきで、フランスとスペインの様式の矢じりが刺さっていたという。

フランスとスペインの様式の矢じりと言うなら、アメリカ大陸とヨーロッパとの間で交流があったとみていい。

近年の研究で、最古のアメリカ大陸先住民は日本人である可能性が高まっている。

縄文文化の環太平洋的な広がりも、確認されつつある。

まさかとは思うけれど、縄文人と古代のイギリス人はどこかで接点があるのだろうか。

彼らが、日本人に家族性アイルランド熱の遺伝子を持ち込んだというのか。

日本人にはそれ以外にも、ヨーロッパと共通している遺伝子由来の病気がある。

イデオロギーの意外なほどの類似も指摘されるとなると、ここには一体何があるのか。

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平和外交のために今こそ歴史に学ぼう。

「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです。」
リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカードイツ連邦共和国第6代連邦大統領が1985年5月8日に行った「荒野の40年」と呼ばれる演説の一部で、あまりにも有名な一節です。

歴史から学ばないと、現在の選択も間違えると訴えているのです。

例えば日露戦争の時も、日本は日英同盟の後に日ロ通商で戦争の回避をしようとしているのです。
危機回避のために急ぐ日本と日本が本気で攻めると思っていなかったロシアの認識のずれが、事態をこじらせたことが明らかになってきました。
アセアンが取り組む対話の習慣化が、いかに大切かがこれからもわかります。

湖南事件とも呼ばれる大津事件は、1891年(明治24年)5月11日に日本を訪問中の後の皇帝ニコライ2世となるロシア帝国皇太子・ ニコライ・アレクサンドロヴィチ・ロマノフが、滋賀県滋賀郡大津町(現・大津市)で警察官・津田三蔵に突然斬りつけられ負傷した暗殺未遂事件です。

これが日本とロシアの戦争にならなかったのは、天皇から一般人に至るまでお見舞いの意思を表したからです。
この当時の日本とロシアの関係は相互の文化を大いに紹介しあう良好な状態だったので、誰もがそれを壊したくなかったのです。

幕末から明治にかけて日本とロシアの間に緊張関係がなかったわけではないが、日常的に営まれた漁業を通じての民間の交流が日本では函館から全国に広がりロシアでもヨーロッパからのジャポニズムの影響もあって日本文化への関心が高まっているのも日本とロシアの関係がよかった事情が背景にあります。

にもかかわらず日露戦争になったのは、やはり日本とロシアの認識のズレを解消することを可能にする日常的な対話の習慣が日本とロシアの間になかったのが大きな理由になるのです。
アセアンが一年に1500回以上の対話を重ねる関係を作ってきたのは、認識のズレが戦争の原因となった歴史の教訓を学んだからなのです。

いま日本は、歴史から学んだ教訓を盛り込んだ憲法を持っています。

前文から、引用しましょう。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

日本はアセアンが積み重ねてきた教訓からも学んで、全世界に向けて大いに平和外交のために対話を呼びかけるべきでしょう。

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宇宙定数と重力波を考える。

膨張宇宙論で宇宙定数が注目されるようだが、アインシュタインが引力で速攻で潰れないよう苦し紛れに入れた引力と大きさが同じで向きが反対な作用。
これって、作用反作用の法則と違うのって誰も突っ込まないのが謎すぎる。

物質が時空をゆがめると言うが、どうやって歪めるのか誰もメカニズムを問題にしないのも謎すぎる。

宇宙定数は、引力を生じさせる時空の歪みと関係ないのか?
引力と宇宙定数が作用反作用の法則でつながる可能性は、ないのか?

そもそもブラックホールは、二次元で近似された時空の蟻地獄みたいな図が有名だが時空は3次元の空間と1次元の時間が合わさったもんだろ。
ブラックホールは無限に深い穴ではなく、極限まで圧縮された時空を大質量天体の周囲に描くのが物理的には本当じゃないのか。

なんで物質の周囲で宇宙定数が測定できないかと言えば、ベクトル合成で引力しか現象してないように見えるからだろ。
重力波と電磁波は似た形式の式になると、聞く。
引力と宇宙定数が作用反作用の法則で繋がれば、電磁波と同じ形式で重力波の式が書けても不思議じゃない。

電場と磁場も、作用反作用の法則とみていいはずだ。
作用が電場で、反作用が磁場だろうか。
電場を持つ素粒子のスピンで、磁場ができるのだから。
物質の零点振動が宇宙定数を産み、時空から反作用として引力が生じるのだろう。
時空の歪みが引力なのだから。

電場の回転の歪みが磁場を産み、物質の零点振動が宇宙定数と引力を産むのだろうか。
これは、想像に過ぎないけどね。
電子はあまりにも小さいので数学の点のように見ていいとみられているが、質量を持つ以上どんなに小さくても大きさがありスピンは実際に回転しているはず。
そして、時空にねじれを産んで横波の電磁波が生じる。
物質は零点振動しているので周囲に粗密波が産まれ、重力波が生じる。

零点振動の、正の方向で宇宙定数が負の方向で引力が交互に生じて伝播しているのが重力波ではないか。
これはまだ、仮説だが物理的には無理がないはずだ。

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憲法について考えてみた。

憲法9条で国を守れるかと言う人がいるけど「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」と世界に向かって公約している条項なのです。
公約を守らないと、逆に日本は世界から信頼を失うのです。

憲法と言うのは、私たちの国はこういう基本的な方針でいきますと国の内外に向けて宣言した公約なのです。
すべての公務員は憲法を守る義務があり、議員もその中に含まれます。

憲法改正をしている国があるというけど、基本的な内容は変えないで部分的な修正をしているだけです。
なぜかというと、法律に書けばいいことまで簡単に変えられないようにするために憲法に書いてしまったからなのです。
日本国憲法は、細かいことは法や政令にゆだねて基本的なことしか書いてないのです。

憲法にはこの国はこれを基本に据えますという内容を書くからこそ、どの国もそういうものとして憲法を作っているのです。
法律にすると時の権力の都合で簡単に変えられてしまうから、それでは困るものをまとめてあるのが憲法と言うこともできます。
基本法とも呼ばれるのは、このためなのです。

憲法は国をこういう方針で動かしますという基本だから、法律も政令も条例も政府のすべての決定は憲法にあっていないと無効とされます。
だから、違憲立法審査権を持つ機関として裁判所が機能を発揮しないといけないのです。
それを監視する権利と義務は、主権者である国民にあるのです。

政府の決定は国であれ地方であれ、憲法にあっていないといけません。
それを日常的にチェックする役目も、議会は持っているのです。
もちろん、国民の声を政治に反映するのが議会の一番の役割です。
だから憲法審査会はこれまで開かれてこなかったのです。
憲法審査会は、改憲のための議論の場だからです。

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