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社会主義や共産主義と労働時間と自由と民主主義とはどういう関係か。

社会主義や共産主義の実現のための運動は、生産を利潤追求から人々の必要を満たすための本来の姿に戻す新たなルネサンスなのです。

人々はそれによって利潤のための労働時間から解放され、自己実現のために使える時間を手に入れるのです。

資本家が共産主義を嫌うのは、利潤追求のために労働させる時間が減らされるからなのです。

資本家にとっての富の源泉は、賃金の支払いに必要な生産のために働く以上の余剰労働だからです。

賃金のために働くのは、必要労働です。

売上に占める利益とは、余剰労働によって生まれた富が目に見える金額となったものです。

社会主義や共産主義は労働時間は賃金のために働く時間で十分だというから、資本家にとってはけしからん思想であり運動なのです。

働くものは生産を利潤追求から本来の姿に戻すことで、自分たちの可能性を実現するために使える時間が手に入るのです。

いま日本では、賃金のための必要労働の時間は8時間労働のうちの半分以下なのです。

資本主義の下では、どんなに労働時間を短縮しても余剰労働の時間は残されます。

この余剰労働の時間で生産される生産物こそ、周期的に景気を変動させる元凶と言えるでしょう。

利潤追求のための生産はどうしても余分な製品と不況と失業を生むが、本来の人々の必要のために行われた生産は人々の求めるものだけが作られるので生み出すのは一人ひとりの自由な時間です。

基本的に生産活動は、人々の必要のために行われるからものだからです。

利潤追求のための生産は一方では飛躍的に科学や技術を発展させるけれども、他方では浪費を産み周期的な不況や大量な余剰生産物もまた生み出し失業も生み出すのです。

自由と民主主義と社会主義や共産主義の関係は、生産を本来の姿に戻そうとすれば人々は誰もが自由に自らの必要のために発言し行動できなければならないのです。

自由で民主的な条件の下で発言や行動がなされてこそ、本当に必要な生産物の量がわかるからです。

だから、自由と民主主義を社会主義や共産主義は目指すのです。

そして、労働の時間は抜本的に見直され大幅に短くなります。

そうしたら、人々は自らの能力と可能性をのびのびと花開かせる時間をたっぷりと手に入れられるのです。

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