日本語とラテン語は同祖なのだろうか。
与謝野達著『ラテン語と日本語の語源的関係』は、言語研究の専門家に言わせるとトンデモ本の類らしい。
だが日本は家族性地中海熱という遺伝病のアジアの飛び地であり、東アジアで最も欧州寄りの遺伝子の飛び地であり、食文化も地中海世界に近く、ラテン系に黒髪が多いのは偶然か。
ついでに言えば、日本人のルーツについて考察すると日ユ同祖論とか日本シュメール同祖論のようなものが出るくらい西方がいたるところで顔を出す。
この本も、差し詰めその類とみていいのかもしれない。
イタリア映画のエキストラの顔を見ると日本人に似た人が多いし、最近ではテルマエ・ロマエの実写化でローマ人を全員日本人が演じたがローマっ子が違和感がないと太鼓判を押す。
ラテンのノリと大阪のおばちゃんのノリ、妙に近いと思うのは勘違いだろうか。
日本語は単語に男性名詞や女性名詞がないところは英語に近いが、動詞の変化形の多さは欧州の言語に負けないし人称代名詞にいたっては欧州の言語より多いが複数と言う共通点もある。
日本語は複数の言語が混ざった点では、成立の経過が英語に近いのかもしれない。
日本人のルーツは、複数指摘される。
英語のBE動詞に近い用法の「は」は、かなりさかのぼれる。
一方でテニヲハの助詞は、時代を下って現れる。
文字による記録が始まる時点で、男性名詞や女性名詞がないということはこの前に現代日本人と日本語の基本は成立したと言える。
これは、比較的に近い言語の間で混交が起きたとみるべきか。
英語と日本語の成立の変遷を比べてみると、その過程は母国語の国風化の歴史と見ていいのかもしれない。
つまり、日本語の成立を探る要素分解をするならなるべく古い言語同士で比較する方が良い。
古代中東で分化した現代人の祖先で西に行った欧州人と、東に行った日本人と見たらどうだろうか。
日本語は古代ユーラシア語に、複数の言語が混交して成立したのかもしれない。
日本人の遺伝子は、極端に東アジアの中でヨーロッパに近い。
日本語にラテン語に近い要素があっても、そう思えば別に不思議ではないのかもしれない。
つまり、日本語ラテン語同祖論があってもいいのかもしれない。
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