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国民が声をちゃんと上げるべき時に上げてこそ国は健全になる。

かつて国家の成り立ちを人体に例える国家観があって、国体という言葉があった。
権力を頭脳に国家の様々な機関を臓器や手や足になぞらえたアナロジーで、国は体のようなものだから略して国体という。
頭脳が体で一番偉いから、他の者たちは頭脳の当たる権力に従えというわけさ。
だけど、最新の身体に関する研究はすべての臓器がすべての臓器に依頼したりされたりしながら連携して仕事をしている実態を明らかにした。
つまり、体のどこかが特別なんじゃなく、体の臓器はすべて役割分担しているってことじゃないかしら。
脳が果たして特別なのかと言えば、他の臓器がまともに働いてくれるから生きていられるわけでしょ。
どう生きなきゃならんか考える責任があるけど、感覚器が獲得してくれた情報がなきゃ何も考えられないし四肢がなければ何もできない。
持ちつ持たれつなわけよ。
世の中も同じ事で、権力っていうけどそれぞれの部署でちゃんと仕事を役割分担してくれるから仕事をやれる。
持ちつ持たれつなのは、世の中もこの体も似たり寄ったりだよね。
何威張ってやがる、俺たちが役割果たさなきゃ何もできない癖にね。
となれば、経済活動と言えども臓器の役割分担の作用と類似の推測をしたっていいし、むしろその方が適切な処方箋が書けるはず。
企業の内部留保は、体に例えたら体脂肪みたいな役割分担をしている。
体脂肪も適切な量なら健全だが、溜まり過ぎは健康を害する。
皮下脂肪ならまだしも内臓脂肪となれば、問題は別。
溜まり過ぎて内臓脂肪みたいになった内部留保は、体を動かして消費するように経済活動を動かして消費しないといけない。
個々の企業任せでは損したくないから動こうとしないのだから、政治の出番だ。
一時的に課税して中小企業にも最低賃金を上げさせて、全国一律で実施しなきゃだめだ。
少なくとも1500円から2000円以上に上げないと、今の物価にあわない。
頭脳を自負する権力がグズグズしているなら、国民の声で実施を迫らないとだめ。
そうしないと国は、いつまでも健康にならんぞ。
待っているのは、病床でただ寝ているのと大差ない。
必要なレベルのリハビリテーションで、機能回復を図らんと機能は衰える。
国民が国家の健康回復のために、適当に動かんと国もどんどん衰えるぞ。

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