科学や技術はそろそろ神の領域にどう臨むのか考えた方が良い。
科学や技術はどんどん先に進んでいくが、どこを目指してどういう世界を作ろうとしているのだろうか。
具体的な例を挙げて、考えてみたい。
宇宙の始まりを研究している人たちは、こういう発言をしだした。
インフレーションは「ただ」で物質やエネルギーをつくったといえる。
そのからくりは、真空のエネルギーの特殊性で説明することができる。
真空のエネルギーは不思議なことに、宇宙がどんなに大きく膨張しても、密度が小さくなることがない。
ほかにちょっと例のない特殊なエネルギーなので、真空のエネルギーは空間そのものに対しては押し広げる力を持っている。
空間内の物質に対してはマイナスの圧力を持っていて、収縮しようとする力が働く。
真空のエネルギーがある宇宙を、ゴムのようなものと考えるとわかりやすい。
ゴムが引き伸ばされると、ゴムの中の縮もうとするエネルギーが増加する。
これと同じように、宇宙が引き伸ばされる(膨張する)と、宇宙の中の真空のエネルギーも収縮しようとして増加する。
つまり、宇宙が膨張すること自体が真空のエネルギーを増加させる。
真空のエネルギーは、密度が決して小さくならない。
宇宙の大きさ、すなわち体積が100桁大きくなっても、宇宙の中にある真空のエネルギーの密度は変わらず同じである。
真空のエネルギー量は体積が100桁増えた分だけ、大きくなる。
大きくなった真空のエネルギーが、相転移で熱エネルギーに変わることによって、宇宙は火の玉になる。
このようにして、宇宙は始まるという。
要するに、真空は特別な存在なので通常の常識は通用しないと言っているのと変わりがない。
天には地上と違う規則があると言っていた天動説と、どう違うのだ。
計算さえ合えば、どうでもいいのか。
ゴムと言う実在の物質を例えに使えるから、差し支えないというのか。
任意の物資で例えれば、何でもありと言っているようなものだ。
量子論も相対性理論も、それなりのニュートン力学との連続性がある。
ここにそれがあるのだろうか。
私は、重力波が斥力と引力の交互発生で伝播する現象とみる。
正の方向と負の方向、正のエネルギーと負のエネルギー。その往復が振動であり波動である。
ならば、正の方向やエネルギーと引力を負の方向やエネルギーと斥力の対応に何の問題がある。
時空にゴムのような柔軟性や反発する能力をみるというなら、斥力を見て何がおかしい。
重力波が斥力と引力の交互発生の伝播現象と見れば、時空には圧縮限界があり特異点などの厄介払いができるではないか。
だが、私の今回言いたいのはそういうことではない。
時空の物性研究は、科学や技術の新たな段階を生み出してより神の領域に近づくことになる。
ならば、知性や理性や知性や倫理や道徳もまた、神の領域に進まないと大変なことになる。
利潤や欲望の充足を是とすることを悪いとは言わないが、人びとの必要に応えて幸せをすべての人が手にいられる世界のために科学や技術は使われなければならない。
そうしないと、科学や技術は乱用と悪用の暴走で取り返しがつかない事態を招く。
科学や技術とどう向き合うか、多くの人が参加できる討論の場が何度もそしていくつも無数に持たれる必要がある。
科学や技術はどう、人々の理解できる言葉で語れるのか。
本気で考えた方が良い。
クリスマス講演やサイエンスカフェのような取り組みが、積極的に推進されて欲しい。
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