饒速日をどうみるか。
邪馬台国はどこにあったかと考える際に考古資料なども確かに大事だが、見落とされがちなのが神武東征との関わりではないでしょうか。
神武天皇の東征の中で、邪馬台国はどう描かれただろうかということです。
大和王権の成立が、邪馬台国の引っ越しだったのか、邪馬台国を征服した結果だったのか、どちらなのでしょう。
まず、神武天皇は畿内に入る際太陽神の一族が日の昇る方角に向かうのは良くないと見ています。
これは、単なる方角だけなのでしょうか。
すでに機内には、それなりの勢力が存在し、しかも、同じ太陽神崇拝の勢力だとしたらどうでしょうか。
卑弥呼は太陽神の巫女であり、台与はその役割を引き継いだ太陽神の巫女だとしたらどうでしょうか。
邪馬台国が畿内であれば、神武天皇は台与を補佐する立場を自らの優位を示して手に入れたとみても良いかもしれません。
邪馬台国は、中国人が聞こえたとおりに記載したので実際には「やまと」であった可能性が高いのです。
当時の日本語は二重母音であり、多少あいまいな発音で「やまとぅ」と発音されたなら「やまたい」と聞き取られても不思議はありません。
神武東征では畿内に入る前に現地勢力の抵抗にあいますが、次々と制していきます。
最後に饒速日と出会うのですが、問題はその呼び名がどう記されていたかです。
古事記では邇藝速日命、日本書紀では饒速日命、櫛玉饒速日命、先代旧事本紀では饒速日命の名称以外に、別名を天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊(あまてるくにてるひこあまのほのあかりくしたまにぎはやひのみこと)、天火明命(あまのほのあかりのみこと)、天照國照彦天火明尊、胆杵磯丹杵穂命(いきしにぎほのみこと)と表記されています。
他の別名として、神饒速日命(かむにぎはやひのみこと)、天照御魂神(あまてるみたまのかみ)、天照皇御魂大神(あまてらすすめみたまのおおかみ)があります。
別名に天照があるのは、注目していいでしょう。
少なくとも、神武と同じ太陽神崇拝であったことを示しているばかりか、神武とは同祖の一族であった可能性が高いかもしれません。
饒速日の属していた一族も神武と同じ太陽神崇拝であったばかりか、同じ「やまと」を名乗る一族であった可能性が高いのです。
伊勢神宮で斎王が制度化されたのは天武天皇の時とされるが、言い換えればなぜ斎王が存在する必要があるのか時代が下って忘れられてきたからかもしれません。
慣習とされていたが、誰が相応しいかという課題がでたのではっきりさせる必要があると制度化されたのかもしれません。
実質的な初代斎王が、台与であったとしたらどうでしょうか。
台与は、太陽神の巫女のいわば最高位であった可能性が高いのです。
台与やその一族に匹敵する女性として、皇祖神に天皇の代わりに仕えるにはそれ相応の女性でないとならないとなって未婚の皇族女性が担当することになったのかもしれません。
邪馬台国は畿内にあったとみれば、こういう推測も成り立つとして議論を展開してみました。
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