日常的に作用している重力波はすでに赤方偏移として観測されているのかもしれない。
膨張宇宙論では、しばしば、このような説明がなされています。
宇宙の膨張が光速を超えるように見える理由には、観測者の位置や視点が関係しています。
私たちは地球上で、遠くの銀河が急速に遠ざかるのを観測していますが、実際にその膨張が光速を超えているわけではなく、空間そのものが膨張しているのです。
また、膨張の影響を受けるのは、遠くの銀河のような大規模な構造であり、個々の物体や光そのものには影響を与えません。
光は常にその速度を保ちながら、広がる空間を通過していきます。
これを聞いて、どのようなイメージが浮かびますか。
膨張の影響を受けるのは、遠くの銀河のような大規模な構造である。
個々の物体や光そのものには、影響がない。
光は常に速度を保ちながら、広がる空間を通過する。
これは、空間の拡大は大規模な構造で起きているのでありその内部空間は影響を受けていないと言っていると聞こえます。
ではなぜ、そうなるのでしょう。
銀河団を取り巻くような形でダークマターやダークエネルギーの分布が見えてきたが、このダークマターやダークエネルギーのおかげで個々の銀河団やその中の様々な段階の構造は無事でいられるとみられているようです。
では、ダークマターやダークエネルギーの正体は、何でしょう。
それは、これから調べると言うことなようです。
つまり、こういうことでしょう。
空間は膨張の過程にあると言ってしまうと、素粒子の世界がどうして未だに無事でいられるのか解明しなければならないからです。
この構図。数学的な精緻な計算を積み重ねて限りなく複雑な宇宙の構造を説明する姿は天動説の辿った道とどう違うのでしょう。
全ての始まりは、重力になぜ引力しか見つからないのか、なぜ赤方偏移は観測されるのか、に行きつくのです。
考えてみてください、ビックバンやインフレーションで膨張宇宙が始まるというなら、なんでそんなに膨張に斑があるのですか。
均等な膨張でなければ、宇宙の構造にどこかで破綻は起きないのでしょうか。
アインシュタインは、重力は物質が時空の歪みを生じさせることで発生すると説きます。
メカニズムの説明には、直感的に理解しやすいので2次元近似のモデルが愛用されることが多いです。
だがこれでは、物質が時空の歪みを生みだしはするが重力の伝播の仕組みは説明することが可能でしょうか。
重力波の伝播は、ビックなイベントの時ばかりではなく、日常的に起きています。
だから、太陽系も銀河系も銀河団もその姿を保てるし重力レンズ効果も起きるのではないでしょうか。
実際には重力波の発生は3次元時空の中で起き、常に重力波の伝播は続いています。
素粒子の質量も対応する重力も小さいけれど、どちらも小さいので素粒子たちは無事でいられるのではないでしょうか。
では、その重力波はどのようにして生じているのでしょうか。
絶対零度でも、止まらない振動があるのです。
物資波です。
物資が存在する限り絶対に止まらない振動だからこそ、重力波の発生源として相応しいと言えるでしょう。
宇宙空間には、いたるところ重力波が満ちているはずです。
遠方からの光のエネルギーは、この中で減衰するでしょう。
その減衰が観測されているのが、赤方偏移だとしたらどうでしょう。
赤方偏移が観測されているのは、宇宙空間に満ちている重力波の働きによるのだとしたらどうでしょうか。
宇宙の膨張など考えなくて済むので、なぜ未だに素粒子が無事でいられるのか悩まないで済みます。
重力波の存在そのものは、すでにレーザー干渉計などで観測され証明済みです。
問題は、日常的に作用しているあまりにも小さすぎて観測困難とみられている重力波の測定です。
だが、日常的に働いている重力波の測定が赤方偏移として観測されているのかもしれないとしたらどうでしょうか。
膨張宇宙論の中で積み重ねてきた、膨大なデータベースは無駄にはなりません。
新しい宇宙の理論構築に生かせばいいだけなのです。
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