2020年から世界は、SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)に感染して発症するCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の対策で大変な事態になっています。
無症状感染者からの感染も指摘され、PCR検査の拡充も課題となりました。
薬やワクチンの開発も、求められました。
人間の世界では薬やワクチンなどがあるのですが、野生動物の世界にはもちろんありません。
でも、野生動物だって治癒力や免疫力を維持したり高めたりしないわけにはいきません。
薬草になる植物は、どこにでもあるものではありません。
それにネコ科の肉食動物は、腸を整えるために草を食べることもあるけど基本的には肉が主食です。
ネコも人と暮らしていると、パンやご飯やパスタやトウモロコシや海苔なども食べるようにはなりますけどね。
自然環境では、肉食動物は植物由来の栄養の大半を草食動物経由で摂るのが普通です。
薬草はどこにでもあるわけではないとなると、動物は草食だろうが肉食だろうが食事で薬になる成分を口にするのは至難の業です。
では、どうすればいいのでしょうか。
動物が共通して口にしているのは、空気と水と塩とミネラルなのです。
塩とミネラルは、それが豊富にある土から摂ります。
昔から家畜と共に生きる人たちは、塩の摂取が少ない家畜の腸と皮は破れやすくて使い物にならないと知っていました。
塩とミネラルの効果はてきめんで、荒れている皮や腸も少量摂るだけで短時間で整うのです。
おそらく塩とミネラルで細胞のレベルから、調子が整うのでしょう。
治癒能力を速やかに体から引き出すだけではなく、免疫力も高めるのかもしれません。
免疫力を担っているのも、細胞だからです。
塩とミネラルで気になる情報が、2018年2月10日放送の「世界ふしぎ発見!」でありました。
『チョコレート 世界をHAPPYにするあま~い魔法』がタイトルの回で、主役はチョコレートです。
私が驚いたのは、長寿で生活習慣病知らずのパナマのクナ族です。
「クナ族の方たちは、ガン、高血圧、認知症の患者がほとんどなく、また脳卒中、心臓病、糖尿病などにかかる人も極めて低く、尚且つ長寿であることで注目されています。かつてそれは遺伝的なことだと考えられていましたが、近年それはカカオの影響ではないかと言われているのです。 」バックナンバー|TBSテレビ:日立 世界ふしぎ発見!
この番組では、カカオばかりに注目していました。
無理もありません。
何しろカカオは、腸内をきれいにし便通を改善して肥満防止や大腸がん予防に役立つ食物繊維、活性酸素を除去する抗酸化作用で知られるポリフェノールが豊富なばかりか、カカオのポリフェノールは特にコレステロールの酸化を防いで動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果的な上に癌の予防効果やストレスへの抵抗力を高める効果まで注目されているのです。
さらにカカオには、大脳を刺激して集中力や記憶力そして思考力を高めて気力をUPさせるばかりか自律神経を調節する作用もあるテオブロミン、脳にとって最も効率の良い栄養であり脳の神経伝達物質アセチルコリン生成の手助けするブドウ糖、ビタミンEやナイアシンなどのビタミン類や、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、リンなどのミネラルも含まれていて特にカルシウムとマグネシウムのバランスが良いのが注目なのです。
なので、この番組ではカカオ大絶賛です。
一方で塩と言えば、体に必要とされながらも取り過ぎに注意しましょうとされ、最近あまり良いイメージがありません。
この番組では、完璧にカカオの引き立て役扱いです。
でも、私は言いたいのです。
結構だらけに見えるチョコレートなのに、大好きな国にも病院はありますよね。
ところがこのパナマのクナ族と来たら、医者に行くのは健康診断の時だけなのです。
健康であることを確認するだけのために医者に行く人々って、すごくありませんか。
パナマのクナ族、摂っている塩の分量は半端じゃないのです。
それでもなお健康なのは、カカオにバランス良く含まれているミネラルのおかげでしょう。
毎日チョコレートドリンクを1リットルも飲めば、どっさりの塩と釣り合うだけのミネラルが摂取出来ているのではないでしょうか。
再度言いますよ。
野生動物には、病院はありません。
その野生動物の健康維持に貢献しているのは、塩とミネラル以外にありますか。
パナマのクナ族の健康に対するカカオの貢献は、確かに大きいでしょう。
でも、陰の主役は塩とミネラルなのではないでしょうか。
新型コロナウイルスで大変な今、パナマのクナ族は要注目な人達です。
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