やはり宇宙は生きている?!その4
カラパイア2014年8月17日にこの記事があります。
この記事で思ったのは、宇宙にはDNAを連想できる二重螺旋(らせん) のフィラメント構造があること、ボイド構造があることです。
脳細胞と宇宙は激似していた!驚くほど似ているマクロとミクロの比較画像
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この記事で思ったのは、宇宙にはDNAを連想できる二重螺旋(らせん) のフィラメント構造があること、ボイド構造があることです。
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マイケルソン=モーリーの実験をはじめ、類似の実験が繰り返された結果、光の干渉縞が測定にかかる事は避けられない事実として認知されることになっています。
測定に付き物の誤差として、処理されるようになったのでしたね。
だが、測定の距離を左右で違えてもなお、光が同時刻に到着する観測結果と合わせた場合、どうなるでしょう。
より長距離を通過した光は、加速されたとみるのは、自然ですね。
そうなると、波長の重ね合わせに生じたずれは、どちらかの波長が伸びたか縮んだかしたことになりませんか。
距離の伸びた方の光は、波長を伸ばして時間を稼いだ。
そう見ないことには、同時刻の到着の説明がつかないでしょ。
光は等速度ですからね。
しかし、この解釈を同じ距離を進んだ光の実験重ねるとどうなるでしょう。
速度が地球の自転に影響を受ける側の光は、波長を変えることで時間を調節した。
光の重ね合わせで生じるずれは、波長が変化したと見ても、説明が付くわけです。
けれど、この解釈は実は大きな問題に直面します。
光はどうして、自分の飛んでいく距離を事前に知り得たかという謎が出てくるのです。
光はあたかも、事前に自分の移動する距離を知っていたかのように、波長を調節し、同時刻に到着するように飛んだのです。
これについては、光の持つ特殊な能力と言うしかありません。
光は、測定されたとたんに測定された場所にいるのです。
しかも、光のような量子は二手に分かれた場合、一方の状態が決まった瞬間にもう一方の状態も決まります。
光の持つ、この不思議な性質で説明するしか今のところ合理的な方法はなさそうです。
さもなかったら、私たちの時空4次元に対して時空5次元から見ている存在が光に指示を出したという、オカルト的な解釈をするほかないでしょう。
E=mc²
これは、エネルギーと質量の同等であることを示す式です。
波長の大きさは、与えられるエネルギーの大きさに左右されます。
言い換えれば、波長の大きさは与えられたエネルギーの大きさを表します。
エネルギーと質量は同等だから、光をはじめ、電磁波にはエネルギーに相当する質量がある。
そう見るのは、自然でしょ。
加速度は重力と区別がつきません。
電磁波の速度は一定なので、加速度はないわけです。
加速度は重力と区別がつかないから。
電磁波の速度は一定なので、重力は働いていないと見ても良いわけです。
エネルギー一定の法則があるので、運動エネルギーが100%のときはポテンシャルエネルギーは0%となります。
光をはじめ電磁波は、運動エネルギーに相当する質量は当然あると考えられます。
ところが、波長が長いとニコルス放射計でも光電効果でも、エネルギーは吸収されてしまうだけ。
そうなると、光の持つエネルギーの大半は波長が担っているとなるでしょ。
エネルギーと質量は同等だから、電磁波の持つ質量の大小は波長が左右する。
電磁波の持つ運動エネルギーがポテンシャルエネルギーに転化すれば、運動エネルギーに潜在していた質量は顕在化するといっても、差し支えないでしょ。
運動エネルギーに潜在していた質量は顕在化しても、一瞬で崩壊するので観測にはかからないのでしょうね。
エネルギーの励起が一時的に生じたと、処理されるのが落ちでしょう。
顕在化した運動エネルギーに潜在していた質量の集積が一定限度を超えれば、ミクロの次元の存在からマクロの次元の存在に転化しますね。
高密度のプラズマの中であれば、顕在化した電磁波の運動エネルギーに潜在していた質量の集積が一定限度を超え、マクロの世界に現れる場合は大いにあり得ます。
飽和すると溶け切れない分が底にたまる砂糖や塩みたいにね。
限度を超えると見える形で現れるという点では、似てますね。
プラズマと重力の境目も、あいまいなのでしょ。
宇宙論でいう、プラズマの重力に引き寄せられた宇宙の塵の一部は少なくとも、質量として顕在化した電磁波の波長のエネルギーであるかも知れませんね。
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これは2007年11月20日にwired.jpが伝えた記事です。
その後の展開が気になります。
「ビッグバンの直接的証拠」を疑問視する論文
http://wired.jp/wv/2007/11/20/「ビッグバンの直接的証拠」を疑問視する論文/
ビッグバンの直接的証拠を発見したとされノーベル賞を受賞した研究に関して、われわれが住む銀河系内に存在する水素ガスの雲をとらえたものにすぎないとして疑問を投げかける論文が、天文学では世界的に権威のある刊行物『Astrophysical Journal』誌上で発表される。
Keay Davidson
ノーベル賞を受賞した研究によると、この画像は宇宙の誕生を表わしているという。 しかし、Verschuur博士の論文はこの主張に疑問を呈している。
Image: NASA
人工衛星『宇宙背景放射探査機』(COBE)から送られてきた有名な画像は、初期宇宙の構造を示したものだと大半の天文学者が考えている。
ところが、ある電波天文学者が、この画像はわれわれが住む銀河系内に存在する水素ガスの雲をとらえたものにすぎないとして、この重要な理論に疑問を投げかけている。
メンフィス大学のGerrit Verschuur博士によるこの主張は、天文学者の間で議論を呼んでいる。
もし主張が正しければ、過去15年間における最大の発見の1つとされ、2006年のノーベル物理学賞を受賞した理論が、根底から覆されることになるからだ。
Verschuur博士の論文は12月10日(米国時間)、天文学では世界的に権威のある刊行物『Astrophysical Journal』誌上で発表される。
「もし私が正しければ、これは1つのパラダイムシフトだ」とVerschuur博士は言う。
70歳のVerschuur博士は、天文学に関する多数の著書で知られる。
Verschuur博士の言う通りなら、140億年前に宇宙が誕生したとするわれわれの認識に、深刻な誤りが存在することになる。
天文学者たちにとっては、20世紀初めに一部研究者が火星に「運河」を発見したと主張したとき以上の赤っ恥だ。
1992年、ローレンス・バークレー国立研究所のGeorge Smoot氏率いる米航空宇宙局(NASA)の研究チームが、COBEによって、宇宙の生まれたての姿をとらえることに成功したと発表した[「宇宙が発生したときの温度のゆらぎ(不均一性)」とされるものを発見した]。
研究チームは、ドングリが成長してナラの木になるように、「種」が成長して宇宙になると理論づけた。
スティーブン・ホーキング氏は、COVEによる発見を史上最大の発見と呼んだ。
Smoot氏自身も、神の顔を見たようなものだと表現した。
2003年には、『ウィルキンソン・マイクロ波異方性探査機』(WMAP)が、より詳しい画像を捉えることに成功した。
無数の小さな種もしくは「温度のむら」は、重症のにきびのようにも見える。
これに対し、Verschuur博士の論文は、これらの「種」は宇宙の果てに存在しているものではないと主張している。
博士によると、これらの「種」はすぐ近くにあるという。種の正体は銀河系内にある「中性水素」ガスの雲で、事前に存在が確認されていなかったものにすぎないというのだ。
つまり、「種」が宇宙の果てにあると考えた天文学者たちは、窓から外を眺め、ガラスに付いた汚れを空に浮かぶ雲と思い込んだに等しいことになる。
「Smoot氏は神の顔を見たと言った。だとすれば、神はけっこう近所に住んでいるのだろう」とVerschuur博士は冗談交じりに話す。
Verschuur博士は、いわゆる「宇宙の種」が、銀河系内にある既知の水素ガスの雲と奇妙なまでに近い位置にある例を、少なくとも200は見つけたという。
天文学の世界では、天体が近くにあるか遠くにあるかをめぐる議論が以前から繰り返されてきた。
たとえば、かつてパロマー天文台とウィルソン山天文台に勤務していた天文学者のHalton Arp氏は、クエーサーと呼ばれる非常に明るい天体は、一般に考えられているよりもずっと近くにあり、ピンボールがはじき出されるように銀河から放出されたものだと主張した[Arp氏は1960年代に、クエーサーのスペクトルの赤方偏移はビッグ・バン理論の宇宙の膨張とは別の原因によると主張した]。
しかし、この主張は現在、事実上すべての研究者から否定されている。
クエーサーと銀河の位置関係を比較した統計分析が説得力に欠けるというのが理由だ。
Verschuur博士の主張も現在、同様の批判にさらされているが、意外にも当のSmoot氏は、誰より慎重な反応を示している。
「これ(水素ガスの雲と宇宙の種の相関関係)が偶然の一致なのか、あるいは本当に信じられるものなのか、綿密な(統計)調査で確かめる必要がある」とSmoot氏は電子メールに記している。
Smoot氏によると、天文学者たちは早くも、Verschuur博士が主張する水素の雲と宇宙の種の相関関係は、統計的な根拠に乏しいと判断しているという。
「それが正しい結論かもしれない。しかし、個人的には答えを出すのはまだ早いと思う」とSmoot氏は述べた。
イギリスのオックスフォード大学の天体物理学者Kate Land氏とAnze Slosar氏は、Verschuur博士の研究の統計分析を行なった。
「全く筋が通らない」と、Land氏はワイアード・ニュースに電子メールでコメントを寄せている。
つまり、Verschuur博士が主張するような、WMAPがとらえた宇宙の種と銀河系の水素ガスの雲との間にある相関関係は偶然の一致にすぎない、とLand氏は考えているのだ。
もしその通りなら、Verschuur博士の主張は、ブリトーの中にイエス・キリストの顔が見えたと信じる伝道師のようなものだ。
「よく知られたことだが、人間の目はしばしば異なるパターンの間に相関関係が見えると思い込む」とLand氏は言う。
「だが、反相関関係を見ることはできない。だから、不規則に変化しているにすぎない2種類の(宇宙の)地図に相関関係があるように見えることもある」
WMAPプロジェクトの主要メンバーで、プリンストン大学の天体物理学者David Spergel氏も同じ意見だ。
Spergel氏によると、Verschuur博士の「論文は根本的に間違っている」という。
同様に、NASAの研究者Gary F. Hinshaw氏も、「Verschuur博士が論文で主張する相関関係が(統計的に)有意でないということに、私はかなりの確信を持っている」と述べている。
結局のところ、Verschuur博士の主張が事実か否かという判断は、統計という不確かな分野に委ねるほかない。
つまり、近いうちに結論が出る見込みは低いということだ。
統計的な解釈をめぐる議論が、時として堂々めぐりになることは、歴史が証明している。
正統派の宇宙論を支持する人々は、Verschuur博士の画像分析は統計的に根拠が薄弱すぎて、真剣には受け取れないと口をそろえる。
これに対しVerschuur博士は、自身のデータについて、統計的な操作によって価値が失われるほど不確かなものではないと反論している。
天文学者は教え子たちに、天体観測で実際には存在しないものを見たと報告し、恥をかいた天文学者の話を教訓として聞かせている。
火星の「運河」より笑える例を挙げると、1920年代にある天文学者が、月面に昆虫の大群を見たと主張した。
19世紀には、水星の軌道の内側に惑星があると天文学者たちが報告し、「バルカン」と名付けた。
後にこの報告は誤りとされ、現在は最も有名な架空のバルカン人、『スタートレック』のミスター・スポックにその名残をとどめるにすぎない。
天文学者もわれわれと同じで、見たいと思うものが見えることがあるのだ。
現在、天文学者たちに突き付けられている問題は、どちらが真実を「見ている」のか――Verschuur博士か、それとも自分たちか――を明らかにすることだ。
Verschuur博士は論文を発表するとき、「恐怖」を感じたという。
テネシー州メンフィス郊外の小さな町に住む大学のいち研究者が、たった1人で天文学界に挑戦状を叩きつけようというのだ。
そんなVerschuur博士の慰めは、妻からのこんな一言だ。
「忘れないで。あなたはデータの示すところを伝えているだけなんだから」
[日本語版:ガリレオ-米井香織/高橋朋子]
WIRED NEWS 原文(English)http://www.wired.com/science/space/news/2007/11/big_bang
Arp氏が1960年代に主張した、クエーサーのスペクトルの赤方偏移はビッグ・バン理論の宇宙の膨張とは別の原因によるという見解は、重力赤方偏移で説明がつくかもしれません。
Verschuur博士の報告も、重力の悪戯で説明できるかもしれない。
Verschuur博士は、いわゆる「宇宙の種」が、銀河系内にある既知の水素ガスの雲と奇妙なまでに近い位置にあるなら、事前に存在が確認されていなかった「中性水素」ガスの雲にすぎないと解釈する方が自然だというのです。
Verschuur博士は、少なくとも200はあるという例の数は、Land氏のように相関関係は偶然の一致にすぎない、いうには多すぎるように判断したわけですよ。
宇宙の天体の数から見たら、少ないということかもしれないですよ。
青方偏移の報告例よりは、多いですよ。
もし、Verschuur博士の言うとおりだとしたら、観測精度が上がって新たに見つかった可能性があるのでしょうか。
冥王星が準惑星に分類され直すきっかけとなった、新たな天体の発見のように。
その可能性は、有り得ますね。
宇宙創成はどのようだったかは、まだ仮説を展開している段階に過ぎません。
プラズマフィラメントが、宇宙創成に関係していたかもしれない。
もしそうなら、Verschuur博士の報告通りでも問題ないかもしれないですね。
今後の展開を、注目しましょ。
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最新の物理学によれば、この空間にはエネルギーが満ちているといいます。
この空間はエネルギーに満ちていると提唱したのが、物理学者のポール・ディラックです。
量子論における真空は、決して「何もない」状態ではないのです。
ポール・ディラックは、真空を負エネルギーを持つ電子がぎっしりと詰まった状態と考えていました。
この、負のエネルギーに満たされた状態はディラックの海と呼ばれます。
通常の電子は負の電荷をもつが、電子と同じ大きさで正の電荷をもつ粒子が見つかっています。
正の電荷をもつ電子と同じ大きさの粒子は陽電子ということになるが、光の中から電子と対発生し、電子と対消滅して光になってしまうのです。
そこで、陽電子は電子とともにディラックの海から生まれ、電子とともにディラックの海に帰っていく空孔ではないかと考えられたのです。
後の物理学者により、この空孔理論という概念は拡張、解釈の見直しが行われています。
現在の場の量子論では、真空とは、その物理系の最低エネルギー状態として定義されます。
粒子が存在して運動していると、そのエネルギーが余計にあるわけですから、それは最低エネルギー状態ではありません。
よって粒子はひとつもない状態が真空だが、場の期待値はゼロでない値を持ちうるのです。
この、場の期待値を、真空期待値といいます。
だったら、真空期待値からエネルギーを取り出せるわけですね。
真空からエネルギーは取り出せるか、でしょ。
あ、そうでした。
エネルギー運動量テンソルの真空期待値が、宇宙定数ですよ。
テンソルは説明しようとしたらややこしいことになるけど、ある事柄に関して算出された値ぐらいに思っておいてください。
エネルギー運動量について算出された真空期待値が、宇宙定数です。
これは、真空が持っているエネルギーが宇宙定数といっていることになるわけです。
宇宙を支える暗黒エネルギー(ダークエネルギー)は斥力とみられ、その斥力とはアインシュタインの導入した宇宙定数であると、最近では考えられていますね。
アインシュタインは引力と同じ大きさで反対向きの力として、宇宙定数を導入しました。
言い換えれば、宇宙は引力と宇宙定数に満たされていることになります。
永久機関とは外部からエネルギーを受け取ることなく、仕事を行い続ける装置です。
古くは単純に外部からエネルギーを供給しなくても永久に運動を続ける装置と考えられていました。
慣性の法則によれば外力が働かない限り物体は、等速直線運動を続けます。
例えば、惑星は、角運動量保存の法則により自転を続けます。
そこで、単純に運動を続けるのではなく、外に対して仕事を行い続ける装置が永久機関と呼ばれます。
これが実現すれば石炭も石油も不要となり、エネルギー問題など発生しないことになります。
18世紀の科学者、技術者はこれを実現すべく精力的に研究を行いました。
18世紀の終わりには純粋力学的な方法では実現不可能ということが明らかになり、さらに19世紀には熱を使った方法でも不可能であることが明らかになりました。
永久機関は実現できなかったが、これにより熱力学と呼ばれる物理学の一分野が大いに発展しました。
永久機関とされる装置には、第一種と第二種が存在します。
第一種永久機関とは、外部から何も受け取ることなく、仕事を外部に取り出すことができる機関です。
これは熱力学第一法則、すなわち、エネルギー保存の法則と等価に反した存在です。
ロバート・ボイルの名前を冠してBoyle's Self Flowing Flask(フラスコ)と呼ばれる機関が仕事をするためには外部から熱を受け取るか、外部から仕事をなされるかのどちらかが必要です。
それを望む形の仕事に変換するしかないが、第一種永久機関は何もエネルギー源の無いところからひとりでにエネルギーを発生させています。
これは、エネルギーの増減が内部エネルギーの変化するといい、熱力学第一法則に第一種永久機関が逆らっていることを意味しています。
第一種永久機関の例には、こういうものがありました。
時計回りに機関を回転させると、上部でおもりを乗せた棒が倒れるため、支点からの距離が長くなり、機関の右側がさらに重くなって回転が続きます。
しかし実際には、機関の左のほうがおもりの数が多くなってしまい、機関は左右がつりあってしまうため、回転は停止します。
浮力を利用した永久機関もあって、アルキメデスの原理が働いて浮きの浮力によってベルトが反時計回りに回ると考えました。
毛細管現象による永久機関などは、毛細管現象によって細管を上った水が落下することにより反時計回りの水流が起こると考えられたのです。
科学者、技術者の精力的な研究にも関わらず、第一種永久機関が作り出されることはなかったのでした。
その結果、熱力学第一法則が定式化されるに至ります。
第二種永久機関は、熱力学第一法則、すなわち、エネルギー保存の法則を破らずに実現しようとした装置です。
そのような機械は「熱効率100%の熱機関」であって、その機械自体をエネルギー源として使用できるわけではありません。
第二種永久機関の否定により、「熱は温度の高い方から低い方に流れる」という熱力学第二法則、すなわち、エントロピー増大の原理が確立しました。
これによって総ての熱機関において最大熱効率が1.0、つまり100%以上になることは決してないのです。
仕事によって発生した総ての熱を熱源に回収する事は不可能だということになり、第二種永久機関の矛盾までもが確立されるに至りました。
仕事を外部に取り出すと、エネルギーを外部から供給する必要ができてしまいます。
そこで仕事を行う部分を装置内に組み込んでしまい、ある熱源から熱エネルギーを取り出しこれを仕事に変換し、仕事によって発生した熱を熱源に回収する装置が考えられました。
このような装置があれば、エネルギー保存の法則を破らない永久機関となります。
熱エネルギーの回収を行うので、熱源や周囲の温度は維持されます。
空気や海水塊自体の持っている熱を取り出して仕事をし、他に熱的な影響を与えない機械ともいえます。
例えば海水の熱により推進する船では、エネルギー保存の法則により、取り出した運動エネルギー分温度の下がった海水の排水が出ます。
これを船の近傍に捨てても、一方では、船の推進の摩擦による熱が発生し、船の周りに温水ができます。
スクリューで海の水をかき回すと、その冷水と温水が混じり周囲の温度と均一になり、他には熱という意味での影響を与えないように見えます。
ただし、加速時には船の近傍の海水は周りより冷たくなり、減速時には船の近傍の海水は周りより熱くはなります。
仮に第二種永久機関が可能としても、定義よりエネルギー保存は破らないため、その機械自体の持っているエネルギーを外部に取り出してしまえば、いずれその機械は停止します。
それで、第二種永久機関を肯定する実験結果は得られておらず、実現は否定されています。
前述の海水の熱により推進する仮想的な船の例では、「加速時に船の近傍の海水が周りより冷たくなり、減速時に船の近傍の海水が周りより熱くなるという、熱力学第二法則に反する現象が発生します。
無論、これは現実には起こりえません。
つまり、永久機関は実現不可能。
当然、そうなります。
今ある運動機関とは、外部からエネルギーを取り入れて動かしている装置ばかりです。
発電機と言えども、外部から取り込んだエネルギーを電気に変えているに過ぎない。
それも、変換効率100%に近づける努力はされているけど、摩擦熱などで逃げていく部分があったりして、苦労しているようです。
そこで、廃熱も活用して発電しようとする試みもありますよ。
大きく分けて、自然から直接力を得ようとする装置と、蒸気にしてタービンを回そうとする装置がありますね。
でも、ポテンシャルエネルギーを運動エネルギーに変えてコイルを回すのは、共通ですね。
第二種永久機関は、一度取り込んだエネルギーを永久に装置の中で循環させようとするから、摩擦熱などに負けて止まってしまったのです。
第二種永久機関は、摩擦などが原因で止まったとしたら、その影響を取り除けば動き続けるわけでしょ。
無重力空間なら、回せば回り続ける。
しかも真空なら、空気抵抗もないから、慣性の法則で回り続けるはずでしょ。
つまり、条件を変えてしまえば第二種永久機関は、実現しないとは言い切れないのです。
しかし、実際には機関には仕事をさせる必要はあり、何らかの負荷をかけることになるので、実用化は困難でしょう。
だが、エネルギーを無限に取り出せれば機関は永久に動かせるので、その意味では自然エネルギーの利用は現代版永久機関と言えるかもしれません。
自然エネルギーの泣き所は、出力が安定しないことです。
安定し、かつ、無尽蔵なエネルギーがありますよ。
空間のエネルギーです。
E=mc²がエネルギーと質量の同等式で、重量がある大きさの重力下の質量の値と見れば、全てのエネルギーに対応した重量があることになります。
ならば、光には少なくとも波長に見合った重量があると見るのは自然ですね。
光電効果で出る電子のエネルギーは、波長に左右されます。
ここで、c²=E/mとおけば、どうなるでしょう。
質量は重力によって得られるから、質量mは重力の大きさの値と見ても良いでしょ。
c²=E/mは光のエネルギーは波長に応じて質量と運動エネルギーに変換できるという式ではないでしょうか。
光は電磁波であり、電磁波は重力波と似た形式の式で書けるのでしたね。
電磁波によって、重力は制御できるはずですね。
実際、磁場を用いて重力を制御する研究は行われていますね。
だったら、磁場を制御すれば、重力の大きさに差がある空間を作り出せるでしょ。
そして、逆に重力の落差から磁場を用いて電場を引き出すことは理論的には可能なはずです。
プラズマは宇宙に存在する全物質の99.9999999999・・・%を占めていますからね。
あとは、実際に空間から電気を取り出すだけです。
今ある装置、あるいは、これから出る装置で、実現できればいい。
そうなりますね。
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2012年2月1日、この記事が出ました。
難しい話なので、こんなこともあるのか、くらいに思ってください。
広島大、質量ゼロ電子を新発見 超高速コンピューターも
http://www.47news.jp/CN/201202/CN2012020101002077.html
特殊な絶縁体の表面などに存在することが知られている質量ゼロの電子の一種として、新しい性質を持つ電子を発見したと、広島大チームが1日、発表した。
将来の超高速コンピューターの開発などが期待できるといい、近く米物理学会誌に掲載される。
チームは、電気抵抗が大きく、電球のフィラメントなどに使われる金属タングステンに着目。
表面を動く電子の速度やエネルギーなどの性質を詳しく調べ、質量を持たない電子を発見した。
質量があり金属の内部を自由に動く電子と比べ、質量を持たない電子は高速で移動できるため、計算速度の早いコンピューターなどにつながる可能性がある。
質量ゼロの電子には、以前にもこのような興味深い記事がありました。
東北大ら、質量ゼロの「ディラック電子」に質量を自在に与える技術を開発
http://news.mynavi.jp/news/2011/11/11/012/index.html
東北大学および大阪大学、高エネルギー加速器研究機構(KEK)は11月10日、「トポロジカル絶縁体」における質量ゼロの「ディラック電子」に対し、質量を自在に与える新しい技術を開発したと発表した。
開発は、東北大学大学院の佐藤宇史准教授、大阪大学産業科学研究所の瀬川耕司准教授と安藤陽一教授、および東北大学原子分子材料科学高等研究機構の高橋隆教授らによるもので、成果は英科学雑誌「Nature Physics」2011年11月号(オンライン版は8月14日に公開)に掲載された。
トポロジカル絶縁体はその名の通りに絶縁体の一種ではあるが、通常の絶縁体とは少々異なる特徴を持つ。
物質内部は電気を通さないが、表面にだけは電気を流すという特殊な金属状態が現れる物質で(画像1)、「スピントロニクス」デバイスの新材料として注目されている。
画像1。トポロジカル絶縁体のイメージ。2次元物質では端を、3次元物質では表面をアップスピンとダウンスピンの電子が逆向きに動く。
これらの電子は質量ゼロの粒子(ディラック電子)として振る舞う
トポロジカル絶縁体のカギとなっているのが、物質中で質量ゼロの粒子のように振る舞うディラック電子である。
ディラック電子は、電流の向きによって電子の持つ磁石の性質(スピン)を制御できるため、電荷とスピンを制御して利用する次世代の情報通信技術であるスピントロニクスへの応用が期待されているというわけである。
研究グループは今回、昨年発見されたトポロジカル絶縁体「TlBiSe2」(Tl:タリウム、Bi:ビスマス、Se:セレン)と、絶縁体「TlBiS2」(S:硫黄)を混ぜ合わせた結晶を育成し(画像2)、そのバルク(物質内部)および表面の電子エネルギー状態を、KEKのフォトンファクトリーのビームライン「BL-28A」と、東北大の「光電子分光装置」を利用して、「角度分解電子分光」によって決定した(画像3・4)。
なお、角度分解光電子分光とは、光電効果によって飛び出した光電子のエネルギーの放出角度依存性を測定することにより、物質中の電子状態を調べる方法のことだ。
画像2。トポロジカル絶縁体TlBi(S1-xSex)2の結晶構造(画像提供:東北大学)
画像3。ディラック錐状態における電子のエネルギー関係の模式図。エネルギー分散が直線的であるために電子の有効質量がゼロとなり、電子がディラック粒子的な振る舞いを示す。
ディラック電子が質量を持つと(左→右)、ディラック錐の上下が分裂してエネルギーギャップが生じる(画像提供:東北大学)
画像4。角度分解光電子分光で測定したTlBi(S1-xSex)2のエネルギー状態。明るい部分が電子の存在する部分を示す。
x=1.0ではX字型の形状を示すディラック錐が観測され、それ以外ではX字型の状態が上下に分裂して、エネルギーギャップが生じ、ディラック電子が質量を持つ(画像提供:東北大学)
結果、TlBiSe2のセレン原子の一部を硫黄原子に置き換えることで、ディラック電子に質量を与えられることが発見されたというわけだ。
さらに、その質量は硫黄の組成比によって自由に制御できることも判明したのである。
これは、トポロジカル絶縁体表面におけるディラック電子に、これまでとはまったく異なる方法で自在に質量を与えられることを実験的に示した初めての事例だ。
研究グループは、ディラック電子に質量を持たせてその運動を制御する技術は、トポロジカル絶縁体を利用した次世代省エネルギーデバイスや量子コンピュータなどの開発の新たな指針となり、またHDDを大容量化させた巨大磁気抵抗効果に代表されるスピントロニクス技術の新しい展開が期待されるとしている。
質量のあるはずの電子には、質量ゼロの状態があるのか、程度の理解で結構です。
質量ゼロ電子に、質量を自在に与えるって不思議。
質量ゼロ電子は、高速で動ける点に注目されていますね。
質量ゼロとして振る舞うので、力はすべて運動エネルギーに転化できますからね。
質量ゼロ電子で思い起こしたいのは、固体プラズマという状態があることです。
普通の物質は固体、液体、気体のいずれかの状態です。
プラズマは、それに並ぶ物質の状態といわれます。
宇宙の大部分は、プラズマ状態であると言われています。
プラズマは、このように定義されます。
プラスの電気を持つ粒子とマイナスの電気を有する粒子がほぼ同じ密度で存在し、 全体として電気的にほぼ中性状態であるような粒子集団。
この固体プラズマは、半導体研究ではよく出てくる考え方のようですね。
プラズマ状態と、質量ゼロ電子には、なにか関連があるのかなあ。
プラズマ状態ということは、裏を返せば、光に満たされた状態とみてもいいでしょうね。
そして、光子は質量ゼロの粒子として、振る舞っている。
質量ゼロ電子には、光子が深く関わっている可能性はあり得ますね。
光と重力は、波として見た場合、同じ形式の式になるのでしたね。
電子は光に包まれて、質量ゼロとして振る舞っていると見たら、どうなります。
光を、重力と置き換えたら、あらゆる方向から重力が電子に働きかけているのと同じ。
あらゆる方向から同じ大きさの力が働く空間が、電子を包んでいるとしたら、どうなります。
すべての力は釣り合い、打ち消し合う。
そうか。
無重量状態になりますね。
質量ゼロ電子と見るから、おかしくなるのですね。
重量ゼロ状態の電子。
質量の大きさは、体積や重量で表されるでしょ。
特に、重量。
質量ゼロ電子の質量を自在に操るのは、アインシュタインの有名な式のおかげでしょうね。
E=mc²ですね。
m=E/c²と変形できますよね。
そして、質量ゼロ電子の状態化でなら、与えるエネルギーで見かけの質量mを操れる。
そういうことでしょうね。
光子の振動数が、あたかも質量として振る舞うのと同じ原理ですか。
おそらく、そうでしょう。
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旋光性は、右と左のものとがあります。
旋光とは、光が直線偏光がある物質中を通過した際に回転する現象です。
この偏光と言う現象は、偏光する性質をもったフイルムで体験できます。
科学実験用の材料を打っている店やサイトで、買えますか。
偏光板とか、偏光フィルムで検索すれば、見つかりますよ。
ただ、企業や学校向けが多いので、個人で買うとなると難しいでしょう。
科学館などのショップやDIY(Do It Yourself)の店によっては、あるかも知れないけど。
一回実験したいだけなら、科学館などがいいでしょう。
偏光実験は、手軽に出来て安全性が高い割に、視覚的に面白いので大抵の科学館で体験できると思いますよ。
偏光による色の変化をちょっと体験するだけで良いなら、セロハンやセロハンテープを何か透明な板に貼るだけでも実験出来ます。
偏光は身近なところでは、偏光グラスという、強い光から目を守る用具に使われています。
サングラスとの違いは。
通常のサングラスは着色されたガラスを用いることで、日光の量を軽減し、眼を守る仕組みです。
もちろん、紫外線や反射光の対策のあるサングラスもあるようですけど。
偏光グラスは、紫外線や反射光の対策に加えて、レンズの中に偏光板を挟み込むことで、ある一定の方向からの光しか通さなくなります。
偏光グラスには、利点が多いです。
見た目は濃い色のグラスなのに、不思議な位明るく見えます。
同じ位明るく見えるサングラスにしようとしたら、薄い色でないといけません。
光っている水面でも、底まで見渡せます。
ゴルフのグリーンの芝目などが、よく見えます。
ガラスが反射しないので、ガラスの向こうが見やすいです。
光は電磁波であると言われるように、波としての性質を持ちます。
この波には、様々な角度があり、偏光というのはそのさまざまな角度の中から特定の角度の光だけを選ぶ性質です。
偏光する性質を持ったフィルムを直角に合わせると、まったく光は通らなくなります。
このまったく光が通らない実験は、セロハンで出来ますか。
何枚も上手に重ねれば、かなり暗くなるけど100%は相当重ねないと難しいかも。
偏光するフィルムの重ね合わせの中間の角度では、通過する光の明るさや色はさまざまに変化します。
この偏光という現象の組み合わせによって光を回転させる性質が、旋光性なのです。
この性質を示す物質や化合物は旋光性あるいは光学活性を持つ、と言われます。
糖などの不斉な分子の溶液や、水晶のような偏極面を持つ結晶などの固体、偏極したスピンをもつ気体原子や分子で起こります。
この旋光という現象は、様々な分野に用いられます。
糖化学ではシロップの濃度を求めるのに、光学では偏光の操作に、化学では溶液中の基質の性質を検討するのに、医学においては糖尿病患者の血中糖濃度を測定するのに、という具合です。
右旋光性をD型、左旋光性をL型といいます。
生命はたんぱく質の存在様式と言えるほど、たんぱく質は体を作る材料であるとともに、体を動かす仕組みの担い手でもあります。
そして、たんぱく質はアミノ酸でできています。
人工で作るアミノ酸は、D型もあればL型もあります。
ところが、天然のアミノ酸は、基本的にほとんどL型なのです。
それに対してD型は、天然では細菌の細胞壁の構成成分や老化組織、ある種の神経細胞などに存在が見出されているくらいのものです。
どうしてなのか、説明できる理論とかあるのですか。
これといって、決定打といえる説はないようですね。
ただ面白いことに、新しい進化研究では重力の果たした役割が注目されています。
そして重力波は、電磁波と同じ形式の式で書けるのです。
さらに、光もまた進化に大きな役割を果たしていると見る研究者もいます。
じゃあ、光と重力は上と下という点を除けば、基本的に同じですか。
そうかも知れないですね。
重力はプラズマの働きで説明可能と見る人まで、いるといいますよ。
電気と磁気の関係には、フレミング右手の法則とフレミング左手の法則があります。
フレミング右手の法則は、電磁誘導の方向を覚えやすくするために考案されたものです。
右手の中指と人差指と親指をたてて互いに直角の関係にして、中指を導体にかかる起電力の方向、人差指を磁界あるいは磁場の方向、親指を導体の動いた方向に、対応させて覚えます。
発電機に関する法則を理解するために、利用されます。
一方、フレミング左手の法則は、ローレンツ力の方向を覚えやすくするために考案されたものです。
左手の中指と人差指と親指をたてて互いに直角の関係にして、中指を電流の流れる方向、人差指を磁界あるいは磁場の方向、親指を導体にかかる力の方向に、対応させて覚えます。
電動機に関する法則を理解するために、利用されます。
一般にフレミングの法則という場合、フレミング左手の法則をいいます。
電流の進行方向を正面から見て左回りに、力が働くわけです。
つまり、左回りのらせんを描く力が電流を取り巻いている。
そうなるでしょうね。
電流が流れる時働く力を、握った右手の親指だけ立てて親指を電流の向きに合わせると、曲げた方の指の示す左回りになると覚えますから。
生命の体を作る天然のアミノ酸のほとんどが左旋光性のL型なのも、重力や光の影響を受けているからかも知れません。
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wired japan2011年10月26日付に、この記事がありました。
研究結果:暗黒物質の謎がさらに深まる
仮説上の物質である暗黒物質。
本当に存在するのかしないのか、天文学者の頭を悩ませ続けているが、最近の研究結果で従来の仮定が崩れ去ろうとしている。
ここにきて天文学者たちは、『暗黒物質』として知られる未見の物質に関し、新たな問題に頭を悩ませている。
2つの矮小銀河 – ろ座矮小銀河 と ちょうこくしつ座矮小銀河 – の観察により、暗黒物質が銀河の中心で高密度になっているのではなく、なだらかに広がっていることが分かったが、これが宇宙論模型と矛盾しているのである。
人間や星の元となる一般物質よりもずっと高い割合の暗黒物質が宇宙を構成していることは、研究者たちの間で知られている。
つまり、暗黒物質の分布によって、宇宙の構造は決まるのだ。
そして暗黒物質の大きな塊に引き寄せられ固定されることにより銀河は形作られる。
ろ座矮小銀河やちょうこくしつ座矮小銀河といった矮小銀河はその99パーセントが暗黒物質で構成されており、1パーセントのみが一般物質でできている。
暗黒物質を直接目で見ることはできないものの、星が各銀河系中心の周りを回転するのを観察することで、研究者たちは暗黒物質の影響を読み取り、分布状況を割り出すことができる。
模擬実験では「暗黒物質の濃度は銀河系中心近くで急激に上昇する」という結果が示唆されていたが、最近の観測において暗黒物質は全体にわたり比較的均一に分布していることが判明した。
だが、もし中心に『塊』が存在しないのだとしたら、一体どうやって矮小銀河は固定されているのだろう?
同じく他の小銀河観察でも暗黒物質濃度の高い中核部が発見されなかったため、困った天文学者たちは『暗黒物質』という謎の存在に対する新たな見解を模索し始めている。
例えば、暗黒物質は今現在推定されているよりも一般物質と相互作用している可能性があり、実は一般物質が暗黒物質をかき混ぜて散乱させているのかもしれない。
あるいは、暗黒物質は予想より動きが早く、銀河系中心で固まりにくいのかもしれない。
いずれにせよ、暗黒物質に関する謎と問題はよりいっそう増え、天文学者たちはさらに頭を悩ませることになるだろう。
TEXT BY Adam Mann
TRANSLATION BY GMOスピード翻訳/内田麻帆子
暗黒物質が銀河の中心で高密度になっているのではなく、なだらかに広がっていることが分かったといっています。
宇宙に一様に分布していると言えば、宇宙マイクロ波背景放射がそうですね。
CMBやCMBRと略される宇宙マイクロ波背景放射(cosmic microwave background radiation)は、天球上の全方向からほぼ等方的に観測され、スペクトルは2.725Kの黒体放射に極めてよく一致しているといいます。
宇宙マイクロ波背景放射は、宇宙背景放射(cosmic background radiation、略称CBR)、マイクロ波背景放射(microwave background radiation、略称MBR) とも言います。
また、黒体放射温度から3K背景放射、3K放射と、宇宙マイクロ波背景輻射、宇宙背景輻射などと言うこともあります。
輻射は、放射の同義語です。
温度は場所ごとに異なっている、すなわちわずかに非等方性があるが、約数十分角から数度のスケールで見られる約10-5程度の非等方性です。
非等方性がわずかにあると言っても、ある方向でのスペクトルは、黒体放射にほとんど一致するといって良いほど似ているのです。
この非常に小さな変動は、ザックス・ヴォルフェ効果の結果とされています。
ザックス・ヴォルフェ効果は、2人のアメリカ人宇宙物理学者 Rainer Kurt Sachs と Arthur Michael Wolfe にちなんで命名された、宇宙論的効果です。
これは宇宙マイクロ波背景放射の光子が、重力赤方偏移を受けて生じていると解釈されています。
そして、電磁波の式と重力波の式は同じ形式で書けるわけでしょ。
暗黒物質(ダークマター)については、物質に質量を与えると見られているヒッグス粒子と同じではないかという研究もあります。
質量を与える、言い換えれば、質量の大きさを表面化させるとみれば、ヒッグス粒子は重力の粒子となりますね。
ところが、プラズマ宇宙論は暗黒物質も暗黒エネルギー(ダークエネルギー)も、想定しません。
裏を返せば、プラズマには、暗黒物質や暗黒エネルギーに相当する性質があることになるでしょう。
宇宙には、全物質の99.9999999999・・・%を占めるプラズマがあるでしょ。
最近の観測において暗黒物質は全体にわたり比較的均一に分布していることが判明したと言い、しかも暗黒エネルギーと合わせれば宇宙の質量の大半とされる以上、プラズマとどこが違うのでしょう。
しかも、暗黒エネルギーは重力と同じ大きさで反対向きとされた宇宙定数と結び付けて議論されるようになっていますね。
もうずばり、言いきって良いでしょう。
暗黒エネルギーとは、アインシュタインが導入した宇宙定数そのものだと。
電磁波に引力と斥力があるように、重力にも引力と斥力がある。
電磁波の式と重力波の式は同じ形式であるなら、当然、導かれる答えですよ。
宇宙マイクロ波背景放射の光子が、重力赤方偏移を受けている。
しかも、青方偏移の光も見つかっているわけでしょ。
暗黒エネルギーを宇宙定数に結びつけるなら、青方偏移も暗黒エネルギーの仕業と見ても良いでしょ。
そして、暗黒エネルギー=宇宙定数=引力と大きさが同じで反対向きの力=斥力とおけば、重力青方偏移とみても矛盾しないはずです。
ビックバンと膨張宇宙論は、ますます行き詰る。
プラズマ宇宙論でないと、宇宙は説明できないという方向にますます進みそうですね。
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2011年12月号の日経サイエンスに、「生命に内在する秩序へのプログラムを探る」と題した記事が載っています。
今回取り上げられているのは、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターのグループディレクター笹井芳樹の研究です。
ES細胞から脊椎動物の目の元となる眼杯を作り出した中心メンバーに、取材したわけです。
キーワードは、自己組織化。
「同じ細胞が一定数以上集まると自然に自然はシンメトリーが破れ、眼杯ができてきます。生命にはこうした自己組織化のプログラムができているのです」。
笹井らの網膜は、まだ実際に光を感じるまでには至っていないが、その一歩手前まで迫っているという。
実現すれば、中途視覚障害の3大原因のひとつ、網膜色素変性の移植治療に応用できる可能性が開ける。
笹井らは2000年、ES細胞に何らかの細胞に分化せよとの信号を与えないでおくと、自然に神経に分化することを発見した。
2008年、笹井らは開発した手法を用いて、ヒトのES細胞から、発生初期の胎児の細胞によく似た4層の細胞を作ることに成功した。
ES細胞が大脳皮質に分化すると、細胞どうしがネットワークを作り、集団として振る舞いだして、細胞は一斉にパッ、パッと発火し始める。
だが、成人と同じ6層を構築するには、細胞に酸素と栄養を供給する血管が必要になる。
血管を構築するのは、まだ難しいので大脳皮質より薄くて血管もない網膜細胞を新たなターゲットに定め、今回の成果につながったのだ。
発生には必ずしも、異なる細胞間の複雑な相互作用が必要なわけではない。
細胞それ自体に、まったく一様な状態から自然と秩序が立ち現われ、高度な機能を獲得していく「自己組織化」のプログラムが内在しているのだ。
自己組織化は雪の結晶のような無生物にも見られる。
だが、生物における自己組織化は、時間発展していくうちに個々の要素がダイナミックに変わっていくのに対し、無生物には個々の要素の変化がない。
笹井は、生命が持つ自己組織化のプログラムを引き出すことで必要な組織や臓器を作り出す、新たな再生医療を開こうとしている。
細胞にダメージを与えたり、余計なものが入り込む心配がないので、効果も安全性も高いはずだ。
こういう内容です。
自己組織化は、最新宇宙論でも取り上げられるテーマになってきています。
笹井の研究で注目したいのは、ES細胞に何らかの細胞に分化せよとの信号を与えないでおくと、自然に神経に分化するという点です。
粘菌は、あたかも、思考しているかのように周囲の状態に合わせて自らを変化させていきます。
もちろん、粘菌に神経細胞などはないですね。
だが、粘菌自体があたかも神経のように振る舞っているとしたら、どうでしょう。
遺伝子だけで生きているウィルスを思えば、神経もどきの生物がいてもおかしくはない。
粘菌の体内で、活発にパルスが飛び交い、情報処理をしているとしても不思議はないでしょう。
近年、科学者の中にもプラズマ生命体の可能性を本気て語る者が現れています。
実際、プラズマの振舞には生命をほうふつとさせるものがあるといいます。
宇宙は、プラズマが存在する全物質の99.9999999999・・・%を占めているでしょ。
その宇宙にも自己組織化がある以上、プラズマ生命とはいかないまでも、何らかの未知な情報ネットワークが存在するのかもしれないという気分になります。
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同じ地球上でも場所によって重力の大きさ、つまり重力値は異なっています。
測定点の標高が、場所ごとに異なっている。
周囲の地形の影響が場所により異なっている。
地球が完全な球形ではなく、回転楕円体のような形状をしている。
自転による遠心力が緯度により異なっている。
地球の内部構造が一様ではない。
ところが、重力は大きさが違っても、加速度は同じなのです。
おもしろいことに、光にも加速度が考えられるのです。
光子の圧力を、光圧といいます。
光子加速とは、光圧により物体が加速されることです。
光源が強ければ、光圧も強くなります。
太陽系で一番強い光源が、太陽でしょ。
太陽の光圧、略して太陽光圧で、宇宙空間を飛ぼうという研究があります。
太陽の光圧、略して太陽光圧、そのまんまでしょ。
太陽光圧で光子加速されて、宇宙を旅する。
まるで、ヨットでしょ。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)のプレスリリースにこうあります。
今回の議論に関係あるところだけ、紹介しましょう。
なお、「IKAROS」とは小型ソーラー電力セイル実証機です。
セイルとは、もちろん、帆のことです。
「IKAROS」とは、宇宙ヨット。
まあ、そんなところです。
小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」の
光子加速確認について
平成22年7月9日
宇宙航空研究開発機構
http://www.jaxa.jp/press/2010/07/20100709_ikaros_j.html
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成22年5月21日(日本標準時、以下同様)に種子島宇宙センターから打ち上げられたIKAROSの運用において、セイル展開後に実施した精密軌道決定により光子加速(※1)を確認しましたので、お知らせいたします。
太陽光圧による推力は1.12mN(※2)であり、想定通りの値です。
これによりIKAROSは、惑星間航行において、光子による史上最大の加速度を発揮した実証機となりました。
(※1)光子加速とは、太陽の光子の圧力(太陽光圧)により物体が加速されること。
(※2)N(ニュートン)は1キログラムの質量を持つ物体に1メートル毎秒毎秒の加速度を生じさせる力を表す(探査機の推進力を表す)単位。
1.12mNは、地球上で0.114gの物体にかかる重力にほぼ等しい。
後は、興味があったら自分で読んでください。
太陽光圧による推力は1.12mNと、言っているでしょ。
光が、押した力ですよね。
重力は、引く力、引力でしょ。
アインシュタインは、重力は質量が時空を歪めて引き出してくる力と見ているでしょ。
さらには、宇宙が安定するためには引力と大きさが同じで向きが反対の力が必要だとして、宇宙定数を導入した。
ところが、ハッブル定数が見つかり、膨張宇宙論が解釈として登場したので、宇宙定数を捨てるわけです。
赤方偏移も、見つかったし。
だが、ハッブル定数は重力加速度の仕業とみれば、膨張宇宙論は崩壊する。
実際、宇宙で観測された光の偏移には重力加速度の仕業と判断されたものがあるのでしたね。
おまけに、赤方偏移を膨張の証拠とみるなら、収縮の証拠とみないと辻褄の合わない青方偏移も宇宙にはあるのですよ。
青方偏移を収縮の証拠とみないためには、重力加速度の仕業と判断しないとまずい。
すでに、赤方偏移に重力加速度の仕業と判断されたものがあるから、青方偏移まで重力加速度の仕業と判断したら、膨張宇宙論は崩壊するでしょ。
さらに、宇宙定数には再評価の動きがあります。
標準ビッグバン宇宙モデルの初期条件を説明する宇宙のインフレーションモデルは、宇宙の初期に時空が指数関数的な膨張を遂げた、とするモデルです。
その原理は、宇宙項の存在に相当する真空のエネルギーの存在であるとみられているのです。
宇宙定数は、アインシュタインの重力場方程式の中に現れる宇宙項の係数でしたね。
自然科学および数学における係数とは、積によって表された式における定数因子のことです。
膨張宇宙論とは、遠方の超新星の観測結果および宇宙背景放射、つまり宇宙マイクロ波背景放射の観測結果などから、我々の宇宙は現在、加速的に膨張しているとみるの理論です。
なんと、加速膨張を説明するメカニズムとして、宇宙項の存在が支持されています。
宇宙定数の源の有力な候補としては真空のエネルギーなどが挙げられています。
宇宙定数を仮定する大きさは、自然単位系で評価してナイーブには1の程度になるのです。
観測的には、10 − 120〈10のマイナス120乗と読む〉以下であることが分かっています。
マイナス120乗以下って、ずいぶん小さいですね。
このギャップを埋めるメカニズムは、現代宇宙論の未解決問題のひとつになっています。
最近では、宇宙の加速膨張を担うものとして、宇宙項の可能性を含め、暗黒エネルギーとも呼ばれるダークエネルギーと総称することが普通になっているのです。
もし、膨張宇宙論が崩壊すれば、ギャップを埋める議論も不要になる。
10 − 120以下が宇宙定数の大きさとしたら、どうでしょ。
宇宙を満たす引力も、同じくらいの大きさでないと釣り合いませんよね。
引力と大きさが同じで向きが反対の力が、宇宙定数だから。
重力は、質量が時空を歪めて引き出してくる力です。
宇宙定数の源の有力な候補としては真空のエネルギーなどが挙げられるから、質量が時空を歪めて引き出してくる力であっても良いでしょ。
やはり、宇宙定数は斥力としての重力。
そうみるのは、自然でしょ。
ニュートンのリンゴは、地球が引いたのではなく、地球が押しのけて歪めた時空が押したとみても、アインシュタインの重力理論と矛盾しません。
押されて進む、まるで、ソーラー電力セイルね。
そこで、重力を操れば推力を得られる可能性があるとして、UFOの推進力は反重力という議論も出るわけです。
反重力で飛ぶUFO、宇宙を膨張させるダークエネルギーみたいですね。
ダークエネルギーと宇宙定数を結びつける議論があるでしょ。
宇宙定数は、重力と大きさが同じで向きが反対と、アインシュタインは位置付けたでしょ。
ならば、宇宙定数が反重力の正体であっても良い。
そういえば、磁気で重力を制御する研究もありますね。
磁気で重力を弱めたり強めたりできるというのが、最新研究の展開ですよ。
宇宙定数が、斥力としての重力であり反重力としたら、宇宙定数と暗黒エネルギーのギャップを埋めるのは磁気の力となるでしょうね。
宇宙定数と暗黒エネルギーのギャップを埋める磁気の力は、宇宙を埋め尽くす量のプラズマの力かしら。
重力波と電磁波は、同じ形式の式で書けると言います。
反重力である宇宙定数が、宇宙を満たすプラズマの仕業で、膨張宇宙論の暗黒エネルギーに見えていたのかも知れないですよ。
磁気で重力を弱めたり強めたりできるなら、斥力である重力=反重力としての宇宙定数も磁気で大きくなって良い。
プラズマは、宇宙に存在する全物質の99.9999999999・・・%を占めているわけですからね。
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以前、ピストル型のプラズマ発生装置がテレビなどのメディアにでたことがありました。
いつだか、覚えてないの。
相当、前ですからね。
だが後日談は一向にないのですよ。
あまりに小型ゆえ、悪用されたら大変な装置なので実用化が見送られた可能性はもちろんあります。
だが、気になるのは軍事関連技術を扱う秘密特許の存在なのです。
これに抵触したが故に、製造できない可能性は否定できないのです。
悪用したら危ない、言い換えれば十分に兵器になり得る。
軍事用技術の開発には、膨大な資金と最高の技術や能力が結集しています。
一企業はもちろん、どんな巨大な企業集団をもってしても、敵わない程の金額と頭脳が投入されているのです。
そういえば、今でこそ民間企業でもある程度のロケットは飛ばせるけど、開発は巨費を投じたし危険も大きかったから国家プロジェクトでしたね。
そう考えたら、ピストル型のプラズマ発生装置は、すでに秘密特許であってもおかしくないのです。
民生用の技術者でさえ、その気になれば作れたという事は、軍事技術としてはすでに先を行っている可能性があるのです。
超能力でさえ軍事目的で研究されていたなんて話も、出てくるくらいだから…。
真偽のほどは不明だけど、アメリカと旧ソ連の冷戦時代には相手が研究しそうと思えば、オカルトまがいな研究だってあり得たのです。
現代人の多くはオカルトを非科学とあざ笑うが、現代科学を切り開いた偉人の多くは、熱心なオカルト研究者だったことを忘れてはならないのですよ。
そういえば、ニュートンもオカルティストだった…。
ニュートンの錬金術師としての側面は、近年注目を集めていますよ。
そうでなくても軍事は秘密の塊なのに、旧ソ連はとことん秘密主義だったから、なおさらです。
たとえ今の常識に外れていても、ちょっとでも、できそうだ、ありそうだと思えたら、研究してしまう。
技術や攻撃で先を越されたら、お手上げだからです。
だとしたら、技術立国などと言っていても、本当の最先端技術は、とっくにアメリカとロシアに軍事技術として開発されていると見た方がいいのです。
そのいい例が、掃除ロボットなのです。
類似品は、最新技術があれば出来ます。
だが、投入されている技術の水準が桁外れなのです。
出し惜しみされなかった資金を用いて、極限の事態を想定し、最高の頭脳で開発された制御技術と、高い信頼性のある加工技術が、用いられているのです。
軍需で儲け、さらに、民需で儲け、その資金を再び開発に投入する。
しかも、売れれば売れるほど、量産されるからコストも下がるとしたら…。
さらに言えば、アメリカでものすごく高性能な手術ロボットができています。
かなり高度な手術が可能になるのです。
しかも、アメリカでは当たり前な機械になっています。
実はこれ、前線にいる戦士の遠隔手術が目的で開発されたものですよ。
日本は発想を変えないと、置いていかれると危機感を持つべきでしょう。
日本も、産学共同研究を、もっと活発にやる必要があったのです。
基礎研究も含めてです。
応用研究は、一見すると即戦力だけど後れを取ったらすべてが無駄です。
基礎研究は、どんなに小さな発見でも裾野は広いから、いち早く応用できた方が勝ちます。
技術立国を言うなら基礎研究をもっと大事にし、先入観にとらわれず機敏に応用に回すべきだったのです。
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