ブラックホールとホワイトホールの関係というけれど、作用反作用の関係と考えたら実はそのまま重力の発生メカニズムではないだろうか。
物質が空間を歪めているエネルギーがホワイトホールに、出てきた現象がブラックホールに対応するとみていいのではないだろうか。
物質が空間を歪めているエネルギーがホワイトホールに出てきた現象がブラックホールに対応するとしたら、これを一般化すればどうなるか。
重力は、物質が空間を歪めるエネルギーである斥力とこれによって引き出された引力からなるということになる。
遠方の光の赤方偏移とは、遠方まで累積された斥力としての重力のエネルギーが原因だ。
遠方まで積分された物質が空間を歪めた斥力のエネルギーが、遠方から来ている光のエネルギーを減衰させる。
光のエネルギーの減衰は周波数の減少になるしかないので、当然ながら赤方偏移が起こる。
物質が空間を歪めて生成する斥力のエネルギーは、遠方に行くほど累積するのでエネルギーの減衰した光の赤方偏移はどんどん大きくなる。
結果として、遠方の光ほど赤方偏移が大きくなるので遠方の宇宙空間ほど見かけの加速度が大きくなる。
重力には引力しかないと思い込んでいるから、宇宙空間は遠方の方ほど膨張していると錯覚してしまったというのが現実ではないだろうか。
通常の重力の発生メカニズムのモデルは、二次元近似だ。
だが実際に重力の発生しているのは三次元空間だから、重力の発生メカニズムは本来ならば三次元で考えないといけない。
視覚的にわかりやすいので二次元近似モデルは魅力的だが、厳密さには欠ける。
厳密さに欠けた二次元近似モデルでばかり考えていたから、物質が空間を歪めるエネルギーの存在を見落としていたのだ。
重力波の式と電磁波の式は、似た形式になる。
言い換えれば、どちらも似たメカニズムで発生している波ということになる。
電磁波が振動する電荷から出てきたのなら、重力波は振動する物質から出てきたとなる。
絶対零度でも止まらない物質の振動と言えば、物質波がある。
この物質波が、物質が空間を歪めて発生している斥力を遠方に次々と送り出して空間から引力を引き出しているのではないか。
だからこそ、電磁波と重力波の式の形式は似ているのではないか。
ブラックホールとホワイトホールが一つの現象の表と裏としたら、ブラックホールから特異点などは本質的に消えてしまう。
むしろ、圧縮限界に達したブラックホールはいつか爆発すると見た方が良い。
連鎖反応的に爆発したブラックホールの発した衝撃波が、ボイド構造を作ったのではないか。
無数のブラックホールによるボイドに挟まれた空間で、私たちの銀河を含む天体は生まれた。
この空間で起きた現象は、膨張宇宙論で展開されたものと基本的には変わらない。
決定的な差は、空間の膨張を考慮していないところだ。
無数のボイドに挟まれた無数の領域で、無数の宇宙空間が生まれた。
だから、無数の泡宇宙モデルとか平行宇宙とかパラレルワールドとか、SFまがいな解釈が生まれたのではないか。
このプロセスは無限に繰り返す可能性を持っているので、振動宇宙モデルも出てくることになる。
どうだろうか。
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